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★Is This The Beginning Of A Horrifying Stock Market Crash In Europe?
【これは、欧州における恐ろしい株式市場の暴落の始まりなのか?】
我々は欧州における歴史的な金融のメルトダウンの始まりを目撃しているのだろうか?。
ここ数日、二つの大規模な汚職スキャンダルが欧州の金融市場における信頼を大きく揺るがせた。 一つ目は、スペイン首相のマリアーノ・ラホイを巻き込んだ。 彼は違法な現金の支払いを受けていたと伝えられるもので、彼の辞任を求める声が日増しに大きくなった。
二つ目はイタリアで3番目に大きい銀行でのデリバティブのスキャンダルである。 伝えられるところによると、同行の損失を隠す助けになったと推測されている幾つかの非常に大きな報告されていないデリバティブの取り引きがあったのだが、むしろ彼等は更に大きな損失を生んだという事である。
このデリバティブのスキャンダルに着目した調査は他の銀行にも拡がり、そして、このウサギの穴を掘り下げる作業がどれ程深くまで進むのか誰にも確かな事が判らないのである。
しかし誰もが同意するのは、このデリバティブのスキャンダルがイタリアの政治を揺るがし、来たる選挙の結果が今や非常に不確実であるという事だ。
前首相のシルヴィオ・ベルルスコーニが世論調査で急速に上昇しており、それについて欧州の支配階層も決してワクワクしている訳ではないのだ。
そうしている間に、欧州全域で株式指標が月曜日に急落し、ダウでさえ129ポイント下落したのである。 では、この打撃が全て数日中に終了するのか、それとも、これは欧州における株式市場の本格的な暴落の始まりなのだろうか?。
それは非常に良い質問である。
もしも全般的な欧州経済が好調であるならば、恐らくそれ程の懸念は無いのであろうが、欧州における現下の経済的基礎条件は更に悪化してさえいるのだ。 ユーロ圏における失業率は史上最高であり、ギリシャ及びスペイン両国における失業率は現在26パーセントを超え、これまで欧州の金融市場が持ち堪(こた)えてきた事は本当に驚嘆すべきことであった。
しかし今、これら全てが変わりつつあるのかもしれない。
ブルームバーグの記事から月曜日に起きた事をチェックしてみよう...
ギリシャ及びデンマークを覗き、国毎のベンチマーク指数は18の西欧州の市場の全てにおいて低下した。
イタリアの FTSE MIB 指数(FTSEMIB)は4.5パーセント沈み込み、6ヶ月間で最大であった。 スペインの IBEX 35 は6日間の下落によって3.8パーセント落ち込み、この10ヶ月間で最長の連続的な下落であった。
フランスの CAC 40 は3パーセント急落し、4月以降で最大の下落となった。
英国の FTSE 100 は1.6パーセント、ドイツの DAX は2.5パーセント下落した。
残念ながら、月曜日に起きた事は先週に始まった傾向の継続なのである。以下はゼロ・ヘッジからである...
最近の4日間に、IBEX(スペイン -5.7%)及びイタリアの MIB -6.7% において過去6ヶ月間の最大の下落が見られた。 同時に、無敵である様に見える欧州の - OMTが防衛を約束した - 国債市場の失望が始まったのだ。 この2ヶ月間で最大の上昇として - イタリア国債のスプレッドは32bps 拡大し、スペインは28bps 拡大したのである。
この最近の下降局面において、特に欧州の銀行が打撃を受けていた。
月曜日に欧州系銀行株が経験した大きな下落の一部をチェックしてみよう...
ウニ・クレジット:-8.3 パーセント
コメルツ銀行:-5.9 パーセント
サンタンデール:-5.7 パーセント
インテッサ・サンパオロ:-5.4 パーセント
クレディ・アグリコール:-5.4 パーセント
ソシエテ・ジェネラル:-4.8 パーセント
バンコ・ビルバオ・ヴィスカヤ・アルジェンタリア:-4.7 パーセント
これらは、一日の値動きとして大きなものである。 もしそのような状況が更に2−3日続いていたならば、欧州における「株式市場の暴落」を誰もが語り始めるであろう。
残念ながら、現在南欧を揺るがしているスキャンダルに対して何らかの解決策が間も無く用意されるという様には見えない。
スペインにおいては、首相が実際に辞任しなければならないという可能性が増々高まっている様に見える。 そのスキャンダルが一体何であるのかという事を、最近の CNN の記事が説明した...
ラホイ自身や彼の保守的な国民党の他のリーダー達が、同党の元財務担当者によって運用されていた資金から秘密の現金支給を受けていたという主張を、彼は土曜日に否定した。 ラホイは、彼の個人的な資産と所得税の状態に関する詳細を首相のウェブサイト上に公開すると語った。
勿論、世界中の政治家達は不道徳な行為について常に非難されているのだが、この事例においては、ラホイが否定する事はできないであろう幾つかの確固たる証拠があるように見える。 以下はブルームバーグの報道からである...
ラホイを含む当局者達への支払いを示している、国民党の元財務担当者ルイス・バルセナスによる手書きの台帳から導き出した違法な現金の支払いについての主張を、エル・パイス紙が先週発表した。
現時点で、彼の支持者達でさえ、その殆どが彼を信じていないという事を世論調査が示している...
彼の支持者の60%が公式な説明を信じていないという事を世論調査が示している。 彼の辞任を求める全国的な請願運動は既に約80万人の署名を集めた。 社会主義野党のリーダーであるアルフレド・ペレス・ルバルカバは同国が「始末に負えない」状態になったと述べながら、ラホイ氏の首を求める大合唱に昨日加わった。
だから間違い無く、スペイン国内の事態は良くなる以前に悪化すると予想されるのである。
その一方、イタリアにおけるデリバティブのスキャンダルは更に「面白い」事になった。 イタリア第3位の銀行は、デリバティブ契約に関連する巨大な問題によって倒産の危機に瀕しており、世論調査で現在リードしているイタリアの政治家と同行が密接に繋がっていたという事が明らかとなったのだ...
イタリアのスキャンダルは、政府による救済を2度受け、その大量の損失によって更に国有化されざるを得ない、イタリアの第3位の大手銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナに関連している。
同行は、2月25日の国政選挙を前にして前首相のシルヴィオ・ベルルスコーニが最近急上昇した為に最高時からは低下したものの、党首のピエール・ルイジ・ベルサーニが世論調査でリードしているイタリアの民主党と密接に関係している。
「モンテ[銀行]スキャンダルは、今やイタリアの選挙キャンペーンを圧倒している様に見え、ベルサーニ[氏]及び民主党の勝利が危機状態にある。」と、アメリカン・ユニバーシティ・オブ・ローマの政治評論家であるジェームズ・ウォルストンが彼の月曜日のブログで述べた。
モンテのスキャンダルは、明らかに損失を隠す為に企図されたものの損失を更に拡大してしまった、報告されなかったと伝えられているデリバティブ取り引きを中心としている。 現在は新たな経営陣の下にある同行は、デリバティブの損失が€7億以上となるかもしれない事を認めたのである。
では、これら全ての事から誰が恩恵を受けるのだろうか?。
そう、このスキャンダルの結果として前首相のシルヴィオ・ベルルスコーニは更なる支持を急速に増やしている事が明らかとなっているのだ。 以下は最近のテレグラフの記事からである...
イタリアでは、選挙の僅か3週間前に元首相のシルヴィオ・ベルルスコーニが政治の風景をひっくり返しており、「ドイツによって課された」緊縮政策をこてんぱんにやっつけて嫌われ者の資産税を取り消すと誓いつつ、再び競争へと押し寄せているのだ。
彼の右派同盟は世論調査において28%へ上昇し、イタリアの左派を巻き込んだバンカ・モンテ・デイ・パスキの拡大するスキャンダルを楽しんでいる。
しかし、これらのスキャンダルの何れも起きなかった場合でさえ、何処かの時点で欧州内の巨大な債務のバブルが弾けて終わるのは避けられない事であった。
実際、地球全体が債務の爆発の危機に瀕しているのだ。これは、ピムコのビル・グロスが彼の2月のニュース・レターの中で論じていた事であった...
「そう、私達の信用ベースの金融市場とそれが支えている経済はレバレッジをかけられており、脆く、そして益々エントロピックになっているのですが - それはエネルギーと時間を使い果たしつつあるのです。
何時、マネーは時間を時間を使い果たすのでしょうか?。 投資可能な資産が非常に少ないリターンに対して余りにも多くのリスクを課す時;貸し手達が現金又は実物資産の様な他の代替的なものを求めて信用市場を見捨てる時、カウントダウンが始まるのです。」
無限に拡大できる債務バブルというものは全く無いのである。何処かの時点で、それは自らをもはや保持出来なくなる。
その地点へ欧州は急速に近付いており、米国も然りである。
では、どれ程の時間が我々に残されているのだろうか?。
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