http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/614.html
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http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2013/1398.html
外国為替市場は米ドル、ユーロ、円という構造的赤字問題をかかえる主要3通貨の間の「弱さ比べ」を繰り返してきた。米ドルの基軸通貨としての座が揺らぎ、「通貨の王様」不在の「通貨大空位時代」となった。
元「通貨の王様」=金の返り咲きも語られ、金価格も高騰していた。
そこに新興国通貨も参戦して、グローバルな通貨安競争が勃発した。
この戦いは虚しい。勝利したからといって「通貨の王様」になれるわけではない。
それどころか、大量の通貨供給に比例して勝ち組の通貨価値の希薄化が進行する。
そこで再び、供給が限定され、価値が希薄化しない「無国籍通貨」=金が浮上した。
金購入はペーパーカレンシー(紙幣)への不信任投票となった。
BRICs諸国を始め、韓国、トルコ、メキシコ、タイなどの新興国は、外貨準備としてドル、ユーロのアロケーションを減らし、金を増やした。
しかし、現実的に、金が「通貨の王様」に復権するシナリオはあり得ない。金本位制は過去の遺物である。
結局、米ドルがユーロや円よりマシという消去法で再浮上している。
債務問題をかかえ緊縮を余儀なくされECBによる利下げも視野に入るユーロは短期的に乱高下するが潮流としては、対ドルで売られやすい状況が続く。
円は「通貨安競争、独り勝ち」への批判にさらされつつ、徐々に円安が進行する。
こうなると、ドル安トレンドの中で、代替通貨としての金が買われる、という金高騰の図式が崩れた。
金急落はドル高時代の到来を示唆している。
但し、外為市場の相対評価でドル高といえど、ドル不安は払しょくされない。
15日の金暴落ショックから徐々に市場も冷静さを取り戻し、改めて、ドル不安下のドル高の意味をかみしめている。
◆ヘッジファンドなどに金上昇の見方広がる−33年ぶりの急落後
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLMRV46TTDUH01.html
4月22日(ブルームバーグ):ヘッジファンドなど投機的取引を手掛ける投資家による金上昇に賭ける取引が拡大した。33年ぶりの大幅下落に見舞われた金が反発するとの投資家ジョン・ポールソン氏らの見方を裏付けている。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドなど投機家による金の先物とオプションの買い越しは16日終了週に9.8%増加し6万1579枚となった。銀が3週間ぶりの買い越しに転じたほか、米国で取引される18種類の商品の買い越しも5.1%増の45万3467枚と、3週間ぶりの買い越しとなった。
金価格は先週初め2年ぶりの安値まで下げた。ポールソン氏が率いるヘッジファンド運用会社ポールソンは先週の顧客向けリポートで、アジアの公的部門の金購入と需要が相場を支えるとの見通しを示した。
USAAプレシャス・メタルズ・アンド・ミネラルズ・ファンドのファンドマネジャー、ダン・デンボー氏は「人々は市場に戻ることを検討しているようだ。現物でも買い手が参入している」と述べた。
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