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超低金利下で過剰に供給された流動性(資金)が高利回りの金融商品へと流入している状況(「ジャンクでも構わん」)も懸念し、市場に混乱を与えぬよう現在の緩和的政策を終了させる道筋を FRB の方々も模索し始めているようです。
一方、周回遅れで我が国の中央銀行の方々が進み始めた道の果てにあるかもしれない事態を心配してくれる方々もいるのです。
日本は、彼等が約15年間実行してきた実験の更に大きなバージョンを導入しつつあると、従来型の思考及び報告は捉えている。
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◆Japan vs. Newton (and Certain to Lose)
日本 vs ニュートン(そして確実に負ける)
日本は、彼等が約15年間実行してきた実験の更に大きなバージョンを導入しつつある・・・金融の実験とされてはいるが、実のところ、日本が行っている事は大規模な社会実験なのである。 それは誰にとっても、特に日本の人々にとって、そのように大変な意味を含んでおり、我々全員が最新の注意を払うべきなのだ。
・・・日銀はこれを知っており、未だ彼等の計画は、単純にマネタリー・ベースを倍増させる事で彼等がインフレを作り出せるという考えの周囲を回っているのである。 これは、銀行システムからの安価な融資が不足している事によって挫(くじ)かれている抑制された消費者の需要があるという事に彼等が自信を持っているという事なのだろうか?。
極(ごく)短い答えは「ノー」である。 更なるベース・マネーが消費者の需要を介して追加的なインフレを全く刺激しないという事を日銀は完璧に知っており、日本では非常に長い期間に亘って借り入れコストが底値にあるので、彼等はこの事を知っているのである。
・・・では、もしもベース・マネーが更なる商品及びサービスの購入につながらないという事を日銀が知っているならば、インフレを焚き付けようという彼等の計画とは何であるのか?。答えは単純であり、困惑するものである:彼等は円に対する人々の信頼を目標としているのだ。 インフレはマネーの代わりに「物」を保有するよう人々へ求める事となるので、その考えは単純に理解できる。 つまり、マネーに対する嗜好が減少して実物、恐らくマネー以外の全てに対する嗜好が引き上げられるのだ。
・・・もし、マネーを保持する事は価値を失う事であると多くの人々が判断した場合、彼等は代わりに消費を優先するであろう。 人々にマネーでは無く物を優先させる方法は、マネーに対する彼等の信頼を引き下げる事である。 そこで、マネーに対する人々の信頼が目標とされねばならず、これこそ、正に、日銀の目標なのであるこの話の悲しい部分は、高いインフレは経済にとって、それ故、日本の企業にとって、それ故、日本にとって良い事になるという理論の下で日銀が(最低でも)2%のインフレ目標を追求しているという事である。
問題は、価格が上昇するかもしれない理由が複数あるという事である。 その一部はこれらのインフレ目標にとって有益であり、ある部分は破壊的なのだ。 例えば、人々が円に対する信頼を失う事で価格が上昇する場合、そして更なる輸入コストによって価格が上昇する場合、これは単純に輸出業者の利益と引き換えに消費者を痛めつける事になるのだ。
一言で表すと、正味の社会的利益は何も無いのだ。
ここで実働する会計の主体は、ある存在の損失が別の存在の利益になるという事である。 単純に円が価値を下げる事により消費者及び輸入業者が更に多くを負担する場合、我々がなすべきは、誰が得するのかを明確にする事である。 全般的に、他の部門よりも輸出業者が利益を得る。
それこそ、これらの事が機能する方法である - ある部門の赤字が自動的に他の部門の利益となるのであるから、誰もが利益を得る状況を作り出す事は不可能である。 それは単純にニュートンの物理学なのだ。 如何なる力学的作用に対しても等価で逆向きの力が作用する - 唯一の力学的作用は経済であり、利益と損失を伴うのである。
★日本が焚き付けたいと願っているインフレの形態は、現在日本の銀行に貯め置かれているマネーが日本経済へと轟きながら出てくる様な事である。 円は価値を保存するのに安全では無いという事を国内の企業及び大衆に納得させる便利な手段として、輸入/輸出の損失を日銀は喜んで利用しているのだ。
★従って、日銀が始めようとしている基本的な計画は、地元における円への信頼を損なう事である。 何を行っているのかという事を彼等が知っており、いつ停止するかという事を彼等が知るであろうという二つの見解の下で、如何なるフィアット通貨にとっても必要な構成要素である信頼を彼等は積極的に目標としているのだ。
問題は、彼等が自らの無謀な期待を超えて成功するであろうが、大規模な社会変革実験の経験を日銀の誰も有していないという事だと、私はかなり確信している。
■結論
日銀は、彼等の歴史において最大の金融実験だけでなく、最大の社会変革実験を行っているのだ。
信頼というのは、如何なる経済においても、そして全ての通貨にとって必須の要素である。 明示的且つ具体的に円の信頼を目標とする事により、日銀は賭け金を引き上げたのである。 恐らく彼等は自分達が行っている事を知っており、我々は正にそう願うのだが、彼等が火遊びを行っているという事に私は気付かされたのである。
彼等が参考とすべき如何なるガイドブックも全く無く、もし仮にあったとしてさえ、その任にある経済学者達が学校教育や政治キャリアの期間にそれを学ぶ事を要求すべきであったかという事は疑問である。
搭乗している飛行機のパイロットが盲目で操縦していると知らされれば貴方は不安になるが、同様に、恐らく貴方は日銀の現在の行動に対してあまり幸せで無い、又は自信を持たないであろう。 私が日本国民であったならば、私は即座に自分の円の持ち分を何か、何でも構わない、他の物に換えるであろう。 スイス・フラン、ゴールド、ドル - どのような物でも(!)私にとって好ましいものとなるであろう。
★貴方の中央銀行が自国通貨との戦争を宣言したならば、これは正に実行すべき賢明な事なのである。
他の全ての者にとって、今や日本は地球上で最大の経済的ペトリ皿(生物学実験用培養皿)であり、次に何が起きるのかを学ぶ価値があるものなのだ。 日経(平均株価)における躁状態の脈拍を伴った初期の結果は日本の国債市場における不整脈の様な乱高下と符合しており、日本において何かが揺らぎつつ緩んでいた事を示唆しているのだ。
信頼しなさい、恐らく?。(抜粋)
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