http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/746.html
Tweet |
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130510-00013921-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 5月10日(金)8時0分配信
連休も明けたことなので、一度世界経済を点検しておきましょう。今年も、もう5月ですので、方針を変更するなら今ですしね。
■ 「事件」はアメリカで起きている!
われわれが注目しているのは、今や世界最大のエマージングマーケットとまで呼ばれるようになったアメリカ。もちろんシェール革命というとてつもない「事件」が進行中なわけで、本当にアメリカが原油を輸入しなくなってしまうとなれば、その影響はここ数十年では最大のインパクトがあるはずですね。
そこまでいかずとも地道に数字を追っていますと、例えば先日発表された4月の失業率も相当底堅いものがあります。日本の報道は間が抜けたものが多くて脱力しますが、実際には失業率そのものよりもその中身に意味がありました。
やはり住宅セクターの拡大が顕著で、それに関連する雇用者の伸びが著しいのです。
実は、雇用の足を引っ張っているのが公的セクターなのですが、一方で目覚ましく増えているのがやはり住宅市場に引っ張られている建設部門雇用者だったりします。これが昨年も15万4000人増えていたのですが、今年はすでに7万9000人増えており、このペースで行きますと年間23万人を軽く超えるスピードになります。ご存じのとおり、夏場は工事が加速する傾向があるので、もし建設部門において年間30万人ペースで雇用者が増えるとなると、これはちょっとした「事件」と言えるかもしれませんよ。
.
しかも住宅の着工件数も、今のペースでは年間100万件を超えることになり、要するに過去のアメリカの平均的な住宅着工件数にもどりつつある、という事になります。リーマンショックと言うのは本当にダメージが大きく、この着工件数は50万件ほどまで落ち込んだので、それが倍になると考え下さると、どれだけの景気回復のインパクトがあるか、はかりしれません。
私は個人的にこの住宅関連に対する数々の政策・・・差し押さえ禁止、ローンの借り換えの促進などなど・・・・を執行したオバマ大統領に対する評価があまりにも過小評価ではないかと常々思っているくらい、2008年のリーマンショック後の住宅市場を活性化させた彼の手腕は高く評価されるべきです。
ついでに、忘れてしまっているかもしれませんが、あのGMでさえ、倒産させて回復させたというのは考えようによっては大変な事であって、どうも彼の能力が過小評価されているのが気になりますね。
■ 欧州は時間を買っている最中。このままだと「ヤバい」
さて、そのアメリカはシェール革命もあり絶好調としても、一方の欧州はどうでしょう。
これは前白川方明日銀総裁がおっしゃったとおりで、いまECBが「時間を買っている」最中なのです。さまざまな手法を駆使して国債を買いまくっているわけですが、買っているものが基本的につぶれそうな国の国債ばかりだ、ということを忘れないでください。
つまり刻一刻とECBのバランスシートは劣化し続けていて、その意味では「異次元緩和」をやっている日銀のバランスシートが毀損するといっても、それは日本国債を買っているわけですから、イタリアやスペインなどの国債を短期的かつ集中的に買っているECBとは、それこそ「次元が違う」のです。
彼らのバランスシートの毀損はすさまじく、ECBの総資産のうち50%までもがそういう国債ばかりになってしまった時に、ユーロなどと言う通貨が果たして流通できるのかどうか、これは相当壮大な実験なのです。
こうしているうちに時間は少しずつ失われており、この間に失業率が改善するとか、製造業が復活するなど、なにがしかのプラスが出てこないといけないわけですが、問題のギリシアはもちろん、スペイン、イタリアに至っては失業率が25%!! という有様です。4人に1人が失業しているというのは一体どういう世界なのか・・・・日本の失業率がせいぜい4%程度ということからすれば、それは比較にならない世界なのです。
■ 「欧州爆弾」の炸裂に備えよ
ということで、このまま行く・・・という前提で行きますと、順調なアメリカとは逆に、この「欧州爆弾」は間違いなく炸裂します。その時の備えを皆様はされているでしょうか?
まさにギリシアやキプロスで起きたことが欧州全体で起きるとなると、その影響はかならずみなさんにもきます。たとえば、欧州の大手銀行が流動性確保のために2週間のバンクホリデーをやるわけです。日本の銀行だけが、のこのこ営業をしていれば世界中から狙い撃ちにされて、現金をむしり取られ、それこそ流動性を失ってしまいますから、こうなれば日本の銀行といえどもバンクホリデーにせざるを得ないはずです。その間、みなさん、お金がおろせなかったら大変なことになりませんか?
個人ならまだしも、中小企業で現金仕入れなどをしているところは「俺は悪くない」、と言ったところで、後の祭りであり、バタバタ行く可能性だってあるんすよ。
アベノミクス、とかいってバブルに乗って株を買っている場合ではない、と言うことを私は強調したいのです。世界はすぐそこに、流動性危機に陥る可能性を持っている、という程度のことは認識して頂きたい・・・ということです。
さて、日本は・・・・・
という話になりますが、日本は基本的にアメリカの成長及びその成果を一身に受けることができるほぼ唯一の国だと言えると思います。安倍晋三首相の政策にはさまざまな反論がありますが、とにかくアメリカと並走していくというのは、経済的にはとても重要です。
世界において、「日本人の論理で、日本人が騙されない唯一の相手はアメリカ人だ」、ということを、私はこの30年間で痛いほどわかっているので、無駄なことはせずに、アメリカに投資を集中する、という考え方もあるだろうと思っています。少なくともビジネス上でいつもルールが突発的に変わるどこかの国に投資をする、なんてことは私には考えられないのです。
ちなみに私は今シンガポールにおりますが、こちらの客家(はっか)の人々で中国本土に投資をしている人はほとんどいません。これ以上は言いませんが、それが現実なのです。
■ 牝馬のGI、ヴィクトリアマイルの勝者は・・・
「ヴィクトリアマイル」ですか・・・・
なぜか難しいレースばっかり私の順番に回ってくるのはなぜでしょうか(笑)。
これは難しいです。
なぜならば・・・
当然、常にジェンティルドンナの2着という苦杯をなめ続けたヴィルシーナが筆頭になるべきでしょう。そのジェンティルドンナはあのオルフェーブルをもジャパンCで破り、今回は出ない。そりゃ普通は勝ちますわ。これは相当な力があると判断しなければならない。
ところが、グッチーは彼女のマイル適正に極めて疑問を持っているのです。もちろん能力に微塵の疑問もない。あのオルフェーブル、エイシンフラッシュと叩き合って、敗れたとはいえわずか0.8秒差です。
それで負けてしまう。なぜだ! となるとどうもマイルが合わない走り方をしているとしか思えないんですよ。でも、やっぱりこの馬を買わざるを得ない。これはもうこれまでの競馬人生の集大成のような気がしていて、これで負けたら、全く別の理由を探さねばならないくらい、僕にとってはショックなんだと思います。マイル適正がないとしても力でねじ伏せる・・・・これが勝負でしょう。
ということで、すみません、今週はヴィルシーナ単勝一本勝負であります!!
ぐっちーさん
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。