http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/534.html
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http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2013/1392.html(2013年4月11日)
為替で99円台にまで円安を加速させたのは、日本発の「円安要因」ではなく米国発の「ドル高要因」であった。
10日に発表された3月のFOMC議事録は、量的緩和継続論がもはや少数派(2名)になっていることを明らかにした。今後は、量的緩和終了の方法論と時期が注目要因となる。
まずは、月850億ドルの国債とMBS(住宅ローン担保証券)を購入して資金供給しているQE3の資産購入額を徐々に減額してゆく。
次にはQE3の停止という段階的出口戦略となろう。その開始時期は、最も早くて、今年夏と見られるが、これは少数派。やはり、年末以降と考えるFOMCメンバーのほうが多いようだ。
なお、バーナンキFRB議長の任期が2014年1月に切れるので、今年後半は、留任か否か、更に後継者人事が大きな要因となりそうだ。
イエレン現FRB副議長後継説が語られるが、従来はハト派であった同女史も、最近は量的緩和に慎重な発言に転じていることが象徴的だ。
★いずれにせよ、日米量的緩和競争は、出口を模索するFRBと、入口に立つ日銀の差が鮮明となり、黒田日銀有利の展開である。金利差で動く外為市場では、ドル安の時代の終焉が顕在化している。
NY株も金も「QE依存症」の症状を見せていたが、10日のFOMC議事録発表後、NY株価は下がらず、金は急落して、反応の違いが際立った。
★但し、ドル高時代の到来といえど、米ドルが抱合する財政赤字などの構造的赤字体質が改善したわけではなく、相対的金利差で円が売られ、欧州経済懸念からユーロが売られた結果として、消去法でドルが買われた、というのが実態だ。
★ドル安なれどドル不安が解消されたわけではない。俯瞰すれば基軸通貨としての米ドルの座が揺らいでいることは事実であり、通貨の王様を欠く「通貨大空位時代」はまだ続きそうだ。(豊島逸夫)
◆バーナンキ議長が日本の異次元緩和策を支持する本当の理由・・日米通貨マフィアの抱き合い心中!
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2013/04/12/018787.php
我が国の異次元の金融緩和策に関する海外の意見が分かれているようなのですが‥
欧州勢は一時反発しましたが、米国に説得されて今は批判の矛先を収めています。それどころか、ラガルド専務理事などは、日本の金融政策をはっきりと支持しているのです。
何故彼女は支持するのか?
大きな理由としては、日本の異次元緩和策によって欧州の国債の利回りが低下し、その結果、欧州の債務危機を収まらせるのに一役買うことが分かったからからではないでしょうか?
では、バーナンキ議長も少し前から、日本の異次元緩和策を支持していることはご承知だと思うのですが、何故彼は積極的に日本の政策を支持するのか?
日経は、米国が日本の異次元金融政策を支持するのは、米国が出口政策に着手するのに都合がいいから、と言っているのです。
そんなに早々と米国は、超緩和策を転換することができるのでしょうか?
まだ失業率は7.6%もあるのですよ。幾ら株価が史上最高値を更新していると言っても、失業率の水準が歴史的にみて高すぎることは事実。それに、バーナンキ議長は、昨年末、米国の失業率が6.5%に低下するまではゼロ金利政策を続けると明言していたではないですか。
いずれにしても、バーナンキ議長が日本の異次元金融策を支持する理由を私なりに整理してみました。
1.先進国が一斉に緩和策を採用すると、金融政策の効果が一層大きくなる。(バーナンキの主張)
2.日本が異次元緩和策を採用することで、米国が通貨安政策を採用しているという批判を緩和することができる。 (途上国側の見方=推測)
3.日本が異次元緩和策を採用することで、米国が出口戦略に移行しやすくなる。(日経の見方)
4.日本が異次元緩和策を採用すれば、必要以上のドル安を回避することができるので、米国としては雇用が十分に回復するまで超緩和策を継続することが可能になる。(日経とは逆の見方)
5. 日本が異次元緩和策を採用することで、中国の人民元の価値を上昇させる効果がある。
6. 日本が異次元緩和策を採用すれば、欧州の債務危機を収束させることに役立つ。
★米国はまだまだ緩和策を取り続ける必要があるので‥つまり、失業率を6.5%まで低下させるために緩和策を取り続ける必要があるが、米国の緩和策だけが際立つと、この先一層ドル安を招きかねず‥そして、緩やかなドル安であれば歓迎できるが、余りにも急速なドル安が起これば、米国からの資本の逃避を惹起しかねず、そのことに対する懸念があるものだからドル安を起こさせない日本の異次元の緩和策を支持したと思うのです。
プラス、昨年までの超円高がそれ以上続けば、同盟国の日本の経済がさらに弱体化する恐れがあり、それは米国にとっても都合が悪いという見方があったのではないでしょうか。
ということで、私は、米国が日本の異次元の金融政策を支持する本当の理由は、主にCの理由だと考えるのです。(小笠原誠治/抜粋)
(関連記事:)
★米財務省:日本は通貨安競争の回避を、国際合意の順守を要請
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML5U396TTDT301.html
4月12日(ブルームバーグ):米財務省は日本に対して通貨安競争を避け、競争目的で為替相場を政策目標としないよう求める方針を明らかにした。
米財務省は12日、半期通貨報告を議会に提出。この中で、「日本に対してG7、およびG20での合意事項の順守を引き続き求めていく。国内の手段を用いて特定の国内目的の達成を目指す姿勢を維持し、通貨安競争を避け、競争目的で為替相場を目標としないよう求める」と記述した。
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