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2013年3月29日 日刊ゲンダイ
<昨年までに12万人削減したのに…>
業績不振にあえぎ、リストラの嵐が吹き荒れている電機業界が、この4月からますますクビ切りをエスカレートさせる。大手メーカーが28日、一斉に発表した「リストラ計画」は戦慄モノだ。
経営再建中の半導体大手ルネサスは、40歳以上の総合職などを対象に3000人以上の早期退職を実施。富士通も本体を中心にグループの幹部社員300人の早期退職を募集する。半導体子会社の1600人のほか、派遣や請負契約の1000人など国内外で5000人削減する方針だ。
台湾・鴻海(ホンハイ)からの出資が白紙となった崖っぷちのシャープは、4月1日付で本社部門の1400人を半減、700人を販売営業部門などに配置転換する。パナソニックも昨年、本社部門7000人を150人にスリム化したが、各社が「右に倣え」と言わんばかりのクビ切り地獄だ。
電機業界は一昨年から大リストラを強行してきた。昨年までの2年間で12万人が削減計画の対象となったが、その数はさらに膨れ上がることになる。労働組合「電機・情報ユニオン」中央本部の森英一書記長が言う。
「パナソニックの4万人削減から始まった業界全体の一連の大リストラは、この先も続くということでしょう。その裏では理不尽な退職強要が横行し、リストラ対象社員を集めておく『追い出し部屋』が問題視されているのに、経営側は社員がどうなろうと平気の平左なのです。配置換えというと聞こえはいいが、ノルマ漬けにされて追い込まれた揚げ句、退職を余儀なくされたという話も耳にします。大手のリストラは中堅・中小零細にも波及するため、業界の激震はさらに広がるでしょう。本来なら国際競争力を高めるための知恵を絞らなければならないのに、安易なリストラに走り、人材が流出すれば、悪循環が続くだけです」
受難はリストラだけではない。大手メーカーの多くは、春闘でボーナスを「業績連動方式」と回答したが、フタを開ければ死屍(ししし)累々となりそうだ。
「パナソニックはその後、賞与2割カットを労組に申し入れたし、ルネサスは夏のボーナスをゼロにする。各社、似たような惨状になるのではないか。転職しようにも同業他社が壊滅状態ですから、メーカー社員はどんどん追い詰められています」(業界関係者)
技術立国ニッポンの屋台骨は大丈夫か……。
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