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2013/2/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
世間はアベノミクスのバブル株価に浮かれているが、おめでたい話だ。その間にも値上げラッシュの足音がひたひたと迫っている。中でも見過ごせないのがエネルギーだ。ガソリン代、電気代、ガス代。すでに上がっているが本番はこれからだ。庶民の生活はもちろんのこと、企業の生産活動にも重大な影響を及ぼすことになる。
レギュラーガソリンの小売価格は今月12日、153・8円(1リットル)となった。前週比2・1円増。10週連続の値上がりで、累計8・3円増。軽油は133・2円でこちらも11週連続、累計で7・6円も上がった。
もちろん、円安の影響だが、実は為替の影響は3週間後くらいに小売価格に跳ね返る。つまり、ここにきて急落した円安分は、まだ価格に組み込まれていなくて、本格的な価格上昇はこれからなのだ。その場合、ガソリン価格はどれくらい上がるのか。
「来月上旬にはガソリンは158〜160円になります。軽油は137〜140円に行く。これはほぼ確定です。1月は1ドル=89円台だった為替レートが2月中旬には94円台の半ばまで行ったからです。それでなくても原油は昨年10月比で6%以上上がっている。そこに円安要素が加わった。1ドル=100円なんて事態になれば、昨秋比で3割以上の値上げになります」(エネルギー関係のアナリスト)
福田康夫内閣の時にガソリンは一時、156円になった。このときは原油高騰・下請け中小企業に関する緊急対策がまとめられ、国会では民主党のガソリン値下げ隊が大暴れ、暫定税率が一時、引き下げられる騒ぎになった。
それなのに、今回はアベノミクスに浮かれて、何もなし。これじゃあ、庶民は見殺しにされるようなものだが、もうひとつ、見過ごせないのがLNG価格だ。
日本はLNGを輸入する際、その価格は原油価格と連動する仕組みになっている。電力会社がおかしな契約を結んでいるからで、そのため、日本は世界一バカ高いLNGを買わされている。これが電気代に跳ね返ってくる。言うまでもないがLNGは火力発電のエネルギーになる。原発停止と円安がダブルパンチになるわけだ。
◆電気代も青天井に
「日本のLNG輸入価格は16〜18ドル(100万BTU=英国熱量単位)で、主にカタールから輸入している。これは法外な値段です。シェールガスもあり、LNG価格は世界的に値崩れしているんです。南米、西アフリカから米国向けは3〜3・5ドルです。許せないのは日本と同じように原油連動型の欧州向けのLNGも9〜13ドル程度で、日本よりはるかに安いこと。日本は吹っかけられているんです。日本の電力会社はいくらコストがかかっても、電気代に上乗せできる。向こうもそれを知っているから、強気。日本はカモにされているんです」(電力会社関係者)
これじゃあ、電気代は青天井だ。すでに値上げを実施済みの東電のほか、関西電力、九州電力、東北電力も値上げ申請中。四国電力、北海道電力も近く、値上げ申請する。値上げ幅は約1割程度だが、もちろん、これは入り口に過ぎない。
アベノミクスが続くと、庶民の暮らしはヘタってしまう。浮かれていたらバカを見る。
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