http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/497.html
Tweet |
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKWTHE6KLVRA01.html
4月8日(ブルームバーグ):日本の大手機関投資家が日本国債を敬遠し、米国債購入に移行しつつある。物価押し上げを目指す日銀の黒田東彦総裁の政策への追い風となるだけでなく、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が進める国内経済の成長戦略を支援する役割を果たしている。
みずほ投信投資顧問のほか、三井住友トラスト・アセットマネジメントや三菱UFJ投信が米国債を購入している。3社の資産運用規模は計1383億ドル相当。日本の国債相場上昇で米国債との利回り 格差が2011年以降最大となり、米国債の魅力が高まっているからだ。
米国の長期国債に対する日本からの需要の高まりは、成長促進と失業率の押し下げを目指すFRBの借り入れコスト抑制政策を支援している。米国債への投資で日本の投資家は円を売ってドルを買うことから円安につながり、リセッション(景気後退)とデフレからの脱却を目指す黒田総裁にも恩恵をもたらす。
みずほ投信投資顧問の竹井章外国債券運用部長は3月27日と4月2日の電話取材で、30年物米国債を購入したと述べ、顧客が日本国債に限定せずに海外投資を検討していることを明らかにした。
■利回り急低下
ブルームバーグの集計データによると、30年物の日本国債利回りは先週、過去最低の0.925%を付け、同年限の米国債利回りとの差は一時2.06ポイントに拡大した。先週末の利回り格差は1.66ポイント。
米国債相場の上昇が終わるとの懸念から今年に入って米国債を処分していた債券市場の弱気派にとって、日銀の発表は痛手となった。米10年債利回りは3月8日に付けた約1年ぶりの高水準の2.08%から低下した。ただ、それでも他国の国債利回りを上回る水準にある。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、期間が10年以上の米国債の利回りは3月25日に米国以外の国債利回りを57ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回り、その差は11年以来最大を記録した。
一方、日銀の政策発表翌日の5日の日本国債市場では、10年物利回りが一時、過去最低の0.315%を付けた。20年物は10年ぶりの低水準に達した。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、10年物米国債利回り は先週、14bp低下し1.71%。米労働省が5日発表した非農業部門雇用者数が前月比で8万8000人増と、9カ月で最低の伸びにとどまったことが背景にある。
■日本離れ
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は先週、日銀の政策について「金を動意させる」ものとなり、米国債を買う動機を日本の投資家に与えるだろうとツイッターでコメントした。
グロース氏は4日にブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「この資金は今後、日本を離れ米国債など質が高く相対的に利回り高い市場へと向かうだろう」との見方を示した。
三菱UFJ投信の下村英生チーフファンドマネジャーは、3月25日の電話インタビューで、円安見通しは外国資産にとって好ましいと指摘するとともに、10年超の米国債が好ましいと判断しており、10年債利回りが2%に上昇すれば購入を検討すると述べた。
原題:Long Bond Luring Mizuho Supports Bernanke to KurodaPolicies(抜粋)
◆信頼できるのはバーナンキ議長より金貨−州で法定通貨の動き
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKX2KK6JTSEA01.html
4月8日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)への不信感とドルの価値喪失懸念を背景に、米国の10以上の州で金貨と銀貨を法定通貨とする動きが強まっている。
ユタ州では2011年に金貨と銀貨を法定通貨として認可。アリゾナ州議会もこれに続く見通しだ。同様の法案についてはカンザスやサウスカロライナなどの州でも審議されている。
ティーパーティ(茶会党)が支持するこの政策は大半が象徴的なもので、ユタ州でもまだ金貨で食料品の支払いをすることはできない。セントラルオクラホマ大学で政治学を教えるローレン・ガッチ氏によれば、この動きはFRBによる近年の景気安定に向けた異例の措置で増幅されたドルへの根強い懸念を反映している。
代替通貨について研究するガッチ氏は、「法案は金融政策への不満を示唆しており、バーナンキFRB議長の政策に関連するものだ」と指摘。「米政府、あるいは特にバーナンキ議長とFRBがドルの崩壊につながる政策を推進しているとの懸念が背景にある」と語る。
07年12月に始まり1年半続いたリセッション(景気後退)以降、バーナンキ議長は政策金利をゼロ近辺としている。FRBは3月に量的緩和策の下、毎月850億ドルの債券購入を継続する方針を示しており、FRBのバランスシートは3兆ドルを超えている。また、FRBは経済成長を下支えするため、長期借り入れコストを低水準で維持することを目指している。
原題:Trust in Gold Not Bernanke as U.S. States Promote BullionTender(抜粋)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。