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2013年 2月 14日 11:15 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
(ダウ・ジョーンズ)米最大級のヘッジファンドの一部が円安に賭けて数十億ドルの利益を得ている。円相場
の押し下げと景気てこ入れを図る日本の方針に乗じた動きだ。
円安を見込んだ賭けは、3カ月ほど前からウォール街で最も熱い取引として注目されている。1990年代に英ポ
ンドの空売りで名を上げたジョージ・ソロス氏は昨年11月以来この取引で10億ドル(約930億円)近い利益を得た
と、同氏の会社のポジションを知る関係者は語った。投資家らによると、このほかデービッド・アインホーン氏
のグリーンライト・キャピタル、ダニエル・ローブ氏のサード・ポイント、カイル・バス氏のヘイマン・キャピ
タル・マネジメントなどが、円の下落に乗じて大きな利益を上げている。
こうした取引自体が、4カ月で20%弱という円相場下落の一因となっており、ひいては世界的な通貨戦争に発
展しかねない状況を増幅させている。ドイツやフランスをはじめとする国が日本の政策を批判しているほか、日
本に対する競争力を保つために自国通貨安に向けた措置を講じるとクギを刺す国もある。日本と同様に輸出に頼
る国は多く、輸出は自国通貨が下落すると収益性が高まる。
投資家は、安倍晋三氏が首相に選ばれた総選挙を控えた昨年遅くから、円安に賭ける取引に飛び込み始めた。
安倍氏らが円安に関して極めてオープンに語ると、トレーダーらがポジションを追加し、円の下落を後押しした
。ほどなく、銀行のセールス担当者やトレーダーらがヘッジファンドなどの投資家に対し、円安に大きく賭ける
時期がきたと言い始めた。
安倍氏の当選、そしてヘッジファンドによる売りの影響は大きかった。11月半ばに79円近辺だったドルは、2
月13日には93円付近で推移している。ソロス氏の会社に近い関係者はこうした取引が、「アベノミクスへの賭け
だ」と言う。
ほかにも多くの人が同じ結論に至っている。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)でG10通貨のオプション取
引グループを率いるロバート・エッティンガー氏も、円安取引を声高に支持する1人だ。最近エッティンガー氏の
話を聞いたある投資家によれば、同氏は円安に賭ける取引をいかに「愛している」かを語っていたという。バン
カメのポジションを知る人たちによると、同行トレーディングデスクは円安に賭けている。エッティンガー氏は
コメントを控えた。
ただし、ソロス氏ほど多額の利益を上げている投資家はほとんどいない。事情に詳しい関係筋によると、運用
資産240億ドル(約2兆2400億円)の同氏の投資会社ソロス・ファンド・マネジメントは、11月半ば以降、円の下
落に賭ける投資で、10億ドル近い含み利益を上げている。
同社は昨年、外部投資家に資金を返還したが、ソロス氏と同氏の家族のための投資は続けている。社内で約1
50億ドルを運用し、残りを他の投資家に振り分けている。昨夏以降はスコット・ベセント氏が統括しており、同
氏は昨年終盤に円のポジションを増やした。同社は、上昇を続けている日本株でもかなり利益を上げている。同
社に近い筋によると、日本株は同社の内部ポートフォリオの約10%を占めている。
円の下落に賭ける投資は気弱な人には向いていない。日本は長年、円安の持続や経済や株式市場の再活性化に
苦戦していた。その期間、円や日本国債に関してショートポジションを取っていた投資家の多くは、それらが強
含んだ際に大きな打撃を受けた。ウォール街では、円や日本国債でショートポジションを取る行為は「widow ma
ker(未亡人製造機)」と呼ばれるようになっていった。
「円の下落に賭ける投資で損をしていないとすれば、マクロトレーダーではない」と、あるトレーダーは話す
。
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