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http://blog.livedoor.jp/clj2010/archives/65770665.html
資本主義を理解しよう、なんてのは大袈裟だが、、、
いやしかし、アベノミクス(特に金融政策及び財政政策)を支持されている方々というのは、国民に豊かさを与えたいというか、まぁぶっちゃけて言ってしまえば、自分自身の生活の質的向上を第一に、望んでいるのだろう。
そういう願望は誰にでもあるから責めるつもりはないが、彼らの建前の上での繁栄は、彼らの主張では成しえようもない。というのも、どれだけ国家が繁栄しよ うとも、いつの時代であっても、生活の質的格差がなかったことは過去にはないからで、資本主義『でも』つきものの現象だからだ。
資本主義に懐疑的な御仁が過去にはいたが、この御仁は最終的に労働の価値を同一としたがために、価値の余剰や飛躍とでも言おうか、これらを 『搾取』 とし 『跳べ!』 と労働者を焚き付けた。この流れを汲む人々は世界中に少しだけいて、三橋貴明や藤井聡が好んで引用する、かのショックドクトリンの著者である、ナオミ よー、も、その一人である。
かの御仁らが資本主義を懐疑的に見るのは、資本主義は搾取というのが理由であろうが、これは経済学的な分析の失敗と言わねばならず、今現在その原動力は客観的に見て、嫉妬と理想だけである。
価値というものは、その時その時によって、必要に応じて変わる。豊作貧乏というのがあるように、そうなれば価値が下がる。しかしながら、逆なら上がる。
また、価値というものは、人々が認めるとつく。極端なことを言うならば、たとえ河原でタダで拾ってきた石ころでさえ、値打ちがあると思えば思いもよらぬ価値が生まれる。
そのように価値が変動し発生するということはつまり、労働の価値は同一で一定とする理由はないことを意味する。あらゆる価値は市場を介し絶えず調整され決 定されているのであり、また資本主義であるからこそ、差別や搾取が劇的に減少する。資本主義というものにも格差はつきものだが、資本主義を採り入れた国々 は、着実に質的向上をしてもいる。
とりわけ私が強調したいのは、資本主義にも格差はつきものだ、という点である。国内だけを見渡せば、確かに経済的な格差はあるが、世界を見渡せば、日本の 貧乏人は相対的には豊かさを目一杯甘受していて、日本の貧乏人でも自分より余程よい、できれば行きたいと考えている人々は世界中にいるだろうし、知ればそ う思うことだろう。先進国の貧乏人は、世界的には貧乏人とはとても言えない、というのが実際のところだ。
それでも、そのような豊かさの中の貧困であっても、あってはならないと言い、更なる質的向上を求めるのであれば、それこそ日本は世界に打って出るほかない。資本主義であっても格差は生じるという事実があるならば、そうせざるをえないはずだ。
ところが、とても自由貿易とは言えないTPPですら過剰な反応を示し、反対をする。この行動は私から言わせれば、実に矛盾しているものであり、これは日本という国に更なる繁栄をもたらさず、むしろ、衰退を招く行動だ。
経済的な豊かさを求め、世界的な結びつきが加速している最中、彼らはなぜそれを拒むのか。まず現実を見誤っていることには間違いないが、最近つくづく思うのは、実は、資本主義すら理解できていないのではないか? ということだ。
もう一度いうと、資本主義 『であっても』 格差は生ずる。しかしながら、これは競争の結果で正当なものだ。この特性から考えれば、更なる繁栄を望むのなら、日本の市場だけに固執していては成しえな いとの結論に達する。世界の日本にいかにしてなり、どう利潤を得るか、これが更なる物質的な繁栄のキーワードで、世界的展開以外の選択肢はない。
それが貧しさの押しつけで嫌だなんて誤解している人もいたりするが、だったら物質的な豊かさなんてとっとと諦めて、晴耕雨読で心の豊かさを追求したほうがいいんじゃないか? それがお似合いだ。と、私は思う。
◆「ウサギとカメ」の亀になることを選んだドイツの甘美な復讐
ttp://markethack.net/archives/51871247.html#more
ドイツDAX指数の先週の引値は7,744.77で、これまで上値抵抗線を形成してきた8,000の水準にあと一歩と迫っています。
DAX指数が今回の上げ局面で8,000を超え、新波動に入ってゆけるかどうかは、まだ判然としません。でも上の力強いチャートからもわかるように、ドイツのやっていることは正しいと言えます。
それでは一体、何が正しかったのでしょうか?
まずドイツはベルリンの壁が倒壊した際、東西ドイツの統一を経験しました。そのとき、経済の遅れていた東ドイツを併合したことで、低廉な労働力を手に入れることができ、コスト競争力を低くリセットすることに成功しました。
その半面、ただでさえスケールの大きかったドイツの製造業の基盤は、東ドイツの生産設備を加えることで、さらにダブつくリスクを負いました。つまり過剰設備です。
このためドイツでは労働組合と経営との間で、ある契りが結ばれました。それは「なるべくレイオフをおこさないことを約束する代わりに、昇給は待ってくれ」というものです。
この基本的な合意の下でドイツの賃金は欧州全体の賃金上昇のペースよりずっと低い伸びに抑えられてきました。「ウサギとカメ」の寓話で言えば、亀になることを自ら選んだのです。ドイツの製造業が競争力を失わなかった理由のひとつが、ここにあります。
もうひとつの需要な決断はドイツマルクではなく、ユーロこそがドイツ実業界にとって好ましい通貨であるという認識を産業界が共有した点にあります。
ドイツは保守的な金融政策で有名であり、ドイツマルクは強固な通貨です。しかしそれだけに米国が少し不況になるとマルクが強くなり過ぎ、その結果としてドイツの輸出産業が苦しむというパターンが過去に繰り返されてきたのです。
そこでドイツ産業界はマルクより弱い通貨になることを運命づけられたユーロへ移行し、ユーロ体制を支持することで、わざと弱い通貨を手に入れました。これで巨大な輸出基盤や雇用を維持したまま、安心して国家建設ができるようになったのです。
このためドイツにはそもそも「産業の空洞化」という概念は、ありません。
ドイツは安い国債発行コストを利用してギリシャをはじめとした問題国を支援することでユーロ体制を固めています。
ヨーロッパ全域が高失業率にあえぐ中、ドイツの失業率は東西ドイツ統一後で最低の水準です。最近では、むしろ高学歴で熟練した労働力が不足気味になっています。
そこでドイツはふたつの新しい方策を打ち出しています。先ずこれまでずっとお預けを喰らっていた賃金のベースアップを容認しはじめています。次に不況で職にあぶれたスペイン、ギリシャ、その他の欧州各国からの高学歴で高スキルを持った労働力を積極的に移民受け入れし始めているのです。ヨーロッパ中のプロフェッショナルな人材が、ドイツを目指しているわけです。
これまで低く抑えられてきたドイツの不動産市場も活況の様相を呈しています。
もちろんドイツの主な輸出先である周辺欧州各国は今、見渡す限りの不況ですから決してウハウハにドイツが儲かっているわけではありません。でも今のままの経済運営を続けてゆけば、ドイツの黄金時代が来るということを、ドイツ人はよくわかっています。
(参照ニュース:)
★FRB議長と日銀、回復までの時間稼ぎしかできない−独財務相
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLI8QG6K50ZX01.html
4月19日(ブルームバーグ):ドイツのショイブレ財務相は19日、世界の中央銀行にできるのは各国政府がそれぞれの経済を持続可能な成長軌道に戻すまでの時間を稼ぐことだけだとの考えを示した。
同財務相は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のため訪れているワシントンで記者団に、連邦準備制度理事会(FRB)の「バーナンキ議長にできるのは時間を稼ぐことだけであり、経済の実体としての問題を解決することではない」とし、米国は「信頼できる中期的戦略が必要であることを認識している」と語った。
また、日本が実施している金融政策は経済を不安定にする原因となりかねない流動性について、より綿密に検証することが「適切であり直ちに必要である」ことを示したと述べた。「政策が奏功するよう祈っている」と述べ、成長率が改善しつつある兆候はあるとした上で、そのような政策手段は慎重に活用する必要があり、「必要とされる中期的措置の代わりにはならない」と強調した。
★日本のデフレ脱却の取り組みを支持−イスラエル中銀総裁
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLHVGL6TTDS701.html
4月19日(ブルームバーグ):イスラエル中央銀行のフィッシャー総裁は、デフレ脱却に向けた日本の取り組みを支持し、他の諸国が批判を控えることを提言した。
ワシントンを訪れている同総裁は18日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「日本はこれまで長い間ずっとそうだったように病んでおり、そのような状況から抜け出すための行動には理解を示す必要がある」と述べた。
日本銀行は4日、長期国債を毎月7兆円強買い入れるなどとした大規模な緩和策を発表。その後、円は主要16通貨全てに対し下落している。米財務省は議会に12日提出した為替報告書で、日本に対して通貨安競争の回避を求める方針を示している。
フィッシャー総裁は日銀の景気刺激策は「正しい方向にあることは確か」なものの、「効果のほどを予想するのは難しい」と語った。「われわれ皆が見守っている実験だ」と付け加えた。
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