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(回答先: 世界経済:まやかしの通貨戦争・・株の次は不動産が標的!オバマアベノミクスが繰り出す二の矢! 投稿者 墨染 日時 2013 年 2 月 20 日 10:10:38)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/1039.html
日本ではアベノミクスの影響で円安が進行したと報道されます。
しかし、円安の発端は昨年11月頃から始まったユーロ高です。
ギリシャ危機を初めとする南欧諸国の財政危機は、
解決したのでは無く、しばらくイベントが無いだけの事です。
国債の償還時期を迎えれば、また上へ下への大騒動が発生します。
アメリカでもそうですが、中央銀行の金融緩和が遠のくと、
何故かリスク市場である株式市場に資金が集まって来ます。
これは、金融緩和を伴うような直近のリスクが遠のいて、
リスク市場である株式に資金が集中すると解説されたりします。
■ 高すぎる世界的株高は必ず修正される
ヨーロッパ、アメリカ、日本で株高が進行していますが、
企業業績を見れば、株高の要因は見当たりません。
ヨーロッパ経済は完全に後退期に入っており、経済の縮小傾向は顕著です。
日本もアベノミクスと円安による輸出企業の収益改善に浮かれていますが、
輸出企業も含めて、企業の業績は芳しくありません。
アメリカは景気回復か!?などと言われる一方で、
ウォールマートの2月の業績が悲惨な事になりそうだという内部情報がリークされ、
過熱気味だった市場をヒヤリとさせています。
(これなどは、実際に2月の業績を見ないと本当の事は分かりません・・・
結構、業績が良くてポジティブ・サプライズに使われるのかも知れませんし・・・。)
いずれにしても世界的な株高は、実体経済の動向を完全に無視しており、
この流れがこのまま続くとは考えられません。
どこかで、危機が意識されれば、資金は「リスク回避」という理由を付けて、
一気に国債市場の逆流します。
これで、上昇し始めている国債金利は一気に低下し、
アメリカも、ヨーロッパも新発国債の発行コストを低く抑える事が出来ます。
■ 危機は沈静化した様に見せかけられているが、何も解決されていない
ユーロを初め、世界経済の問題は沈静化していますが、
危機は何も解決されていません。
中央銀行の金融緩和によって、猶予期間が与えられているだけです。
世界の経営者達は、こういった実体を正確に認識していますから
積極的に事業を拡大して、投資を増やす事はしません。
ただ、市場にはジャブジャブと緩和資金が流入しており、
金利に飢えたマネーは、市場から市場を徘徊して金利をエサに肥大化しています。
■ アベノミクスのシナリオを容認する金融界
G7とG20で、玉虫色ながら、アベノミクスは容認されました。
そもそも、FRBやECBの緩和規模に比べれば、
今後見込まれる日銀の緩和などカワイイものなので、
日本が「為替操作国」と非難されるイワレは全く無いのですが、
(民主党政権での為替介入の方が純然たる為替操作です)
一応、世界はアベノミクスを認めた形になりました。
ところで、アベノミクスの裏側でヨーロッパ系のファンドは
円安、日本株高に機敏な動きを見せ、既に巨額の利益を上げています。
ジョージ・ソロスは円安を援護する発言をしていました。
これなどは、彼一流のポジショントークと言えます。
その裏では彼のファンドは円安に賭けて、既に930億円の利益を上げています。
アベノミクスは「デフレ脱却」という目的を、
「市場が荒稼ぎする手段」として上手に使われている様に感じてなりません。
■ 安倍氏と麻生氏の温度差
「何がなんでも、金融緩和と財政拡大でデフレ脱却」と主張する安倍氏と、
財務大臣である麻生氏との温度差も気になる所です。
少なくとも、麻生氏は安倍氏よりも経済に詳しいので、
市場に対する口先介入も巧妙です。
一見、金融緩和を強力の推し進める様な発言をしながらも、
「まだオレ達は何もしていないのに、勝手に円安になった」と本質を突いた発言も見せます。
「日銀が外債を直接購入したら、為替操作になる」との良識的は発言もしています。
安倍氏が「外債の購入も有りうる」という発言で物議をかもした後だけに、
アクセル役の安倍氏と、ブレーキの麻生氏という役割分担がある様にも感じます。
麻生氏、財務省、日銀が上手にタッグを組んで、
安倍氏がその上で上手に踊るという筋書きなのか・・・。
■ 「デフレ脱却」の人参に釣られる日本人
日増しに高まる安部政権んお人気を見るにつけ、
私はある既視感に襲われます。
それは「聖域無き構造改革」を主張して、
国民の人気絶大だった小泉首相の姿とダブってしまうのです。
主張こそ、全く正反対ですが、
国民の支持を背景に断行された改革の数々は、
日本の国益よりも、グローバリストの利益を優先するものでした。
主張している内容は間違っていないように思えたのに、
結果が国民を不幸にする・・・。
「アベノミクス」とは「デフレ脱却」の幻想を鼻先にぶら下げることで、
実は自民党が数の政治で、「TPP参加」に踏み切ったり、
「消費税率の引き上げ」を断行する政策に思えて仕方ありません。
これは、民主党政権が「小沢-鳩山」以降に変質した過程に似ています。
多分、参議院選挙までは、円安もある程度継続し、株価も大暴落は免れるかも知れません。
国民は「アベノミクス」への拍手として、参議院選挙で自民党が大勝するでしょう。
そして、衆参両院で自民党が確実に過半数を獲得した時、
安倍氏の背後に隠れていた勢力が一気に勢いを増すのかも知れません。
円高、株安にユリ戻しが起こり、
マスコミが手の平を返した様に安倍政権を批判し、
場合によってはスキャンダルで揺さぶりを掛け、
気付けば、小泉一派の残党に政権が乗っ取られていた・・・・。
民主党の内紛をさんざん見せられた後だけに、悪い妄想がムクムクと膨らんでしまいます。(人力でGO/抜粋)
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