http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/307.html
Tweet |
http://markethack.net/archives/51878627.html inShare
「三本目の矢って、これっぽっちなの?」
昨日、安倍首相が成長戦略第三弾を打ち出したのですが、市場関係者の間での評判は悪かったようです。
ロイターの解説は、法人減税に触れられてなかった事がその一因だとしています。
僕の考えでは日本の法人税の現状は、OECD諸国の平均とほぼ同じ水準であり、別段問題は無いと思います。
むしろ日本の徴税力が弱いのは消費税・サービス税の部分です。
だからマジで日本政府の財政の立て直しに取り組もうと思えば、消費税の増税から着手するのが本筋。
日本はGDPの200%を超える政府負債(但しグロスベース)を抱えており、JGB(日本国債)のマーケットをぶっ壊さずに、アベノミクスをやり通すことは、カンタンではありません。
JGBが荒れると、金融機関はしこたまJGBを抱えている関係で、リスクに対する堪え性が無くなって、外国債券や株式への投資も、おっかなびっくりになってしまいます。ごく乱暴に言えば、VaRショックというのは、そういうことです。
だから市場関係者としては今は法人減税を主張する局面ではないのです。むしろ先ずドカーンと法人税を納税して、日本政府の財政の立て直しに貢献し、JGBに対する投資家の信頼感を盛り立てることを考えるべきです。
アベノミクスでは、良い事も沢山起きています。
日本経済のパフォーマンスを見ると、実にしなやかに経済が反応している。
世界を見回すと、景気刺激対策に呼応して経済が活気を取り戻す例は、少ないです。むしろ南欧諸国のように、いつまでも愚図愚図しているケースの方が多い。
外人は(日本も捨てたものじゃないな)とか(日本企業は、あなどれないな)と感じています。
ただ景況感の改善は新しいチャレンジをもたらします。例えば日本の製造業購買担当者指数は過去21ヶ月で最高でした。一方、アメリカのそれは過去4年間で最悪でした。
すると単純に景気の差から言っても、円の独歩安を投資戦略の大前提にすること自体が経済のファンダメンタルズを無視した「お子ちゃま」的な相場の張り方だということです。
★ 今回の日本株の調整は、政策の失敗ではない。アベノミクスは今の航路を維持して良いのです。むしろFXや日本株の投資家の、日本経済がいま置かれている「立ち位置」に対する把握がいい加減だから、右往左往する羽目に陥っているのです。 (「金融日記」クン、コロコロぶれて見苦しいぞ!)
もっとしっかりしろよ、おまえら。(広瀬隆雄)
◆「懐疑に育つ日本株と円安相場」
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2013/1425.html(6月4日)
「相場は絶望の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観により熱し、陶酔のうちに終わる」と言われる。
日本株相場と円安相場は、半信半疑の投資家たちの「懐疑」の渦中におかれ、まさに「育ち」ざかりである。
6月はアベノミクス成長戦略が厳しく吟味される時期。下げ止まらない日本株への「懐疑」が強まる段階となる。
外為市場では、製造業指数(ISM)悪化など米国経済不安材料が出れば、円安を加速させていたFRBの量的緩和縮小観測には「懐疑」が生じる。100円割れにより、この懐疑は更に強まり、市場が日本株売りと円買いの試練にさらされると、リスク耐性の弱い投資家は振り落とされ、筋金入りの投資家だけが残り、体脂肪の抜けた筋肉質の相場に育ってゆく。アベノミクス相場は若い。
★「成長期」の相場エネルギーはほとばしるような勢いがある。但し、「若い」相場に反抗期はつきもの。その相場エネルギーは短期的に買い・売りの方向性が散り、ボラティリティーが上がる特徴がある。オーバーシュート、アンダーシュートを繰り返しつつ、徐々にレンジの下値を切り上げてゆくものだ。
さて、「売り逃げ」の5月が終わり、3日のニューヨーク市場では、June Swoon(6月は卒倒)などとボラティリティーの高さに対する警戒感が満ちている。アベノミクス前までは話題にも出なかった日本株動向のNY株価への影響も頻繁に議論されるようになった。S&P500株価指数とドルの対円レートの正の連関グラフも注目され、ドル安円高がNY株価の潜在的下げ材料として意識された。しかし、懸念された日本発のリスク連鎖は欧州株には波及したが米国株では3日に関する限りは回避された。それでも、多くの市場関係者が連日現地深夜まで東京市場をフォローしている。日本時間朝9時前後には、筆者のパソコンにニューヨークからのメールが増える。
★ 著名エコノミストのインタビューにも日本関連の質問が定番になった。3日に筆者の目を引いたのは、悲観論を語ることで「恐怖博士」の異名を持つルービ二・ニューヨーク大学教授のインタビュー。
「定番」の日本株安についての意見を聞かれ、なんと、日本経済には楽観的な見通しを示したのだ。アベノミクスが成長戦略を重視していることで構造改革が進む可能性があり、円安が進行することで企業業績も改善しつつあることを評価していた。楽観論に水を差すような予想で知られる人物からの発言だけに意外性があった。
なお、5月31日付け本コラム「円100円割れに身構え金急騰」に円高先行指標としての金価格の動きについて言及したが、3日のニューヨーク金価格は、前週比18.9ドル高の1411.9ドルまで急騰して引けた。
さーて、6月。
我が家では週末に庭の梅の実を収穫しました。大豊作でなんと30キロ。これを自家製梅干しと梅酒と梅ジャムにします。
よく英語でlow hanging fruits(低い実から摘む)という表現で、政治などでやさしい問題から手を付けて解決する、という意味に使われるけれど、その意味を実感したよ。(笑)(抜粋/豊島逸夫)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。