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「黒田相場 年内続く」市場関係者30人に聞く 円「105〜107円」 株「1万5000円以上」が過半数
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC10018_Q3A410C1EA2000/?dg=1
2013/4/11 0:37 日経新聞
日銀が異次元の金融緩和に踏み切ってから11日で一週間。円安・株高を導く「黒田相場」はどこまで続くのか――。日本経済新聞社が市場関係者に年内の見通しを聞いたところ、円相場は1ドル=105〜107円まで円安が進み、日経平均株価の高値は1万5千円以上とする意見がそれぞれ過半を占めた。一方、債券市場の値動きが不安定になるなど緩和の副作用を指摘する声も上がった。
外為・株式・債券の3市場の関係者30人に緊急アンケートを実施し、年内の相場見通し(上限と下限を示す予想レンジ)や日銀が4日決めた金融緩和への評価を尋ねた。
外為市場では、円の下落余地は1ドル=105〜107円までとの見方が6割を占めた。日本経済新聞社が9日実施した経営者緊急アンケートで望ましい円相場として回答の3割を占めた「95円以上100円未満」を大きく下回る円安を予想。日銀がマネタリーベース(資金供給量)を2年で2倍に拡大する金融緩和を決めたため昨年後半からの円安基調に一段と弾みがつくとの見方だ。
市場関係者が今後注目するのは米国経済の動向だ。足元では雇用統計が弱含むなど調整の兆しもあるが、年後半には回復基調が強まるとの見方が多い。シティバンク銀行の尾河真樹シニアFXマーケットアナリストは「米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の出口を探り、米長期金利が上昇に向かう」と予想する。日米の金利差が広がり、円は年後半に107円に達するという読みだ。
また円高に振れた場合でも全員が90〜95円にとどまり、80円台には上昇しないと答えた。日銀の金融緩和や日本の貿易赤字基調の定着、世界的な金融危機の収束によって「過度な円高局面は脱した」との見方が大勢だ。
株式市場関係者の間では、日経平均株価の高値は「1万5000円」との見方が4人と最も多い。1万5500〜1万6000円との声も2人あり、最も強気では1万7500円との予想もあった。日銀の大胆緩和は「アベノミクス全体への信頼感を強める」(野村証券)と好意的な受け止め方が多く、株式市場10人のうち8人が「高く評価する」と答えた。
ここまでの上昇が急ピッチだったため、短期的には株価が調整する可能性を指摘する声もある。下限は「1万2000円」との声が最も多く、日経平均は底堅く推移するとの見方が根強い。
債券市場では新発10年物長期国債利回りの低下余地が0.2〜0.3%台まで広がり、5日につけた過去最低の0.315%を下回るとの見方が7割に達した。日銀の長期国債の購入額が従来の約2倍の月7.5兆円程度に拡大し、金利の低下圧力が強まるためだ。
一方、上限の見通しは0.8%を中心に上下にばらついた。異次元緩和で債券市場では長期金利が乱高下し、不安定な相場展開が続いている。みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは「債券市場の日銀依存度が極度に高まり、市場が機能不全に陥っている」と指摘する。
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