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円安進行、韓国経済への打撃が鮮明に…様々な輸出が大幅減、長期的な試練を覚悟か―中国報道
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economy/340886/
2013年04月11日 新華経済株式会社
2013年に入り、日本円の下げ幅は13%に近づいた。輸出分野で日本と競合する韓国が大きな影響を受けている。市場関係者の間では円安が続くとの予測が多く出ていることで、韓国は円安の影響を不安視している。中国経済網が伝えた。
韓国の公式統計によると、2013年2月と3月、韓国の対日輸出はマイナス成長が続き、前年同月比のマイナス幅はそれぞれ17.4%、18%で、特に3月の鉄鋼の対日輸出は25.2%減、半導体の対日輸出は16.5%減と大きく落ち込んだ。
円安が韓国製品の価格競争力をそぎ落としていることで、韓国の対米、対欧州連合(EU)の輸出は3月にそれぞれ15.4%、8.3%減少した。
工業製品のほか、韓国の農産物輸出も円安の打撃を受けている。韓国農林省が4月9日公表したデータによると、韓国の3月の農産物の対日輸出は前年同月から11.2%減少し、輸出額は1億米ドル(約100億円)にとどまった。日本は以前から韓国の最大の農産物輸出市場で、対日輸出の減少は韓国農産物にとって大きな打撃となり、韓国の3月の農産物輸出総量は前年同月から3.9%減少した。
市場関係者は円安が進むと予想しており、韓国では円安の長期的な影響への懸念が強まってきた。韓国と日本の競争が激しい鉄鋼や石油化学、プラント、IT、自動車などの産業で輸出が大きな影響を受けている。円が1ドル=110円まで下落すれば、韓国の輸出情勢は一段と厳しくなり、輸出が全体で11.4%減少し、中でも、鉄鋼や石油化学、プラント、ITの輸出は2桁減となると予測されている。韓国政府と業界は神経を尖らせざるを得ない。
2013年に入り、韓国経済の先行きは不透明になった。内需が伸び悩み、小売業の成績も芳しくなく、自動車などの販売はマイナス成長だ。正確な統計はまだ出ていないが、国の経済担当部門は「第1四半期の経済成長率が1%を超えることはない」との見方を示した。こうした低成長の中、円安が韓国経済に追い討ちをかけることとなる。
内需と輸出の二重の難題を乗り越えるため、韓国政府は「より前向きなマクロ経済政策をとる」と発表した。それはつまり、政府が財政や金融、不動産などの対策を組み合わせ、国内経済の活力を高めて輸出の原動力を維持することだ。
日本の量的緩和策はスタートしたばかりで、円がどこまで下がるかは分からない。韓国経済は長期的な試練に立ち向かうこととなるだろう。
(翻訳 李継東/編集翻訳 恩田有紀)
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