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韓国の朴槿恵・次期大統領は通貨ウォンの安定を確保する必要性を強調しているため、ウォンは対ドルでさらに下がる余地があるかもしれない。
25日に就任する朴氏は20日、日本の積極的な金融緩和を受けたウォンに対する円の急速な下落が、韓国企業をさらに圧迫していると述べた。
韓国の政治家は、ここ数カ月の円/ウォン相場の下落に不満を募らせているため、朴氏の言う「安定」とは一段のウォン高に反対する姿勢と見るのが適当だろう。
韓国の政治家の頭から為替が消えることはない。
韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は先週の金融政策決定会合後、「われわれは政策を為替に連動させることはしないが、変数としての為替の重要性を踏まえると、為替レートを考慮しないのも不適切だ」と述べた。
先進国では得難いリターンを求めて資金がアジアに流れ込んだ結果、ウォンは1月11日に1ドル=1054.6ウォンと1年5カ月ぶりの高値を付けた。
確かに一部はその後反転した。2月1日には、韓国当局が為替投機抑制策を講じるとの懸念からウォンは過去3カ月間の最安値に下落。その後やや強含んで現在は1078ウォン程度となっている。
韓国の政治家は特に円に対するウォン上昇にコメントしている。財務省幹部は6日、政府が円/ウォン相場を注視していると述べた。
同幹部はまた、円/ウォンの下落が韓国の輸出競争力を著しく損なうなら市場介入を実施する可能性もあると警告を発した。
韓国銀行の政策声明は、韓国の成長見通しを取り巻く「不確実性」の1つとして「日本の新政権の拡張的政策」を明示している。
ただ、日本は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で名指し批判を避けることができたため、韓国政府にとって日本政府による路線変更は望み薄だろう。
従ってウォン相場に的を絞るのは韓国側になりそうだ。韓国銀行が政策金利を現在の2.75%から引き下げる可能性も排除できない。
朴次期大統領は家計の重債務に対する懸念を強調しているため、利下げは朴氏の考えにも合いそうだ。
韓国銀としても昨年末に示した2013年の政策声明の中で、景気回復は緩やかにとどまると予想されるため、景気の下支えに集中すると表明している。
一方、最近の米連邦準備理事会(FRB)幹部らの発言からは、大規模な資産買い入れ策を修正する兆候が見られるようになった。これはドル相場を支える可能性がある。
確率は低いがもうひとつのリスクは、北朝鮮との間の緊張がウォン相場を圧迫する可能性だ。
朴新大統領就任後、最初の目標はウォン相場を1ドル=1100ウォンまで押し戻すことになるかもしれない。100週移動平均の1112.50ウォンがその次の目標として待ち構えている。
2012/02/21
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91K03N20130221?sp=true
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