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http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51397436.html
週末の米国株は、Taperingの懸念が強まったとかで、売られました。
良好な経済指標で債券購入を縮小するということですね。
ところで、Tapering懸念ということは、単純に言えば、金利上昇懸念ということです。
金利が上がるのであれば、高配当の公共株などは、売られる傾向にあります。
ダウ公共株指数（下記にチャートあり）というのがありますが、4月末をピークに、10.2%も下落しているのです。
同期間、S&P500は2.1%上昇しました。
市場は、金利の上昇に対して、敏感に反応していると思われます。
実際、同期間の米国10年債の利回りは、1.67%から2.13%に上昇しています。
また、米国のブルムバーグREIT指数（下記にチャートあり）というのがありますが、こちらは5月21日をピークに9.5%も下落しています。
まずは、利回り商品から売られるという教科書通りの動きです。
FRBがTaperingをいつするのかはわかりませんが、市場は、「近い将来金利が上がる可能性があるであろう」と思っているのです。
そして、大事なことは、この金利上昇の可能性（思惑と言った方がいいかもしれません）は金融市場にとどまらず、実体経済に影響を及ぼすのです。
実際に、住宅ローンの金利も上がっていますし、融資の金利も上がるでしょうから、実体経済にも影響を与えます。
こんな状況を放置しておくとは思えませんので、バーナンキ議長は、次回のFOMCでは、もっと強いメッセージを出すかもしれません。
ただ、その効果は、もうそれほど大きくないかもしれませんね。
というのは、仮に、当面、現状維持（毎月850億ドルの購入）となっても、そうなれば、目先、金利は落ち着き、株も緩やかな上昇となるかもしれません。
しかし、現状維持を継続した結果、インフレ率が改善したり、緩やかな景気回復が確認されるであろうと思えば、850億ドルの資産購入の効果よりも、その後のTaperingのことを気にするのではないかと思うのです。すでに、目線は、そちらにあるような気がします。
だからこそ、公共株指数が、早々に下げ始めたり、REIT指数が下落したりしているのではないかと思うのです。
これは、日本の話ではなく、米国の話です。
ですが、日本にも、当てはまる部分が多いと思いますね。
超低金利というのは、金利の上昇に非常に敏感に反応するのだと思います。
それが、世界的に起きているということではないでしょうか。
金融当局（中銀や財務省）に、今の段階で金利を上げる気など、毛頭ないとしても、市場が、（たと将来であれ）それを敏感に感じ取れば、そのように動いてしまうのだと思います。
この辺が、いわゆる学者にはわかりにくいマーケットの動きだと思うのです。
最近、ご紹介したリスクプレミアムの式を見てください。
株価 ＝ 利益 ÷ （国債利回り − 成長率 ＋ リスクプレミアム）
利益はアナリストが計算してくれます。
国債利回りや成長率の予想は、エコノミストが予想してくれます。
でも、リスクプレミアムこそ、投資家が予想するもので、アナリストやエコノミストは、これを予想することが苦手（下手）なのです。
逆に言えば、投資家（運用者）の最大の価値は、このリスクプレミアムを予想するのが上手いところにあります。
なぜ、エコノミストやアナリストが、運用者にむかないか、何となくわかってもらえたでしょうか。
今の米国市場は、もしかすると、すでに、大きな変化の渦の中に入っているのかもしれませんね。
（参考記事：）
■警告（ＦＲＢパネル）
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
ＦＲＢパネルにより、現在のＦＲＢによる金融緩和策（ＱＥ３）の効果につき疑問が呈せられると同時に副作用につき強い警告がはっせられていたことが一部で明らかになっています。
この警告は５月１７日付けとなっており、それ以降、¨早耳筋¨は動いていたことになりますが、このブログで何か水面下で蠢くものがあると指摘しておきましたが、この警告だったはずです。
株式、投信保有者は一刻でも早く株式市場から手を引くべきだと言えます。
史上最大の暴落が金融市場を襲い、浮かれに浮かれた日本の金融市場は徹底的に破壊されることになり、海外のファンドの中には既に機能を停止しているところもあるようですが、機能停止どころか、運用会社そのものが消滅するところも出てくるはずで、海外に預けていた運用資金が一瞬で消滅するような事態に発展することが頻発するはずです。
****comment
nevada氏の言うがごとく、阿修羅（経済板）の日録を遡れば、｢警告（ＦＲＢパネル)」に類した投稿が陽の目を浴びずに埋もれています。
（けっして、nevada投稿を推奨しているものではありません。あくまでも、経済情報の取り方を申し上げたまでです。経済板のアクセスランクからでは見えないようです。）
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