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◆「金融相場の宴」たけなわ、日本株に流れ込むグローバルマネー
「金融相場の宴」がたけなわだ。リスクオンの材料が特段出なかったにもかかわらず、欧米株高に円安も加わり、日経平均は約5年4カ月ぶりに1万5000円の大台に乗せた。
世界的な金融緩和によって膨張したグローバルマネーの流入が止まらないという。一方、日米金利が急上昇するなど資金流出の動きも激しい。足取りの重い世界経済を横目に、マネーの移動スピードは一段と速くなっている。
<材料なき世界株高>
海外市場で特にリスクオンの材料が出たわけではない。予想を上回る欧州企業の決算発表などはあったが、マクロ指標では5月の独ZEW景気期待指数が市場予想を下回るなどネガティブ材料も目立った。しかし、マーケットはリスク選好の度合いを高め、欧州の主要株価指数の終値は5年ぶりの高値を更新。米ダウ.DJIとS&P500.SPXも終値で過去最高値を更新するなど、欧米の株価は一段高となった。
世界的な株高加速の原動力は、金融緩和によって生み出された過剰流動性だ。景気回復が鈍いことはネガティブ要因でもあるが、金融緩和環境がしばらく継続するという安心感にもつながる。物価が落ち着いていることも緩和継続予想を補強しており、グローバルマネーの勢いを加速させている。
特に日本株には海外投資家のマネー流入がけん著だ。前日は米系証券の先物買いが話題になっていたが、15日前場の市場でも海外勢が好む主力大型株が相場をけん引。円安の後押しもあって、トヨタ自動車(7203.T)は年初来高値更新、ソニー(6758.T)は約1年10カ月ぶりに2000円大台を回復した。TOPIXコア30の上昇率は3.1%とミッド400の1.64%、スモールのマイナス0.52%を大きく上回っている。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが14日発表した5月のファンドマネジャー調査では、中国の景気見通しへの不安から、株式全体のオーバーウエート比率はネットで41%と、4月の47%から低下した一方、日本株への配分は7カ月連続で増加。ネットで31%のオーバーウエートと、7年ぶりの高水準となった。
「日本株は上昇率が高く、組み入れなければパフォーマンス競争で負けてしまうため、ゴールデンウィーク明けから再び海外勢の買いが強まっている」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は指摘する。
★過熱感は日増しに強くなっているが、日経225オプション市場では1万6000円のコールに大口買いが断続的に入るなど、一段の株価上昇を視野に入れた取引も増え始めている。
<マネーの「暴走」に警戒も>
ただ、この流動性相場も金融緩和の「総本山」たる米FRB(連邦準備理事会)が金融緩和策の転換、いわゆる「出口」を本格的に視野に入れ始めたと市場が感じれば、ムードが変わる可能性がある。米経済は給与税減税の廃止など緊縮財政の影響が出ているが、一方で株価や不動産の価格上昇で資産効果が出始めている。「出口」はまだ見えないまでも少しずつ近づいているのは確かだ。
FRBが「出口」に向かう時は失業率が低下し、米経済の足腰も強固になっていると予想されるため、マーケットが一気にリスクオフに向かう可能性は大きいわけではない。ただ、グローバルマネーが野放図に膨張し、それが縮小することになれば、一時的な混乱が生じる可能性もある。米FRBのバランスシートは約3.5兆ドル(約350兆円)とリーマンショック前の3倍以上に増加しており、生み出された過剰流動性も大きく膨らんでいる。
みずほ証券シニアマーケットアナリストの青山昌氏は「為替市場のテーマは、これまでは日銀の金融緩和だったが、最近は米国の金融引き締め・景気動向に移ってきている」と指摘する。FXプライム取締役の上田眞理人氏は「ドル高相場が定着するか否かは、米国の景気回復の盤石性、特に雇用情勢にかかっている」と話す。
このまま世界経済が回復するかはまだ不透明感が強く、金融緩和環境を背景とした「金融相場」はしばらく続く可能性もある。しかし逆に言えば、金融緩和が続くのは世界経済が弱いからだ。グローバルマネーが暴走し、ファンダメンタルズを超えてまで株価を押し上げれば、その後の反動は大きくなる。【ロイター 14:55】
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「材料なき世界株高」が過剰流動性によるものだとされているが、いわば利ザヤを儲けるための海外からの投機マネーであり、そこには単に利ザヤを儲けようとする以上に、"意思"が働いている。
★当然、このような相場は早晩崩れることになるが、日経225オプション市場で、大口買いが1万6000円で入っているということがポイントだろう。
この近辺まで上昇した後、ハシゴが外される可能性がある。
つまり、何らかの悪材料をきっかけに暴落するよう仕組まれている危険性があるということだ。("意思"とは、そのことも含む)
いずれにしても、実体経済が回復していないからこその金融緩和であり、それが生み出した金融市場だけの"バブル相場"に変わりない・・・。(小出宏実)
◆値下がり銘柄1011・・マザーズ/−8.2%、ジャスダック/−2.56%の意味!
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
日経平均は337円、2.29%値上がりして終わっていますが、実態はとんでもない内容になっています。
値下がり銘柄数 1011
値上がり銘柄数 635
圧倒的に値下がり銘柄数が多くなっているのです。
また、マザーズ指数は−8.2%、ジャスダック指数は−2.56%とそれぞれ大きく値下がりしており、相場が最終的な局面に入ってきているのがわかります。
マスコミは、日経平均が15000円台に乗せたと大々的に報じていますので、儲けたい何も知らない個人は株買いに入るでしょうが、値下がり銘柄数が圧倒的に多いという「実態」は間違ってもマスコミは報じません。
恐ろしいマニュピレートされた相場となっています。
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