http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/773.html
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甘利経済再生大臣がいう「ベアを上げた分は下請け代金でカバーしてくれ」というのが本当であっても、「競争が厳しくなった分は下請け代金でカバーしてくれ」とか「設備投資でマネーフローが悪くなった分は下請け代金でカバーしてくれ」とか、下請代金の“値切り”交渉ではいろいろな話が持ち込まれるものだ。
逆に言えば、下請代金の“値切り”名目を「ベアアップ」にするのがマズイのなら、他の名目にすればいいだけの話である。
結局のところ、大企業は、下請けとの関係性や採算性を鑑みて値切りの限度を決めるし、下請けは、採算性や存続性を鑑みて受注を決めることになる。
全国中小企業団体中央会にしてみれば、政府の肝煎りで賃上げが行われた結果、自分たちにしわ寄せがされることはとうてい容認できないということになるだろう。
日本は統制経済の宿痾から抜け出せないようだが、統制のレベルや対象が悪すぎる。賃上げ要請もそうだが、政府が言葉で介入するのではなく、税制や補助金政策で誘導する手法に徹しなければ、歪みが貯まる一方になる。
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賃上げ分の中小企業転嫁を監視へ…経済再生大臣(05/13 11:47)
アベノミクス効果を明確にするため、安倍総理大臣は経済団体に対して賃上げを要請していますが、甘利経済再生担当大臣は、大手企業が下請け企業に賃上げ分を負担させないよう要請する考えを示しました。
甘利経済再生担当大臣:「ベアを上げた分は下請け代金でカバーしてくれと。これは本末転倒だと思う」
全国中小企業団体中央会・鶴田欣也会長:「コストを低減しなさいと、見直しなさいと、(大企業から)言われてきていることは事実」
甘利大臣は、中小企業団体との懇談会で、大手製造業などから賃上げコストを押しつけられたという報告を受けました。このため、大企業に対し、下請け代金に賃上げコストを転嫁しないよう求める考えを明らかにしました。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000005172.html
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