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2013年02月22日　板垣 英憲（いたがき えいけん）「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆世界を股にかけた名うての博徒で知られるジョージ・ソロス(ハンガリー系ユダヤ人)が、日本の為替市場における急激な円安に乗じて、わずか３ヶ月の間に「930億円」を稼いだといわれている。老いたりと言えども、長年、「クウォンタム」というヘッジファンドを率いて、欧米の金持ちから潤沢な資金を預かって運用してきたプロ中のプロの腕はいまだに衰えてはいない。「さすがだ」と言わざるを得ない。

　おそらく、安倍晋三首相が２０１２年９月に「再度、首相に就任したい」と心に決めて、自民党総裁選に出馬の準備を始めたことから、ジョージ・ソロスは「日本経済が大きく変化する」と予感して、コツコツと「円」を買い集めていたのであろう。野田佳彦前首相が11月14日の党首討論で安倍晋三総裁に「衆院を解散する」と名言したのを受けて、「勝負時」を確信し、本格的に買い進み、円が１ドル=７０円台→８０円台→９４円と１０円〜２０円安くなるなかで、１気に売りに出て、わずか３ヶ月間で巨利を得る大勝負を博したのである。

　「ドル＝円」相場では、『円高』状態のとき外貨預金し、『円安』に大きく振れたときに、売れば、大いに儲けることができる。

　逆に言えば、円安に向けて動いているときに「外貨預金」すると大損することになる。だからいまごろドルを買いに走っては、大ケガをする。

◆ジョージ・ソロスは、リーマン・ショックを機に米国連邦政府がヘッジファンド規制を強化して、だれから資金を預かっているかを報告する義務を課すようになって、「クウォンタム」の業務を縮小し、身内だけの資金の運用に切り換えていた。それでも長年鍛えてきた腕は、現在でも衰えることなく、巨利を得続けていることが、今回の日本による「アベノミクス相場」で実証されたのである。

　ジョージ・ソロスは、イングランド銀行に通貨攻撃をかけて、倒産寸前に追い込んだ。次には、タイ、インドネシア、フィリピン、香港、ソウルに通貨攻撃を仕掛けて、韓国の外貨準備金を枯渇させ、「アジア通貨危機」を招くなど、博徒としての名声を上げた。韓国は、外貨準備金400億ドルが吹っ飛び、IMF(国際通貨基金)から大借金して、韓国経済ばかりか、国家全体の根本的改革を迫られたのである。

　今回は、安倍晋三首相が大々的に進めている「アベノミクス」に密かに着目し、飛びつき、大勝負を打ってきたのである。

　大相場は、文字通り「丁半バクチ」であるから、当然、勝者と敗者がはっきりする。ジョージ・ソロスのような博徒の手にかかれば、日本の投資家などは「赤子の手」をひねるようなもので、その９０%は大損させられる「カモ」になるのがオチである。

コメント
01. 2013年2月22日 08:12:05 : Pj82T22SRI >円安に向けて動いているときに「外貨預金」すると大損する そうではない 円安への動きが終わっているのに、「外貨預金」すると大損するリスクが高まる というのが正しい 　 >ジョージ・ソロスのような博徒の手にかかれば、日本の投資家などは「赤子の手」をひねるようなもので、その９０%は大損させられる「カモ」になる これも間違い 普通に、分散投資していれば、大きなリスクはない 今回の円安で、円建てで利益をだしている国内投資家は、かなり多いだろう
02. 佐助 2013年2月22日 09:22:51 : YZ1JBFFO77mpI : TUhrPgEJIU マレーシアの教訓とアイスランドのデフォルトが避けられないことを証明している 1998年のアジアの通貨危機は、タイ・バーツにソロスらのヘッジファンドが、売りをしかけたために発生しました。マレーシアはソロスなどの外資を規制して抵抗しましたが外資の導入がバッタリ止まり、外資が逃げ出して経済鎖国化して経済が停滞したことがありました。そのためにヘッジファンドの投信の被害が膨大でパニックは避けられなくなることが分かっています。 さらに我々は次の教訓をまなぶ必要がありますが政府や官僚マスコミはまさかと無視します。 �@高金利で外国からの資金を集め、自国のバブルを膨張させ繁栄させた国家は、バブルが崩壊すると、デフォルト（支払い停止）せざるをえなくなる。 �Aバブル崩壊で外国からの資金が逃出すと、株・土地・債権・通貨が大暴落する。 �B外国からの資金が逃げ出すと、カネの流れが逆流して貸手の円ドルが上昇し、自国通貨は暴落するため、物価高騰・品不足・購買力激減で、経済は大混乱する。 2008年の円の暴騰は、高金利の預金と債権と株高騰の国への投機資金が、円に逆流したため発生したために，株の落ち込みが世界で一番ひどいく世界から笑われています。 ゼロ金利から日本円は高騰をつづけドルの暴落が加速しました、そのためにキンの、国家による争奪戦が発生して、キン価格が倍になります。そこでユーロや円が、金本位制採用を宣言すると、国家がキンの買い手になるため、二次三次のキン暴騰が発生します。 石油は、需要の三倍以上買いだめされたため価格が横ばいになりましたが，再び高騰して高値安定します。日本はドルの信用膨張の最大の恩恵を受けたために，再び訪れるドルの暴落で信用恐慌脱出は困難になろう。そして底の抜けたバケツのような暴落がストップしません。先送りされて遅れると危機は恐慌を長期化させ古今未曽有の地獄絵図を体験させます。 「ＣＯ２を発生させない動力」への転換革命，自然エネルギーによる，産業革命へ大胆にシフトすることです。自動車とエレクトロニクスと住宅が動きます。全産業の景気はみるみる上昇します。産業革命に早期シフト企業は、大不況下でビジネスを飛躍できます。ところが日本の大企業や官僚政治家は既得権益（設備・技術）を失うため、国家からの援助と補助金をもらいながら、ゆっくりと進行させたいと考え抵抗しています。つまり弱肉強食の強化です。政府官僚とマスコミは貧乏人は自己責任だから救済しないために、銀行モラトリアムは避けられません。
03. 2013年2月22日 16:04:17 : Pj82T22SRI 金はコモデティと同じで、その価格も、基本は通貨との需給バランスで決まる 中長期的には値上がりトレンドだろうが、現在、すでにかなり織り込まれている また価格が上がれば、生産・供給量も増えるので、そう値上がりするものではないし インフレが本格化し、中銀の緩和が終わると投資家が思えば、そこで下落する
04. 2013年2月22日 16:11:09 : Pj82T22SRI >>02　自然エネルギーによる，産業革命へ大胆にシフト 長期的な基本路線は、再生エネルギー増加と省エネルギーだろうが シェールオイルやメタンハイドレートなどの化石燃料が安く供給される限り、なかなかシフトは進みにくいだろう いずれにせよ、中国などの新興国や途上国の経済発展と生活水準上昇が続く間は、環境負荷や政治の軋轢が高く、日本の大衆はいろいろな意味で苦しい生活に追い込まれていくことになる
05. 2013年2月23日 07:13:39 : zBYc960RaI それにしてもこれはわかりやすい相場だったから、ソロスじゃなくてもそりゃ乗るだろう。

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