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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130511-00013926-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 5月11日(土)0時0分配信
ついに、再び1ドル100円時代がやってきた。
9日午後のニューヨーク外国為替市場では、円が急落。1ドル99円前後で推移していたドル円は、4年1か月ぶりに、ついに1ドル100円を突破。ドルは一気に100円79銭まで買い進まれた。10日の東京市場ではこの水準を上回った。
やはりというべきか、1ドル100円突破のきっかけとなったのは、米国の雇用関連指標だった。9日に発表された新規失業保険申請件数(通常毎週木曜日発表)が32万3000件となり、市場の予想を大きく下回った。
リーマンショックが起きたのは2008年の9月だが、この新規失業保険申請件数は同年初以来の低水準。4週間の移動平均(特殊要因などの影響を排除するため)で見ると、33万6000件台と、07年7月以来の低水準となった。すでに今月の3日発表になった4月雇用統計でも米国の労働市場の堅調さは確認済み。「100円の壁」に阻まれ、厚いようにも見えたドル円相場は、意外に大台をあっさり突破してきた。
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■ 09年4月のフシである101円45銭を突破
だが、専門家の間では、100円突破は時間の問題とされてきた。今回の円安局面でも、1ドル90円、95円というフシを抜けるときには、一度では抜けていなかった。しかも、「100円のところでは特殊なオプションが大きく影響してドルの上値を阻んでいた。だが、こうした壁は最後には粉砕されるケースが多い」(国際金融コンサルタントの田代岳氏)。
さらに「すでに4月4日に、マネタリーベースを2年で2倍にするという、日本銀行の異次元の金融緩和が決定されている。一段の円安になるのは既定路線」(国内の有力ヘッジファンド)といった市場関係者の声は少なくなかった。
では、今後の当面のドル円レートでのドルの上値メドは、どの程度におけばいいだろうか。
「ゴールデンウイーク明けのドル円100円突破」をかねてから予想していたみずほ証券のシニアテクニカルアナリスト三浦豊氏は、09年4月のドルの高値である101円45銭をあげていた。この水準を、10日の欧米の時間帯ではすでに抜けてきた。
ただ、前回も書いたように、大半の個人投資家は、目先のレートにあまり一喜一憂しないほうがいい。もちろん、短期でFX取引をしている個人投資家は別だ。そうした「短期のミセスワタナベ」や「短期のミスターマツイ」(もちろん、市場ではそんな呼称はされていない。筆者が松井秀喜氏のファンというだけである)にとっては、一瞬一瞬が大きな勝負になる。
少なくともテクニカル分析で見ると、ドル円は11年10月の円の高値1ドル75円32銭から円安ドル高トレンドに転じている。いったん、トレンドが転換すると、過去は続く傾向があることも、前回の記事で触れた通りだ。
「08年9月に起きたリーマンショック前のドル円の水準はいくらでしたか」。仮にいまこうした質問をされたら、ピタッと当てるのはなかなか難しいものだ。ぜひヤフーファイナンスなどで価格を見ていただきたいが、ショック直前の08年8月のドル円相場では110円60銭台があったのだ。
日本の金融当局が米欧に遅ればせながら緩和に走りだし、米国経済の復活がそれなりに確かさを増しているいま、ドル円相場は、中期では、いよいよ110円を見据えた動きになってきたように見える。
福井 純
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