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ワシントン(米政府)はドルの深い心配をシグナルしている・・金現物が鈍い哂いを発している!
http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/832.html
投稿者 墨染 日時 2013 年 5 月 20 日 07:41:26: EVQc6rJP..8E.
 

http://www.blurty.com/talkread.bml?journal=chilledvodka&itemid=126988
http://www.paulcraigroberts.org/2013/05/18/washington-signals-dollar-deep-concerns-paul-craig-roberts/

先月を通して、米連銀による量的緩和からドルを保護するコンスピリシー(共謀・陰謀)としか説明がつかない、統計学的に不可能な出来事が起こりました。

量的緩和がなければ、金利率はもっと高くなるはずで、銀行のバランス・シートの価値はもっと低くなるはずです。

量的緩和は2008年12月から続けられています。これらの54か月の間、米連銀は数兆ドルに昇る新たなドルを創造し、米連銀は同量の借金をマネタイズ(中銀が政府国債<借金>を購入し、通貨を発行する事)しました。

この政策の一つの結果は、米国のほとんどの本当の金利率はマイナスだという事です。もう一つの結果はドルの供給が世界ドル需要を上回ったという事です。

これらの2つの結果は、米国国債と不動産担保のデリヴェティヴを購入するために、米連銀がドルを刷る政策がドルの交換価値(購買力)を脅かし、故にドルの世界基準通貨としての役割を脅かしている理由です。

世界基準通貨になる事は、どの国の石油代も貿易赤字もドルを使用して支払える事を意味します(石油ドル)。ドルは国際的支払の媒体であるという事です。

これは米国にとても有利な事で、米国権力の主な源泉です。ドルが基準通貨なので、米国はその輸入コストとその運営のコストを単純にその独自の紙幣を創造する事でカバーする事が出来ます。

もしドルが基準通貨でないのなら、ワシントン政府はその戦争をファイナンスする事も巨額な貿易と財政の赤字もし続ける事が出来ないのです。それ故に、もし政府がスーパーパワーのままでありたいのなら、ドルの交換価値を保護する事は、ワシントンも主要の関心事なのです。

ドルを脅かしているのは、ゴールドや銀といった貴金属や、ビットコインの様なデジタル通貨で、莫大な量で創造されない、ドルの代用になれる通貨です。

ビットコインの脅威は、5月17日にゲシュタポ国家安全局がビットコインの口座を凍結した事で消滅しました(訳者注:この点においてはロバーツは不正確。参照:ジム・ストーン http://jimstonefreelance.com/ )その理由は、ビットコインが米国財務省のマネー・ローンダリング(違法マネーの洗濯)禁止の必要条項に登録していなかったというものでした。

ワシントンは他の通貨からの脅威を、その主要な通貨をドルより大量に印刷させる事で抑えました。日本は従い(アホノミクス)、そしてヨーロッパ中銀も、ドイツがやや強制された形ですが、”ソヴリン借金危機”に脅かされた個人銀行救済のために印刷モードに入りました。

残されたのはゴールドと銀です。過去10年間におけるゴールドと銀価格の莫大な上昇は、ワシントン政府にドルを信用していない悪党達が多大に存在し、その数が増えてはいけないと政府を納得させました。

ゴールド価格は、2000年12月の1オンス272ドルから2011年8月23日の1.917ドル50セントまで上昇しました。アメリカを保有し運営している金融ギャングスターはパニックしました。歴史的に本物のお金(ゴールド)に対してドルの価値が崩壊しているのに、どうドルの他の通貨に対する交換率(為替)が妥当なものであれるでしょう?もしドルの交換価値が攻撃されたら、米連銀は印刷する事を止めなければならず、そしてそれは金利率の操作を失う事になります。

債権と株式市場のバブルは弾け、連邦の借金の利子支払は爆発的に上昇し、ワシントンを更に借金漬けにし、その戦争と、警察国家とバンクスター(金融マフィア)救済をファイナンスする事が出来なくなります。

ゴールドと銀の上昇する価値について何か対処する必要がありました。

ブリオン(延べ棒)市場には2種類あります。一つはニューヨーク・コメックスのペーパー市場で、ゴールドの取引証明書(紙)が取引されます。もう一つはゴールド現物市場で、貴金属コインや、延べ棒売買人や、宝石業などの小売店で個人が購入するものです。

バンクスター(金融マフィア)がセットアップしたカラクリは、ブリオンの価格が、人々が実際に売買する現物によって決められていないという事です。その価格は、相場師が賭けをするペーパー市場で決められているのです。

この2重構造になっている市場は、米連銀に、その印刷機からドルを保護する能力を与えました。

2013年4月12日の金曜日に124トンとも400トンとも推測されるゴールドの空売り(通常は、高値で売り、底値で買い戻すのですが、この件では、価格を低く抑えるために売り続ける)がニューヨーク市場で仕掛けられました。この莫大で前例のない売りは、市場を人工操作しようと意図した買人による違法な共謀、またはその手先であるブリオン銀行を通した米連銀による共謀を暗示しています。

裸空売り(現物に担保されていない)の莫大な売りはゴールド価格を暴落させ、(コンピューター・プログラムに制御された)ストップ・ロス・−オーダー(消失阻止自動売り)とマージン・コール(最低証拠金)の引き金を引かせました。その攻撃は4月15日月曜日でも続き、そして今でも続けられています。

先に進む前に知っておいて欲しいのは、取引人が一度にできる売り契約の数にはポジション・リミット(賭博制限)が課せられている事です。想定124トンとして、この数字は、取引のオープン・インタレストが全くない14人の取引人達が、同時の数分間に40,000の先物取引契約を一斉に売る事を必要とします。それだけ多くの取引人が同時に、許されている範囲で最大の量を売りに出す可能性は信じがたいものです。これは米連銀の命令による攻撃であるからでこそ、その違法性の調査が成されない理由です。

売って市場から脱出したいと思ってる取引人は、一斉に莫大な量を売りに出し、相場を下落させ、それ故に自らの売りを安値で売る様な事は、その目的が利益ではなくブリオン価格暴落でなければ、しないという事も頭に入れて下さい。

4月12日から15日にかけてのゴールド価格への攻撃から、引き続き、香港時間の2pmとニューヨーク時間の2amに攻撃が起こりました。この時は活動が軽量で、ロンドン市場が開かれるのを待っていました。ウイリアムS.ケイが観察した様に、この様な時間に20,000から30,000の先物取引契約を売りに出す利益について関心のある組織はないのですが、これが実際に起こっている事なのです。

この様な方法でお金を失う事に無関心であれるのは誰でしょう?印刷する事の出来る中央銀行だけです。

さて、此処から私達は、紙の道具(ペーパー・ゴールド)の賭博ではなく、人々が実際に現物を売買する現物市場を見てみましょう。ゼロ・ヘッジ.comのこのグラフ: http://www.zerohedge.com/news/2013-05-16/gold-demand-one-chart-physical-vs-etf を見てみて下さい。2011年に始まったゴールド価格への攻撃にも関わらず、現物所持への需要は高いのですが、2013年の現在の四半期において、実際の金銀需要が満たされる事が出来ないにも関わらず、空売りに指揮され、現物ではないペーパー市場によってそれらの価格は押し下げられています。

腐敗した西洋の金融マスゴミが、人々にブリオンに見切りをつけ、手放す様に騒ぐ間、誰しもが更に現物を買い増ししようとしていて、スポット値の上のプレミアムは上昇しています。世界中で1オンス・コインや10オンス延べ棒と云った形状の金銀の供給が、個人の需要に間に合っていない状態です。

金銀価格の下落が操作されたものであるというのは、ペーパー市場における空売りはブリオンからの逃避を暗示するはずなのに、現物市場でブリオンへの需要が増している事からも明らかです。

★この米連銀による違法的な市場操作は何を私達に伝えているのでしょう?それは私達に米連銀が連邦の借金と支払い能力のない銀行延命のために紙幣を印刷し続ける事からの出口がないという事を伝えているのです。もしドルが攻撃され、米連銀がドルを印刷する事を止めれば、金利率は上昇します。債権と株式市場は崩壊します。基準通貨としてのドルは見捨てられます。ワシントンはそれ以上の支払い能力を失い、その覇権を失います。傲慢なワシントン世界は崩壊します。

ワシントンが世界中からの金銀需要に打ち勝つ事が出来るかどうかはこれからの見物です。国内空洞化が起こって米国には輸入を輸出でカバーする能力がない時に、ドルがその地位を守る事は出来るでしょうか?米連銀が毎年1兆ドル創造していて、BRICS間や、日中間や、中豪間や、中露間で、それらの貿易の際にドルを使用せず自国通貨で会計する時、ドルはその価値を保つ事が出来るでしょうか?

★もし国内空洞化によって消費者収入を奪われた消費ベースの米国経済が、出鱈目な統計の数字にマスクされない景気停滞が第三四半期間や第四四半期間に現れれば、連邦の赤字は増えます。もし米連銀がその量的緩和を増やさなければなら、そのドルへの影響はどうなるでしょう?

完全なる嵐がアメリカのために用意されました。本当の金利率はマイナスですが、借金と紙幣が急激に創造されています。ドルの消滅は、世界のドルから脱出する決定を待っています。米連銀は債権と株式市場を高く保つために、ドルを印刷し続ける事は出来ますが、米連銀は、ドルの価値を保つために他の国々の通貨を印刷する事は出来ません。

★ドルが逝く時に、ワシントンの権力も逝くのでブリオン市場は人工操作されているのです。権力を守れ。これがアジェンダです。それはワシントンのやりすぎの一つでしょうか?
 

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コメント
 
01. 2013年5月20日 09:52:14 : l0xWQ1eSJY

>米国のほとんどの本当の金利率はマイナス

全般に翻訳が変だが

量的緩和の意図は実質金利を引き下げることであり、現在までは成功しているということなら、その通り

>ワシントンが世界中からの金銀需要に打ち勝つ事が出来るかどうか

ゴールドも価値保存機能として絶対ではないし、新興国の需要も無限ではない

通貨と同様、金融商品に過ぎないから、バブル的に上がりすぎたものは下がることになる


02. バビロンの網焼き 2013年5月20日 12:03:57 : TyqN.pCn12/oE : ZDyG3L1W52

膨れ上がる「米国の借金」、世界最悪=233兆ドル目前

「アメリカは世界経済の寄生虫だ」 by ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン

2010年10月27日 ほんとにあった怖い話:アメリカの借金は200兆ドル
http://www.theglobeandmail.com/report-on-business/rob-commentary/the-scary-actual-us-government-debt/article4330289/

2011年8月6日 米国の借金は、14兆ドルではない。実は211兆ドル。
http://www.npr.org/2011/08/06/139027615/a-national-debt-of-14-trillion-try-211-trillion

2012年7月31日 米国は完全に破産している:アメリカの借金は222兆ドル
http://finance.yahoo.com/blogs/daily-ticker/u-totally-broke-federal-govt-fiscal-gap-222-135416602.html

2012年8月9日 危険な成長に赤信号点滅:米国の借金は毎年11兆ドル「成長」している
http://www.bloomberg.com/news/2012-08-08/blink-u-s-debt-just-grew-by-11-trillion.html

2012年9月5日 アメリカのワイルドすぎる借金:16兆ドルではないんだぜぇ〜。実は222兆ドルなんだぜぇ〜。
http://www.westernjournalism.com/its-not-16-trillion-its-222-trillion/

2013年1月16日 FRBは火遊びをしている:本当の米国の借金は222兆ドル
http://silverdoctors.com/bernanke-is-playing-with-fire-says-laurence-kotlikoff-the-real-u-s-debt-222-trillion/

2013年2月6日 ワシントンに迫り来る債務危機:ゴロツキ国家アメリカの借金は222兆ドル
http://rt.com/usa/news/debt-crisis-us-kotlikoff-535/

2013年3月20日 米國式便所紙騒動:預金引き出し制限、営業日週二日&営業時間短縮。取り付け騒ぎに注意。
http://beforeitsnews.com/economy/2013/03/bank-manager-verifies-cash-withdrawal-limits-reduced-hours-coming-to-us-banks-within-60-days-2502422.html

2013年3月22日 ロシア外務省が緊急公示「欧米系銀行や金融機関から全ての預金を引き出せ!」
http://investmentwatchblog.com/russian-warning-get-all-your-money-out-of-western-banking-and-financial-institutions-immediately/

2013年5月16日 米財務省、対デフォルト非常措置を発動へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130516-OYT1T00704.htm

「借金は愚行と犯罪の多産な母親であり、知恵の不足はその父親である」 by ベンジャミン・ディズレーリ(英国バビロン)


03. 2013年5月20日 15:58:13 : 7OpGsifAXA
もしドル高が下げ代を稼ぐための吊り上げだとしたら。

04. 2013年5月20日 16:31:11 : nuoF2rRbUk
>>03
充分あり得るんではないでしょうか?

今までも、ドル高の後には前代未聞の円高が来ていました。
70円台は既に経験していますので、次に来るのは1ドル50〜60円台かな?

金の価格がドル建てでは下がっているようですが、円も下がっているので
円建てだとあまり変わりませんね。ひょっとすると、市場では既に、
円が基準点になっているのかも??


05. 2013年5月21日 06:33:10 : l0xWQ1eSJY
マーケットウォッチ2013年 5月 20日 14:42 JST
2013年に大学を卒業する皆さん、君たちはだまされていた
http://jp.wsj.com/ 記事
By BRETT ARENDS

2013年に大学を卒業する皆さんへ

きっと誰も言わないだろうから、私が話しておいた方が良さそうだ。

君たちは今、米国史上最大の陰謀といえる事態の最も新しい犠牲者として、3万ドル(約300万円)か4万ドルの借金を抱えている。この陰謀はあまりにも大きくて強力であるため、作家のダン・ブラウン氏も手をつけることはないだろう。そして、この陰謀は人が気づかないうちに進行している。だから君たちがその名前を聞くこともまずない。

画像を拡大する

Reuters
就職活動をするニューヨーク市立大学4年の女子学生

それは(秘密結社の)イルミナティでも、ウォール街でも、(米軍の秘密基地の)エリア51でもない。

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今週の数字:3万ドル―2013年大卒者の学生ローンは過去最大
最大の陰謀とは大学と産業界で構成する複合体だ。

考えてみてほしい。君たちが学位を取得するために支払った学費は30年前の約3倍だ。インフレを考慮した実質ベースで、である。君たちが取得した学位が30年前の3倍の価値があるという保証はない。同じ価値があるかどうかも疑わしいと思う人もいるだろう。

非営利団体のカレッジ・ボードによると、米国の一般的な私立大学は1983年には、君たちのような若い人々に対し、学部レベルの教育を年間1万1000ドルで提供していた。これは2012年の貨幣価値に換算した数字だ。

これに対し、私立大学に通う君たちが今年支払った学費は平均で2万9000ドルだ。

さらに、30年前には公立大学に同じ州から進学する学生は年間2200ドルの学費を払うだけでよかった。これも現在の価値に換算したものだ。8800ドルあれば4年生大学を卒業して学士号を取得することができた。今では1年間の学費が8700ドルだ。

ぜひ注意してほしいのだが、これらの数字には部屋代や食費といった追加の費用は含まれていない。授業のコストだけだ。

学生ローンの残高が1兆ドルに近づきつつあるのも当然の成り行きといえる。クレジットカードの負債額も自動車ローンの残高も簡単に追い抜いてしまった。 ニューヨーク連邦準備銀行によると、学生ローンの残高は2004年からおおむね3倍増加した。同連銀の研究者のドンフーン・リー氏によると、過去8年間で借り手の数は約70%以上増え、平均借入額も約70%増加したという。

リー氏の計算では、学生ローンの借り手で利息の支払いが90日以上遅れている人の割合は約17%に上る。返済さえも全く始めていない借り手は44%もいるという。

新聞を広げれば、学生ローンを巡る嘆かわしい話で一杯だ。学生ローン会社や営利目的の大学が学生を「食い物にしている」と批判する記事もあれば、ペル・グラント(連邦政府による大学生向けの給付型奨学金)や連邦政府による学費補助の削減に関する記事もある。連邦政府による補助付き融資の金利を引き下げる提案について報じる記事もある。しかし、これらの記事は1つの根本的な問題を無視している。

それはコストだ。

米国の大学は暴利をむさぼっている。私は20年前にケンブリッジ大学とオックスフォード大学で合計6年を過ごしたが、学費は一切かからなかった。確かに、社会政策のおかげではある。学費を払ったのは納税者だ(私が大学卒業後に働いて、英国で税金を納めたことを考えれば、納税者も十分な見返りを得ている)。しかし、もう1つの理由はこれらの大学が教えるという行為に法外な値段を付けなかったことにある。

ケンブリッジ大学の学部生だったときは、1週間に1時間、教員から個人指導を受け、あとは参考文献のリストを手に図書館に通い、1週間かけて小論文を1本書いた。このような教授法は実のところ、アリストテレスの時代からあまり変わらない。学生が教員のところにやってきて議論する。そして、教員は来週同じ時間に、と言って指導を終える。

今の大学はいったいどうやって年間4万ドルにまでコストを増やしたのだろう。

いや、理系なら教育コストの上昇はある程度、正当化できると思う。しかし、それにしても学部レベルでは行き過ぎだ。人文系の学部や教養学部でインフレ率より実際のコストの上昇率のほうが高いなどと言うなら、それはまったくのナンセンスだ。

学費を払えず音楽学校を中退しなければならなかったという若い歌手の話を聞いたことがある。考えてほしいのだが、歌唱指導はいくらが妥当なのだろう。必要なのは防音の部屋とボイストレーナーだ。あとは学生が声を出せばいい。これに年間数万ドルの価値があるのだろうか。

なぜ学費が高いのかと言えば、大学が競って豪華な施設を建設しているからだ。教員に払う給料が上昇していることも理由の1つだ。大学は顧客、いや、学生を呼び込むために多額の費用を払って有名どころを教員に迎えている。さらに、どの官僚機構もそうだが、大学も官僚機構の肥大という制度上の問題を抱えている。

ケンブリッジ大学の学生用の演劇施設は学内にあるいくつかの部屋と古い教会の湿った地下室だけだった。コメディー・グループ「モンティ・パイソン」などケンブリッジ出身の俳優はここから生まれた。ハリウッドの映画監督で俳優のクリス・ワイツ氏は私と同じ時期にケンブリッジ大学の学生だったが、ワイツ氏の演劇のキャリアはパブの2階にある一室で上演された「マンゴー・ティー」という奇妙な芝居から始まった。しかし、今の大学には「レ・ミゼラブル」を上演できるくらいの演劇施設が必要らしい。

大学と産業界の複合体の中では、コストを引き下げる新たな方法が議論されている。実際の指導に費やされるコストを減らすか、全廃する代わりに、学生はインターネットで配信される映像を見ることになる。映像はおそらくユーチューブかTEDのサイトにアップロードされることになる。(ユーモア作家の)アート・バックウォルド氏のコラムのような話だ。「年間3万ドル支払ってくれれば、全く何も教えずに最高の学士号を差し上げよう」。昔はこんなでっち上げはできなかった。しかし、今ではもうそれが現実のものとなりつつある。学部生は有名教授から教わるために授業料を支払っているが、その多くは有名教授の姿を見ることさえない。

今、大学を卒業する人たちは両親や祖父母の時代と比べれば、大学から粗末な扱いを受けているが、未来の学生から見れば幸運なのかもしれない。コストはおそらく今後も上昇を続ける。ニューヨークやロンドンの不動産と同じように大富豪が学費を釣り上げるかもしれない(違うのは、ニューヨークやロンドンには住む必要がないが、学位は取得しなければならないという点だ。学士号を持たない人の失業率は学士号を持つ人の2倍にもなる)。そして、この陰謀のために、連邦政府は学生への支援に資金をつぎ込み続けることになる。

学費はどこまで上がるのだろうか。こんな議論はいかがだろう。大学と産業界の複合体によると、学士号を持っていれば持っていない場合と比較して、一生の間に多くの金を稼ぐことができる、だから今でも学位にはそれだけの価値があるし、その対価を払うべきだ。大学と産業界の複合体は国勢調査を引き合いに出し、学士号を持つ労働者の年収が高卒の労働者よりも平均で2万6000ドル多いと指摘する。

この理屈なら、学士号を取得する費用が50万ドル近くになっても正当化できるかもしれない。理論上の話だが、補助付きの学生ローンの金利を3.4%に抑えれば、将来の収入の正味現在価値は非常に高くなる。

学位にそんな値段を大っぴらに付ける人はいないだろう、今のところは。しかし、こうした数字は簡単な計算で割り出したものだ。私がその計算をしたということは、複合体に所属する人々も計算済みであることは間違いない。

複合体に所属する人々の中には税金による補助で学生ローンの金利を1%にまで引き下げようとする動きもある。金利が低ければ低いほど、大学は学費を引き上げることができる。

これは暴利をむさぼっているだけではない。陰謀でもあるのだ。

大学の諸経費も学費とともに値上がりするのは確実だ。流れに逆らおうという大学はほとんどないだろう。結局、この問題について率直かつ開かれた議論は行われないだろう。

私の頭がおかしいと言いたいならそう言ってくれ。こんな記事はガリ版印刷で十分だと言ってくれてかまわない。米中央情報局(CIA)から歯の詰め物に信号でも届いているのか、と皮肉のメールを送ってくれてもいい。実際、恐ろしいほど多くの人が直接、間接を問わずこの陰謀に関わっている。そして、ひそかに浸透した陰謀に関わった人がそうであるように、この陰謀の関係者のほとんどが自分が関わっていることに気づいてさえいない。

学費が上がって得をするのは裕福でコネのある人々だ。学費が上がれば、中流階級の子どもたちが市場から締め出されるからだ。1%の富裕層にとっては、学費が 2万ドルであろうと、6万ドルであろうと変わらない。しかし、多くの学生が学費を賄えないと判断するため、富裕層の子女が一流大学に入学できる可能性はぐっと高まる。大学は再び高級品になった。1足3000ドルのイタリア製の靴と同じだ。余裕がある人にとっては朗報だ。

豪華な競技場や演劇施設があれば、さらに高級感が増す。驚いたことに、優秀な公立大学の学費が安すぎると不満気に話す「保守派」の作家に2人ほど会ったことがある。彼らによると、州立のカリフォルニア大学バークレー校はスタンフォード大学と同程度に学費を引き上げるべきだそうだ。

つまり、一般市民には入ってほしくないということだ。

さて、陰謀に関わっている団体は他にもある。メディアだ。

メディアは私利私欲から陰謀に加わっている。

メディアで働く人の中には既に大学と産業界の複合体の中で仕事をしている人もいる。彼らは大学で教えるか、大学付属のメディア研究所やシンクタンクで楽な閑職に就いている。多くのジャーナリストには大学に雇われている友人や家族がいる。いつか大学の仕事に就きたいと思っているジャーナリストはさらに多い。

メディアがジャーナリズム大学院の学位を巡って沈黙を貫いていることを考えてほしい。消えかけている技能を実践するための証明書を手に入れるために若者が3 万ドル以上の金をだまし取られているというのに。実際にジャーナリストとして仕事をしている人たちは大っぴらには言わないが、若者がいまだにジャーナリズムスクールに行こうとするなんて、常軌を逸しているし、ばかばかしいという意見で一致している。私はそんな話をしょっちゅう耳にしている。

しかし、公の場でそんなコメントにはなかなか出会えないだろう。なぜかと言えば、ジャーナリズムスクールの目的はもはや未来のジャーナリストを教育することではなく(そんなことがあったとしての話だが)、過去のジャーナリストを雇うことだからだ。次に解雇されそうなジャーナリストはみな、プランBの就職先としてジャーナリズムスクールを考えている。しかし、採用担当のジャーナリズムスクールの教授が、そうした就職応募者の最近の記事をグーグルで検索して、ジャーナリズムスクールをこき下ろした記事を見つけたら、就職は難しいだろう。そのときは、次の職場はスターバックスだ。

先ほども言ったが、私の頭がおかしいと言ってくれ。被害妄想に取りつかれていると言えばいい。しかし、どんな仕事に就いても、10年後に私が(スターバックスで)カフェイン抜きのソイラテを差し出したら、10%のチップは忘れないでほしい。




NY外為:円が対ドルで3週ぶり大幅高−甘利再生相の発言で
  5月20日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルで上昇。一時、3週間ぶりの大幅高となった。甘利明経済再生担当相が、円がさらに下げた場合マイナスの影響が出ると発言したことに反応した。
円は主要16通貨中15通貨に対して値上がり。甘利再生相はNHK番組「日曜討論」で、現在の円安水準について、「過度の円高の是正はかなりできたと世の中で言われている」と述べた。また、「これから円安がどんどん進むと国民生活にマイナスの影響が出てくる。それをどう最小限にとどめるかがわれわれの仕事だ」と話した。
ニュージーランド(NZ)ドルは上昇。イングリッシュ財務相は、住宅価格上昇で同国中銀への利上げ圧力が高まるだろうとの見解を明らかにした。南アフリカ・ランドは4年ぶり安値に下落。インフレ鈍化で中銀に利下げ余地が生じるとの見方が広がっている。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は電話インタビューで、甘利再生相の発言は「ここ最近見られた円の下落ペースを少なくとも遅らせようという意図もあった」と分析。「それを受け、市場ではドルに対する買い意欲がやや後退した」と続けた。  
ニューヨーク時間午後1時50分現在、円はドルに対し前週末比0.9%高の1ドル=102円29銭。一時1.2%高と、4月26日以来で最大の上げとなった。17日には一時103円31銭と、2008年10月以来の円安・ドル高水準を付けていた。円は対ユーロではこの日0.6%上昇し1ユーロ=131円70銭。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.2878ドル。
原題:Yen Jumps Most in Three Weeks on Government Concern; RandSlides(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク John Detrixhe jdetrixhe1@bloomberg.net;ロンドン Lucy Meakin lmeakin1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2013/05/21 04:14 JST


06. 2013年5月21日 10:19:49 : KO4C9oEhYU
>01
ノー天気さんですね。

07. 2013年5月21日 10:24:45 : KO4C9oEhYU
これは興味深い投稿です。ノートしておきます。やはりドイツは賢い。すでに対応しているようだ。日本も一日でも早くアメリカに預けている金を回収しなければならない。ボーっとしていると空手形になる。

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