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1万3000円突破“黒田節”に酔いしれる株式市場の危うさ 5月暴落説に現実味
http://gendai.net/articles/view/syakai/141833
2013年4月9日 日刊ゲンダイ
<3日間で850円値上がりの異常>
「酒は飲め飲め〜 飲むならば〜」とホロ酔い気分に浸っている株式市場。ご存じ、黒田節の出だしである。
「日銀の黒田総裁が予想外の大胆金融緩和を打ち出したことで、円安が進み、株価はわずか3日間で850円近く上昇した。市場は“黒田節”に酔わされてしまった」(市場関係者)
8日、終値が1万3000円を突破したことで、「1万5000円はすぐそこ」「年末に1万8000円もある」と強気派が圧倒的。9日も前日比116円高の1万3309円で寄り付いたが、過熱感を危惧する見方も出ている。
「いくら何でも上昇ペースが早過ぎる。喜んでばかりはいられません。山高ければ谷深し、です」(証券アナリスト)
谷は、すぐそこに迫りつつあるというのは、株式アナリストの黒岩泰氏だ。
「5月は要注意です。4月下旬から企業の決算発表が本格化しますが、企業の出す今期予想(14年3月期)は、市場の期待ほど、良くないのではないか。企業はかなり慎重な数字を出すはずです。期待だけで上昇してきた相場なので、期待を裏切られると、下落するのもあっという間です」
今月はじめに発表された日銀の企業短観(3月調査)に危険の予兆があった。大企業の13年度想定為替レートは、自動車が1ドル=83.95円、電機が1ドル=84.87円だった。3月は1ドル=95円前後での推移だったから、企業想定とは10円以上の開きがある。
<投資ファンドが売ってくる>
「経営者は円安が続かないと判断しているのです。当然、業績予想も慎重になります。市場のコンセンサスは、東証1部全体で経常利益3割増ですが、残念ながら、それは難しそう。1500円近い下げ幅になる恐れがあります」(前出の市場関係者)
5月暴落説の根拠はまだある。過去3年、株価は5月に下落した。昨年は、3月27日につけた高値1万255円が、5月に急降下し、9000円を割り込んだ。それでなくても、今年の5月は悪材料が多い。イタリアの再選挙が予想され、ユーロ危機の深刻化が懸念される。米国は連邦債務の上限問題に直面し、国債発行ができない事態に陥りかねない。
「投資ファンドの中間決算もあります。彼らが利益確定に動く可能性がある。日本株を大量に売却すれば、市場へのマイナス・インパクトは凄まじい」(黒岩泰氏)
黒田節に酔っていられるのは4月いっぱいだ。
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