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http://blog.livedoor.jp/sky7777777777/archives/52031844.html
「金行(金製品売買店)で組織するタイ金取引協会(GTA)のジッティ会長によると、国内に流通している金(きん)の延べ棒が大量に不足している。先月の金価格の急落を受けて金を買い求める人が急増したためで、工場からの供給が追いつかず、一部の販売店は営業できない状態が続いている。7日付ポストトゥデーが報じた。」
日銀のバランスシートを見ると、昨年比で日銀当座預金の残高が倍近くの66兆円までに拡大している。その原資は商業銀行の持つ国債なのだから、商業銀行はいわば国債で運用している資金を日銀に強制的に取り上げられ30兆円以上の運用先を失うことになるのだから早急に運用先を見つけないといけない。ところが、国内で安全に貸し出しできるのはごく一部の大手企業くらい。中小零細企業は資金需要はあるが、その目的が投資目的ではなく、赤字補填が目的だから、せっかく融資をしてもすべて不良資産に早変わりだ。それでなくても国内では運用先が限定され非常に困難な状況になってる。その上で有力な運用先である国債を失えば銀行経営は死活問題といえるんだろう。では、どこに大量資金は向かうのか。株や不動産にも流れ出すんだろうが、最も安全で確実な投資先は「金」なんだろう。その理由は、
@日銀がマネタリーベースを拡大している。貨幣流通量が増加するに従って金現物の相対価値は上昇する。物理的な原理だろう。
AFRBの膨張政策に追随する黒田日銀は発行通貨価値の番人の役目を完全に放棄した。もはや、円も米ドル同様価値の不安定な通貨となった。中期的に円不信の原因となるだろう。
B一度、膨張政策をとった通貨がインフレ化しても日銀は縮小政策をとることができなくなる。縮小政策をとったとたん株も不動産も一気に大暴落が引き起こり、市場に止め処のないマイナスのスパイラルが発生する。金融システムは破壊され、中央銀行システムも機能しなくなる。
つまり、通貨とは政府、中央銀行の中立的なオペレーションが前提として存在しうるものに過ぎないが、中立性を放棄してしまえば、引き起こる必然とは通貨価値の破壊なのだ。
結果、このような現象が引き起こる。
@株、不動産、金など商品価格の上昇
Aインフレ化するとさらに通貨不信が引き起こり、円やドルからの逃亡が始まる。
★ ここで、政府、中央銀行は通貨逃亡をヘッジするために先物市場で金先物ウリオペを手がける。結果、金価格の先物価格は抑えられる。先の金価格の暴落現象は、それを先取りしたものだろう。本尊は主に日本政府+日銀であり、米ドルから金への逃避をヘッジしようとする行動だ。
だが、悲しいかな、売った玉は同数量分決済しなければならない。そもそも物理的に金価格は中央銀行による膨張政策下では価格は上昇するしかない。大量の先物ウリは実際の市場価格とは乖離するものであり、現物価格にプレミアが付加されることになるだろう。
結論的には・・
金先物価格と金現物価格に実質的乖離現象がひき起こる。つまり、世界的に金地金が不足する事態が発生する可能性がある。金価格はさらに上昇する。天井がさらに高くなったと理解すべきだろう。
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