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「米国の代弁者」という立場を貫く竹中平蔵・産業競争力会議民間議員を監
視せよ!(会員制経済情報誌『現代産業情報』3月15日号より転載)
竹中平蔵氏が政府に戻ってきた。
まだ、安倍晋三政権の成長戦略を話し合う場である産業競争力会議の民間議員
に過ぎないが、竹中氏の卓越した説明能力と会議を仕切るディベート術を思え
ば、産業競争力会議は竹中氏の望む方向に向かうし、やがては「入閣」など政
府の要職を狙うに違いない。
竹中氏は、官僚出身の学者で、現在の肩書は慶応大学教授である。だが、経済
学者としての竹中氏を評価する人は、学会にはほとんどいない。また、優れた
論文を書いたという評価もない。
やはり竹中氏が最も輝いたのは、小泉純一郎政権で金融相、経済担当相、総務
相などを歴任した時だろう。
経済理論的には米国型資本主義の代弁者。優勝劣敗、適者生存をこの人ほど愚
直に貫いた政治家はおらず、結果、日本に“普及”したのは、中間層脱落後の
二極化の伸展である。
新自由主義、市場中心主義が行き渡り、終身雇用、年功序列といった労働慣行
は過去のものとなり、福利厚生など“余分”なものは切り捨てられ、成長して
利益を出す者だけが認められ、高収入を保証された。
「竹中改革」の結果、当然、落ちこぼれは出てくるが、それはセーフティネッ
トで支えればいいという発想だった。
もちろん竹中氏一人の力で企業社会、労働環境、日本型システムが変わったわ
けではない。
グローバル化の進展と、それを根付かせ価値を共有させるIT社会の到来は、シ
ステム戦争に勝利した米国流資本主義の浸透を日本だけでなく各国にもたらし
た。
竹中氏が金融経済運営を委ねられていなくとも、早晩、日本は同じ道を辿った
はずだ。ただ、竹中氏の場合、そこに日本の国民性に合った改革、国益を守る
システムの確保など、「日本を守る政治家としての視線」がなかった。
そこは、節税のために住民票を日米でひんぱんに入れ替えるコスモポリタン的
人柄ゆえだし、政治家としての欠落部分である。
功罪でいえば、明らかに「罪」の方が多い竹中氏を産業競争力会議に入れたの
は安倍首相であり、そこには「米国流」を好み、その支配下に置かれるのを、
むしろ「良し」とする安倍首相の性向である。
つまり2人は、似通っている。それだけに野心家の竹中氏は、「米国の代弁者」
としての立場をさらに生かし、「米国流社会」を実現するために、安倍首相に
食い込み、中途半端な「民間議員」よりワンランク上のポストを狙うだろう。
それが、国民にとって望ましくないのは、前回の“実績”が証明する。一部の
勝者が富を独占、万人の幸福度を上げられないような政治が、良い政治である
ハズがない。
しかし、本人はやる気満々だ。
「政官財の抵抗勢力に宣戦布告 本丸は規制緩和」というタイトルの『文藝春
秋』(4月号)三木谷浩史楽天社長との対談の中で、竹中氏は「日本をぶち壊す」
と宣言する。
そして既存の経済界に飽きたらず、新経済連盟を立ち上げ、自ら代表理事に就
任した三木谷氏とは、危ない意見の一致をみている。
竹中:労働市場にも、健全な競争がないわけです。日本の正社員は世界で最も
守られていますが、これは、1979年に東京高裁が出した特異な判例があるため
です。
三木谷:一度雇用されれば、正社員というだけでどんなにパフォーマンスが悪
くても、怠慢でも、一生賃金が得られる。これはどう考えてもおかしい。労働
者もプロとして、フェアな競争に晒されるべきだと思います。
2人の意識は常に“高み”にあり、究極の所「数字がすべて」であり、それに捨
象される人間への配慮がない。
それは怖いことだが、それを招来させた竹中氏は、一片の反省もなく、さらに
国民を市場に駆り立てると同時に、自らはさらなる地位を欲する。
安倍首相は、2度目の政権運営に自信があったのか閣僚を軽量級にした。今の安
倍内閣で、官僚を押さえ、意のままに操り、野党とのパイプを持つ有力政治家
は、麻生太郎副総裁兼財務相と菅義偉官房長官しかいない。
幸い、麻生副総理は、小泉政権の頃から竹中氏が嫌いで、それを隠さない。竹
中氏が有力ポジションを狙って猟官運動を開始した時は、麻生副総理が安倍氏
を説得、体を張ってでも阻止すべきだろう。
>>
(私のコメント)
売国奴の中心人物、竹中平蔵。これに整理力、デベード力、説得力で勝てないといかんのだけどね。日本はアメリカの脅しで好きなようにされている。フクシマ、オスプレイで脅しTPPを飲ませようとしている。バカルトは勢いを持ち続けているし、マジ日本の危機だ。
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