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2013/5/22 15:19 日経新聞
財務省が22日発表した4月の貿易収支は8799億円の赤字と、民間調査機関による事前予測の平均値(6200億円)を大きく上回った。エネルギーの輸入が高止まりする一方で、輸出は増加の勢いがなかなか強まらない。同時にはっきりしてきたのが、アベノミクスによる国内景気の回復が輸入増につながり、貿易収支のアタマを押さえる形だ。
4月の輸入額は6兆6573億円と、前年同月に比べて9.4%増えた。増加率に対する貢献を示す「寄与度/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E5EBEBE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX」を品目別に見ると、第1位は東日本大震災後に定位置を確保している液化天然ガス(LNG/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4E6E2EAE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)で1.4ポイント。第2位で0.9ポイントの押し上げ要因となったのは前年同月比で25.6%も増えた「衣類・同付属品」だった。
「衣類・同付属品」について22日に公表された数値は輸出入の価額で、数量の伸びは分からない。昨年4月に比べて円相場が対ドルで16.6%も円安になったことが輸入価格を押し上げているが、25.6%もの伸びは衣料品の輸入そのものが好調だと見ていいだろう。輸入数量が増えているか、輸入品の単価が上がっているか、だ。
安倍政権の発足に伴う円安と株高は消費者心理を和らげ、2013年1〜3月期の実質国内総生産/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAEAE4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(GDP)は年率換算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E7E1E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで前期比3.5%増の高い伸び率だった。個人消費が伸びれば企業は生産を増やし、原材料を輸入する。企業が生産拠点を海外に移した衣料品や電化製品といった最終製品の輸入も増える。
昨年末から進んだ円安は輸出に追い風だ。輸出が増えれば貿易収支は改善するはずだが、実際には大きな貿易赤字が続く。輸出入を比べると輸入のほうがドル建ての取引が多く、円安になると当面は輸入額が膨らみやすいためだ。
それにしても、そろそろ輸出増が貿易赤字を減らすという姿が見えてきてもいいころ。しかし、アベノミクスが起点となった景気回復は企業の生産も活発にする。輸出を増やすには原材料を輸入し、エネルギーを消費する。これに最終製品の需要増が加わるから、貿易赤字は膨らみやすくなる。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長は「今後は輸入の伸びが外需のGDPへの貢献を抑える」と見る。
甘利明経済財政・再生相は22日午前、企業経営者や有識者との懇談で、金融緩和、財政支出、成長戦略に続く「第4の矢」として財政再建が必要だと強調した。足元の景気回復は、来年4月の消費増税への道筋を固めつつある。消費増税についてまわるのが、増税前夜の駆け込み需要。これも輸入の増加要因だ。
アベノミクスが招く「貿易赤字」。13年度中の貿易黒字への転換は難しそうだ。(加藤修平)
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