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世界の主要市場が一斉に値を下げた4月16日。株式投資に立ちはだかる「魔の5月」だが、見方を変えると絶好の買い場になりそうだ
株価“5月暴落説”の真偽に迫る! 市場に不吉なシグナルが…
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20130501/inv1305011810003-n1.htm
2013.05.01 夕刊フジ
アベノミクス効果で上げ一辺倒だった日本株だが、ここにきて市場関係者が懸念するのが「5月は株が安くなる」というジンクスだ。過去の株価傾向やヘッジファンドなど海外投資家の動向、株価チャートの不吉なシグナルといったデータが「5月暴落」を示しているというのだ。本当に日経平均株価は下がるのか、そして狙い目の銘柄など、波乱含みの5月相場の乗り切り方を専門家に聞いた。
「Sell in May and Go away(5月に売り逃げろ)」。米ウォール街にはこんな相場格言がある。
日本株も5月に下落する傾向はあるようだ。SMBC日興証券によると、日経平均の2010〜12年の月間騰落率の平均は5月が7・8%の下落で1〜12月中の最低。ITバブルの2000年も4月中旬に日経平均が2万円台に乗った後、5月に1万6000円割れする場面があった。
昨年11月中旬の衆院解散決定をきっかけに8600円台だった日経平均は急騰、今年4月4日に日銀が「量的・質的金融緩和」を決めたことも好感されて1万4000円に迫った。
しかし、「今年も下がる可能性が高い」と話すのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジスト。要因は、これまで日本株を積極的に買い増してきたヘッジファンドなどの外国人投資家が売りに転じることだという。「5月はヘッジファンドの中間決算の時期に当たり、利益を確定するために値上がりした保有株を手放す動きが強まる」というわけだ。
「5カ月以上も継続的に日本株を買っている外国人投資家に買い疲れが出ても不思議はなく、この辺りで上昇一服との見方が出るのは自然なこと」(準大手証券ストラテジスト)との見方もある。
日本株に影響力の大きい米国株の動きも懸念材料だ。過去3年間のダウ工業株30種平均をみると、こちらも4月末近辺でピークアウトし、その後に大きく調整する傾向にある。さらには4月中旬に「ヒンデンブルグ・オーメン(ヒンデンブルグの前兆)」なる急落のシグナルが点灯したことも話題となった。
1937年に爆発事故を起こした飛行船のヒンデンブルグ号にちなんで名付けられたもので、ニューヨーク市場で過去1年間の高値と安値を更新した銘柄数が、いずれもその日の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の合計の2・8%以上となるなど、4つの条件を同時に満たした場合にシグナルが発生する。その場合、株価が5%超下落する確率が77%、市場がクラッシュする可能性も24%あるとされる。
為替相場で1ドル=100円を突破できずはね返されていることや、4月26日の日銀金融政策決定会合で「物価上昇率2%の達成する可能性が高い」との見解に2人の審議委員が反対したことも上値の重さにつながっているとの指摘もある。
こうしてみるとネガティブ要因が惑星直列のように並ぶが、一方で株価が下落しても一時的、あるいは限定的とみる市場関係者も少なくない。
大和証券の山本徹チーフストラテジストは「株式のほかに有望な投資先がなく、それほど値下がりしないのではないか」と分析する。日銀の大規模な金融緩和で、国債の運用利回りが低下していることも背景にあるという。
急速な上昇相場に乗り遅れた投資家は多く、上昇トレンドの株が一時的に値下がりする局面では、「押し目買い」が入る。このため、5月の日経平均の見通しも「下値のめどは1万3000円。万が一割り込んでも1万2600円台が底。上値は1万4100円台」(テクニカルアナリスト)との分析もある。
日経平均が下落する局面では値動きの良い新興市場銘柄や、株価に影響を与える材料を持つ株が物色される傾向にある。
「目先の材料として挙げられるのは東証が年内にも導入するという新しい株価指数。ROE(株主資本利益率)を元に算出するといわれており、グリーやディー・エヌ・エー、リブセンス、スタートトゥデイなどネット関連銘柄のほか、日本航空、ソフトバンク、サンリオなど高ROE銘柄が注目される」(前出の準大手証券ストラテジスト)
強い相場では、下がるのを待って買おうとしても望みどおりに下がらない「押し目待ちに押し目なし」という相場格言もある。相場が底割れさえしなければ、株安局面は絶好の買い場になるかもしれない。
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