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「何らかの大きな出来事が起きるかもしれない」とアーチ・クロフォードが警告していた5月20日(前後)が近付くにつれ、アレコレと 期待 心配しているのです。
**** ロイター より
FRB、実質金利押し下げ措置なお不十分=ミネアポリス連銀総裁
[シカゴ 17日 ロイター] 米ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁は17日、経済成長押し上げに向け実質金利を低下させるための措置を米連邦準備理事会(FRB)はなお十分講じていないとの見方を示した。
...[中略]
またFRBは失業率が「正常化」するまで、事実上のゼロ金利政策を維持すべきとの見解をあらためて表明。失業率が最低6.5%に低下するまで現行の超低金利政策を維持するとFRBが表明していることについて、総裁は、失業率低下後の金利の道筋を明確にしていないことが、FRBのコミュニケーションにおける「落ち度」のひとつと指摘した。
バーナンキ FRB 議長の最近の発言等からは、前例の無い一連の量的緩和措置が実体経済の回復にあまり寄与していない事を彼も認めつつあると感じられます。 その一方、実体経済への寄与度が低いだけでなく、資産市場を加熱させているというネガティブな影響が懸念され始めている現在の政策について、FRB 内部でも「出口」に関する意見が分かれ始めている様ですね。 しかし、「出口」の向こうには何が待っているのでしょうか?。
**** Warning: Why My Flash Crash Alert Flag Is Flying High
(警告:私のフラッシュ・クラッシュ警報の旗が高く掲げられている理由)
ワォッ!。まるで2007年を全て再現するかの様に投資家達は振る舞っている。
USA トゥデイが話題を掲載した:急上昇する株価と記録的な低さの借り入れコストに勇気付けられ、株式投資家達は大不況に襲われる前以降の最速のペースで彼等のポートフォリオに対し融資を受けている。
ニューヨーク証券取引所がまとめた最新のデータによると、いわゆるマージン債務は、その様な債務が史上最高の$3814億となった2007年7月以降で最高となる$3795億を3月に記録したのだ。
その傾向は、投資家達が株式に対して更に心地良く感じ、2013年中にダウ・ジョーンズ工業株価を15%以上押し上げた熱い市場で更に大きな見返りを得る事を期待しながら更なる証券を購入すべく借り入れたマネーを更に喜んで使用しているという兆候を示している。
何故投資家達はそれ程強気なのであろうか?。 景気が戻ってきたからなのか?。 将来がバラ色だからなのか?。 株式でもっと稼げるからなのか?。
いやいや...読者諸君、貴方達の見解は?。 我々は実情を知っている。 FRB が押し上げているから株式は上昇しているのだ。 ここに、カナダのファイナンシャル・ポストに載ったデビッド・ローゼンバーグの見解がある:
・・・劇的な経済効果というには程遠い存在であったものの、米国の FRB は常に金融市場のトレンドに影響を与える重要な存在であった。 この影響は実際に、FRB のバランス・シートと株式市場の方向性の間の相関関係という範囲において最近強くなっており、これら数度の量的緩和が4年前に始まる前には僅か15%であったものが、今日(こんにち)では85%なのである。
比較として、市場と企業収益の間の古臭い相関関係は70%前後で変わらぬままなのだ。
FRB は、経済において依然として膨大な過剰生産能力と現在のインフレに基づくべきである、-2.2%のFF金利と整合する水準にまで全体的な資本コストを低下させようと試みている。
しかし、FF金利は4年以上ゼロになっているのだ。 FRB は魔法のようにマイナスの名目金利を創り出す事ができないので、同じ結果を達成すべく彼等のバランス・シートの力を利用しているのである。
そして、これが私の最後のポイントにつながるのであるが、FRB は米国の失業率が6.5%へ低下するまで彼等の0%政策金利を変えないと12月のミーティング後の記者発表で述べた時に、私はそれが重要な変曲点であると考えたのである。 失業率は現在8%前後である。
★出口は無い
しかし、ちょっと待ってくれ。 もしも FRB が更に5年間も株価を押し上げ続けた場合、それは株式を「根拠なき熱狂」の領域へと押しやる事にならないのか?。
その様に長い期間の - 人為的な低金利は、ある種の歪みと、先ず第一に 2008−2009年の危機へと繋がったバブルを創り出すのではないか?。
うーん...そう...勿論。
しかし FRB は格好の例である。 書面でそう語っているのだ。 (地区)連銀の総裁達は「出口戦略に自信がある」のだ。 何からの出口?。 彼等は如何にして終わらせるかという事を描こうと試みているのだ。 そして又、QE1、QE2それから現在のQE3を通じ、彼等はマネタリー・ベースを大幅に増大させたのである。 現在のバージョンのQEにおいてだけでも、彼等は追加的に毎月$850億を印刷し、銀行システムへ汲み上げているのだ!。
そのマネーは、実体経済に対して大きく寄与しなかった(失業率は低下したものの、それは人々が労働の場から離れたからである)が、株価には驚く程に寄与したのである。 ダウは2009年以来2倍以上となった。 それは今年も上昇しており - 次から次へと記録を更新している。
QE プログラムで株式を目標にしていなかったとベン・バーナンキは語っている。 しかし、それこそ彼が行っている事だ...良い結果を得る為により高くより高くと登っているのだ。 今や、彼はマネタリー・ベースの頂上('07年の時よりも4倍高くなった「株式」)の上に座っているのである。
そして今、どのようにして彼は傷つける事無く FRB を降ろそうとしているのだろうか?。 もしも株価がとても密接に FRB のマネー印刷と関連しているのであれば、彼等が印刷機を停止した場合に株価は下落しないのだろうか?。 そして、株式が新しい本格的な弱気相場へと向かうのを目にした時、FRB はどのように反応するのだろうか?。
バーナンキが印刷機停止のヒントを提示したらすぐに、株式が下降し始めるというのが我々の推測である。 そして、印刷が本当に止まる時、株式は激しく落ち込むのだ。 そうなった時は見ものである。 もしも今 FRB が削減できない場合...市場と経済が更に彼等へ依存するようになった時に彼等は如何にしてそれ(印刷の停止)を行うのであろうか?。
その代わり、FRB はパニック状態となり...そして、更に高く登るであろう。(一部中略)
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「FRB 内部での出口に関する議論」の噂も、最近の米ドルの為替相場を変化させる要因となっている様です。 一方、我が国の「異次元の金融緩和」も円の為替相場を変動させる大きな要因となっています。 何しろ、こちらにも「出口」が無いのですからね。(「本当の敗北の始まり」)
◆米国債から逃避する資金 米国債金利の上昇・・FRBはゲームをいつまで続けられるの?
http://green.ap.teacup.com/pekepon/1126.html(「人力でGO」より抜粋)
■米国債が市場で消化できなくなる日が来る可能性は高まっている
(米国債発行シーリング)・・・米議会の茶番は、アメリカが米国債を無節操に発行している訳では無いというミエミエのアピールです。
一方で、世界の資金には限りがありますから、米国債を買う資金が枯渇するケースも考えられます。
しかしFRBはQE3で米国債を直接買い入れる一方で、世界に大量にドルを供給する事で米国債を買い上げる資金を提供しています。
しかし、米国債の需給は綱渡り状態であり、QE3は拡大こそすれ縮小する事すら出来ないはずです。そして次第に、ドルや米国債の信頼が失われてゆきます。
しかし、一方で通貨や国債の信用は相対的なものであり、日本やユーロッパの状況が悪化すれば、ドルや米国債の信頼は相対的に高まります。結局、現在の状況は、中央銀行の量的緩和によって世界の通貨や国債が等しく価値を失ってゆく状況です。
さらには中央銀行が国債を買い入れているので、金利も低く抑えられています。これは、バブル崩壊後の日本と同様の状況で、世界の実体経済は限りなくデフレに近く、さらには失業によって賃金調整が加速しています。失業者も含めて平均所得を産出すれば、世界の労働賃金はリーマンショック後、大幅に下落した事になります。
■ ゲームはいつまで続くのか
世界の債券市場は、緩和マネーの流入で完全にバブル状態です。ゲームが永久に続くのか、それともどこかで破綻をきたすのか?
何れにしてもアメリカがQE3を終了あるいは縮小出来るのかを、世界は興味深く見守っています。QE3が拡大する様な事があれば、通貨の信頼的には大問題なのですが、市場はそれすらも「資金供給」というプラス材料としてゲームを続行します。
チップが高く積み上げられてポーカー台を前にして、きっと何処かでゲームを降りる人達が出て来るでしょう。世界は危険なゲームに熱中しています。
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