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イタリアの政局不安もなんのその、相変わらずの Euphoria(高揚感)は同国の国債への需要も支えているのです。
*** ロイター より
【ユーロ上昇、底堅いイタリア国債入札が追い風=NY市場】
[ニューヨーク 27日 ロイター] 27日終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが上昇。総選挙後初となったイタリア国債入札が堅調な需要を集めたことが追い風となった。
だがイタリアの政局混乱はユーロの上値を抑える公算が大きいとみられている。
イタリア10年債入札は、利回りが0.5%ポイント超上昇したものの、応札倍率は1.654倍と高く、おう盛な需要を示唆した。
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このように浮かれた状況は何時まで持続できるのでしょうか?。
◆By Midyear, Europe 'Can No Longer Live With This Euro'
【今年中盤までに、欧州は「もはやユーロと共に生きる事ができない」状態となる。】
「私は現金の上に座っているのです」と、彼のマネーを何処へ投じているのかとインタビューの中で問われた時にフェリックス・ズロートは語った。
何十年もの資産管理の経験を経、彼はズロート・アセット・マネジメントを1990年にスイスで創業したのである。 しかし今、彼は心配し、全ての事に対してネガティブになったのだ。
欧州において成長は弱いものとなるであろう。
米国では「誰も」が適性な成長を期待していたのだが、彼は「大いなる失望」の可能性を見たのである。 発展途上国は近年の様な速さで成長する事がないであろう。 中国人達は彼等のマネーを同国から持ち出していた。
「彼等は自国における問題についてのアンテナを持っているのです」と彼は語った。
市場は世界経済が回復する事を期待していたが、経済であれ企業収益であれ期待されたとおりに発展するという事について彼は疑った。
一旦「願望」と「現実」の間の距離が明らかになるや、「それは暴落を引き起こす可能性がある」のだ。
時間軸?。
今年だ。
楽観主義は暫く継続するかもしれない:第2四半期はより多くの問題を抱える事になるであろう。
時間が経つにつれ、一部の市場における下降気流は20%から30%に達する可能性がある。最悪期は過ぎたという欧州の政治家達による絶え間ない主張にも拘わらず、彼は「如何なる平常化」も目にしていないのだ。
依然として構造的な問題は存在するのだが、それらは隠されており、「新たな流動性の大海の中で一時的に溺れている」のである。
「経済データを見て下さい」と彼は言った。
「何も目に見える改善はありません」 彼の主張を証明するかの様に、ユーロ圏購買担当者指数(PMI)が発表された。
「最悪期は過ぎた」という希望の塊りを引き起こした上昇機運の3ヶ月の後に、その指数は再び低下したのである。
今や事業活動は1年半に亘って低下している。
将来的な活動の先行指標である新規受注は、19ヶ月連続で下落している。
かろうじてドイツがプラス圏内となっている一方、フランスの PMI は2009年3月以降に見る事のなかった低さへと激減し、金融危機の谷底へと向かっていた - 2008年のそれと同じ様な軌跡だったのである!。
確かに金融市場は落ち着いたが、それは、ユーロを生き残らせるべく破綻した国家へ資金を提供すると宣言する事で ECB が「緊急ブレーキ」を引いた事だけが理由なのである。それは銀行にとって国債購入のシグナルであった。 ECB が全てのリスクを負う一方、1%で ECB から借りて5%を超える利回りのスペイン又はイタリアの国債を購入する事は、「銀行にとって素晴らしいビジネスである」と彼は語った。
その結果として、銀行には再び国債が積み込まれたのである。「問題は解決されておらず、先送りされたのです」と彼は語った。
政治家達は何とか誤魔化しながら切り抜けるであろう。
政府の債務は上昇し続ける。しかし次に何かが弾ける時、プレッシャーは市民からやってくると彼は語った。 生活水準は悪化してきた。 多くの人々が職を失った。 実質賃金は低下した。 「我々は数百万人を貧困に追いやったのです!。」 人々は不満を抱いている。 そして、「いつの日か、彼等が通りに繰り出して、これらの政策を攻撃する可能性」というのは予想された事なのである。
しかし、しかし、しかし...欧州の平和の為にユーロが重要になるとアンゲラ・メルケルは強調しなかっただろうか?「ユーロは平和を生み出しません」と彼は語った。 「しかし不満を生み出しているのです。」
優位性を得る為に各国は自国の通貨を切り下げていた。
この「底へ向かう競争」は、政府が自由貿易に制限を課すところまでエスカレートするかもしれない。 円の下落は他の国々に打撃を与えるであろう。
ドイツにおいて、それは自動車メーカー、工作機械メーカー、その他にプレッシャーを与えるのである。
★今年中盤までに、「もはやユーロと共に生きる事ができないという点に欧州は達するであろう」と彼は語った。
それ(ユーロ)は切り下げられねばならない。
既にフランス大統領のフランソワ・オランドはそれを煽動していたのだ。
「そして、フランス経済が壊滅的状況にある為、彼はそうせざるを得ないのです。 もはやフランスは競争力を有していません。 フランスは第2のスペインになりつつあるのです。」
しかし、為替レートは金融政策に無関係であったと ECB は強調しなかったであろうか?。 そして、ドイツ連邦銀行は切り下げに抵抗していなかったであろうか?。
「ドイツ連邦銀行の方針は、残念ながら死んでいるのです」と彼は語り、その代表者達は「噛む事では無く、吠える事が許された」だけであったのだ。
ECB における金融政策は、「イタリア人」のドラギによって作られたのである。 彼は「ユーロのリラ化」を推し進めたのだと彼は語り、「彼がそれを好んでいるからでは無く、他に選択肢が無いからなのです。」 それは、ユーロを一緒にくっつけておく為の唯一の方法だったのである。
「メルケル夫人もそれを知っていましたが、彼女は真実を語る事ができませんでした。さもなくば、市民は何が起きているのかという事に気付くでしょう。」
この侘(わび)しいシナリオを想定し、投資家達は何をできるであろうか?。長期的に、株式は良い選択であったと彼は語ったが、これは買いの時では無かった。
ゴールド?。
1年半前のピークから下がったのは「正常」であったと彼は語った。現在、清算を余儀無くされていたゴールドのファンドは突然の下落を引き起こす可能性もあるが、それは「ムーブメントの終了」を示すものでもある。この春までに調整が終了する事を彼は予想した。「長期的な上昇傾向は損なわれていません」と彼は語った。
債券?。
それは30年間に及ぶ好調を維持していたが、一つには、過去5年間に亘って「新たに印刷されたマネー」で$10兆分を購入した中央銀行の為に、今や「完全に過大評価」されているのだ。債券市場は完全に歪められていたが、中央銀行は「もう暫くの間」バブルを支える事ができるであろう。 そして彼は、「昨年の夏、私は全ての長期債を売却した」という事を認めたのである。
しかし、一体彼はマネーをどこに投じたのだ?。
それは、「私は現金の上に座っているのです」と彼が気になる一言を発した時だった。
FRB は、彼等がマネーをばら撒く事ができるよりも、或いは経済がそれ(マネー)を用いる事ができるよりも遥かに速く、預金を増やしている。
彼等は、誰が望むよりも、又は必要とするよりも遥かに速く預金を増やしているのだ。そして今や、ブルームバーグが報じた様に「使われていない潜在的な燃料としての数千億ドル」が存在するのである。大きな問題となる可能性なのである。これを読んで欲しい...FRB は危険な銀行預金バブルを膨らませている。
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数日前の記事だったのですが、イタリア国債に対する需要が底堅かったということで、ニュー・ノーマル(新しい正常状態=異常な状態)とも称される現在の状況を冷ややかに確認してみたのです。
★欧州債務危機、「最後の余震はまだこれから」−EU大統領
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MIY36Y6JTSG001.html
2月28日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は、債務危機の克服で前進が見られるものの、EU首脳は一段の経済的打撃に備える必要があると警告した。
ファンロンパイ大統領は28日、ロンドンで開かれた会議で、「今回の危機は加盟国の大半の経済を揺るがした」と述べた上で、「最後の余震はまだ、これからかもしれない」と続けた。
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