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2013/2/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆「決算の黒字化」がサイン
シャープが再び迷走を始めている。複数のメディアによると、経営再建の“切り札”といわれる台湾・鴻海との出資交渉が打ち切られたという。
「鴻海側の事情でしょう。鴻海はアップルのアイフォーン5の生産をしていますが、販売不振が深刻で、シャープに出資する余裕がなくなったとみるべきです。ただ、シャープの財務内容は依然として火の車。鴻海から受け取るはずだった約670億円の出資金を失うのは痛い」(経営学者の長田貴仁氏)
経営危機が再燃する恐れも出てきたが、株式アナリストの黒岩泰氏はこう言う。
「市場の関心は、早くも新しいシャープの救済案に移っています。昨年に出資報道のあった米インテルが動くのか、それとも官民ファンドか。第三の救世主が現れる可能性もあります。いずれにしても、シャープの第3四半期決算が営業黒字に転換したことが大きい。というのは赤字会社の救済は株主代表訴訟のリスクがあり、民間企業は動きづらいからです。でもシャープはなぜか黒字転換した。そこに政府筋か金融機関かは分かりませんが、シャープを潰さないというメッセージが読み取れます」
安倍政権の緊急経済対策に「官民ファンド」の創設が盛り込まれている。「日本企業による海外進出支援」「異業種連携」「省エネ・耐震化の促進」などを柱とするファンドだ。「シャープの奥田社長は、パーティー会場などで経産省幹部に弱音を吐いているといいます。新ファンドは異業種連携の支援を掲げていますから、シャープを支援する目的で、精密のキャノンと政府系金融機関が出資するなんて裏ワザが飛び出すかもしれません」(市場関係者)
経営破綻したルネサスに出資する官民ファンドの「産業革新機構」が受け皿になる可能性も囁かれている。
一方、シャープ経営陣は公募増資による自力再建も模索中だが、「株式の希薄化を嫌って株価は大幅に下落するでしょう」(前出の黒岩氏)という。現状では賢い選択とはいいがたい。
今年9月には2000億円の転換社債の償還が迫っている。鴻海が去ったいま、残された道は官民ファンドによる救済だけか。
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