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赤字で苦しむ日本を尻目にアメリカはシェールガス革命でウハウハ。
http://newsphere.jp/world-report/20130423-2/
日本、過去最大の貿易赤字 その理由とは?
財務省が発表した2012年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、貿易収支は8兆1699億円の赤字となり、前年度の赤字4兆4220億円の約2倍となった。
また、3月の収支も3624億円の赤字で、9ヶ月連続の赤字となった。双方とも、統計を開始した1979年以来最大の赤字を記録している。
海外各紙は統計の詳細と今後の見通しなどを報じている。
【過去最大の赤字】
輸出額は63兆9409億円で前年度比2.1%減となった。各紙とも、トップ輸出国である中国の景気減速や、尖閣諸島を巡る領土問題が引き金となり、対中輸出が同9.1%減の11兆3439億円となったことが響いたと指摘している。フィナンシャル・タイムズ紙によると、特に発電機や自動車、鉄鋼などの部門で著しい減少となったようだ。
一方で、徐々に景気回復の兆しをみせているとされる米国への輸出は同10.4%増の11兆3963億円となった。2009年の金融危機以来、4年ぶりに中国を追い抜いて輸出国の首位に戻った。自動車やその部品、電気機器の需要が伸びた結果、同国との貿易は5兆2855円の黒字となったとニューヨーク・タイムズ紙は報じている。
輸入額は72兆1108億円で前年度比3.3%増となった。特に2011年の東日本大震災以降、原子力発電に代わる火力発電のための燃料輸入が増えた点と、アベノミクスによる円安で輸入額が膨らんだと各紙はまとめている。輸入項目3位である燃料に関しては、カタールやオーストラリアからの液化天然ガスが14.9%増、ロシアやサウジアラビアからの原油が5.3%増となったとニューヨーク・タイムズ紙は報じている。また、中国製のスマートフォン部品の輸入が31.9%と大きく増加しているという。中国との貿易収支は約4兆円の赤字となっている。
【海外投資が救いとなるか】
発表された貿易収支は過去最大の赤字だったものの、エコノミストの予測を多少下回った。
また、彼らの予測に反して輸出は円安の恩恵をさほど受けない結果となったとニューヨーク・タイムズ紙は分析している。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は今後の見通しについて、しばらくは赤字続きになるとのエコノミストの見解を取り上げている。
しかし、円高が続いたこの数年で生産拠点を海外に移管した製造業が多く、その海外投資から受け取る所得収支が赤字を埋めるだろうと予測されているようだ。
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