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日経平均の日足チャート(6カ月)。緑が5日、赤が25日、青が75日の移動平均線(出所:株マップ)
日本株の「5月急落!」の可能性は?「想定される悪材料」はこれだ!
ダイヤモンド・オンライン 5月4日(土)5時0分配信
東京株式市場の活況が続きます。日経平均は26日には一時1万3983.87円まで上昇し、1万4000円に迫る場面がありました。
ところで、4月第3週(4月15日〜19日)の株式投資部門別売買動向では、外国人が4週ぶりに売り越しに転じました。売越額は1539億円です。この間の日経平均は168.66円(1.25%)下落しました。
この週はG20財務相・中央銀行総裁会議を控え、為替相場を巡る日本への批判懸念や、中国景気の先行き不安、そして、金価格の急落などを背景に、外国人も日本株の利益確定売りを急いだようです。
このように、外国人が売り越すと、一気に萎える。それが、今の東京株式市場なのです。
一方、個人は信用と現金取引の合計で3245億円の買い越しです。買い越しに転じるのは4週ぶりで、買越額は2011年3月第2週以来の大きさでした。逆張り個人が「辛抱たまらなくなって」買い越しに転じるとロクなことがないですねぇ。(笑)また、個人がこれだけ買い越しても、相場にトレンドが全く発生しません。
相場で成り上がりたいあなたが、最も重視するべきは、相場のトレンドの方向性です。そのトレンドを発生させるのは、多くの場合、外国人です。個人を含め、国内勢はトレンド形成に役に立つことは滅多にありません。つまり、あなたは、外国人の売買動向に細心の注意を払うべきなのです。
● 1万3608.19円を下回らない限り高値圏で推移する可能性が高い
ところで当面の日経平均は、スピード調整リスクを内包しつつ、高値圏で推移するとみています。1ドル=100円台の円安に振れるようなら、1万4000円台を回復する公算です。上値メドは1万4645.46円です。この1万4645.46円は、4月5日の週のレンジ(下値1万1805.78円と上値1万3225.62円)の値幅1419.84円を、1万3225.62円にリプレイスした水準です。
なお、4月のSQ値1万3608.19円を下回らない限り、「強気相場見通し」は継続しますが、割り込んだら「スピード調整入り確定」と考えるべきでしょう。
日経平均の26週移動平均線(26日現在、1万1084.10円)は24週連続で上昇しました。同線は12年11月16日の週に18週ぶりに上昇しました。また、13週移動平均線(同、1万2277.77円)は23週連続で上昇しています。
当面は13週移動平均線を強力なサポートに、上値を追うというのがメインシナリオです。一方、13週移動平均線まで下落する前に意識しておくべきサポートは、まずは26日の週の13505.53円あたりで、これを割り込んだら、25日移動平均線(同、1万3043.60円)や、19日の週の安値1万3004.46円を考えておけばよいでしょう。
ただし、13週移動平均線付近までの深刻、かつ、深い値幅調整の出現には、想定以上の悪材料の出現が必要とみています。
具体的には、この時期毎年恒例になっている欧州債務・金融危機再燃や、急激な米国景気悪化懸念の高まり、北朝鮮のミサイル問題深刻化、尖閣諸島を巡る日中関係緊迫化、などなどです。
しかしながら、これらの諸要因の想定を超える悪化と、買い方にとって許容しがたい市場変動(米株急落、円急騰)が同時発生することが必要です。つまり、誰の目からも明らかな悪材料の出現に加え、買い方が恐怖感を伴う相場急落が必要です。そうでない限り、買い方が狼狽し、13週移動平均線付近まで売り急ぐことはないでしょう。
● 「スピード調整」発生確率は高まっている
ただし、5月相場に関しては、上昇相場の中での「踊り場」になるかもしれません。決算発表を見極めたいというムードもあるでしょうし、6月解約に向けたヘッジファンドの45日ルールに基づく換金売りもあるでしょう。
また、円相場も100円を超えて、どんどん円安になるともムードも短期的には後退しています。このため、「スピード調整」発生確率が4月に比べて非常に高いとはみてはいます。
その一方で、日を追うごとに膨らみ続ける評価損に苦しむ売り方も多数いることでしょう。ここまでの相場の上昇過程で、保有株を(結果として安値で)売り急ぎ、手元に換金した現金を後生大事に持ちながら、最近の相場上昇を苦々しく眺め、押し目の到来を待ちわびている、昔の買い方もメチャクチャたくさんいることでしょう。
このような売り方や、買い方が、個人中心に非常に多数存在すると推察されるため、相当ショッキングなことが起こらない限り、下値は相当堅いと考えられます。
当面の日経平均の推移に関しては、25日移動平均ベースのボリンジャーバンド+1σ(26日現在、1万3598.86円)と+2σ(同、1万4162.24円)との「バンド・ウォーク」がメインシナリオです。
そして、相当な悪材料(急激な円高、米国株の急落等)が出たら、25日移動平均線(同、1万3043.60円)までの調整を覚悟しておけばよいでしょう。
5月相場は高値波乱の予感がします。成り上がりたいあなたは、是非、上手く立ち回ってください。そのためには、「高いところでは利食い優先、安いところでは狼狽売りをしない! 」というスタンスを推奨します。
藤井 英敏
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