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■ 売るに売れないヘッジファンド
昨年秋からの円安、日本株高は海外ヘッジファンド勢による仕込みです。
外国人投資家は8兆円の資金を投入して日本株ブームを演出してきました。
ところが国内の金融機関は、これぞ好機とばかりに塩漬となっていた日本株を売却しています。
これが無ければ、日本株の株価上昇ももっと急激だったはずです。個人投資家の中には、国内の金融機関の売りに対して恨み節の方も多いのでは無いでしょうか。
■ GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人) の資金で株と外債を買う噂が出てきた
5月21日の日刊現代の記事で「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人) 」の資金を、日本国債から日本株と外債(米国債)にシフトする話が出ている様です。
その規模、日本株で10兆円から20兆円。
現在GPIFは6割を日本国債で運用し、1割を日本株で運用しています(後の3割は多分米国債と、米国株でしょう)。この比率を見直して、日本株と外債を買うと言うのです。確かに利率を考えれば悪い話では無いのですが、これまで相場の下支えに使われてきた年金資金が、相場の上昇に使われる意味あいは非常に大きいと思います。これこそ官製バブルを作ろうという動くです。
日銀にしても同様で、白川時代は相場が下落する局面で日銀の買いが入っていましたが、今では上昇局面を煽る様に、日銀が日本国債を買上げています。
■ 泥棒に追い銭
海外のヘッジファンド勢力は日本株を8兆円も買い越していますが、日本株に日本人の資金が群がって来なければ、売るに売れません。そういった意味において、もし年金マネーが10兆、20兆規模で、日本国債市場に流入すれば、それは海外勢に売り場を提供し、同時に利益を提供する事他成りません。
まさに「泥棒に追い銭」という表現がピッタリです。
■ 株価は暴落するかも知れないし、高騰するかも知れない
判断の難しいのは、外資が売り抜けた後にも日本人の買いが殺到して相場を維持する可能性がある事。しかし、これこそがバブルですから、いつかは相場は反転します。
まあ、相場の噂というのは色々出て来るもので、投資家は噂で買って実績で売りますが、はたしてどうなるものやら。
腹が立つのは、私達の年金資金が、株や米国債のバブル形成に使われる事。
買い支えの時は、相場が平常も戻れば利益が出ますが、買いあがる時は往々にして損失が発生します。尤も高率のインフレが発生すれば株価も値上がりしますから(実質は損失でも)、国民には言い訳が出来るのかも知れません。(人力でGO/抜粋)
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