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2013年01月30日 「ジャーナリスト同盟」通信
<姿消す日揮のドン>
世の中はさまざまな陰謀に満ちあふれている。こう決めつけると、いかにも小説の世界のようだが、現実は小説よりも奇怪である。冷静さを失うかどうか、でその市民・民族の価値が決まるといってもいい。日本は高度経済成長が中曽根バブルで崩壊したあと、借金の山を築くという自信喪失期に突入して20年余。そこに尖閣問題を日米右翼が表面化させた。いまアルジェリアで日揮の大物ら10人が殺害された。この標的は何か?日本国憲法・平和憲法であると理解出来る日本人がどれくらいいるだろうか。戦争国家改造とその先のアジアの戦争?勘ぐりすぎようか。今回は依然として姿を見せない日揮のドンに焦点を当てようと思う。
<日刊ゲンダイの特ダネ>
事情通が、日刊ゲンダイの特ダネを送ってくれた。日刊ゲンダイは日本で最も勇気のある新聞である。先には不正選挙の実働部隊の「ムサシ」の取材を敢行して、当局を震え上がらせた。
イカサマ総選挙の本陣である霞が関・総務省に対して、日本の新聞で初めて取材を行った。民主主義の正当性を担保する唯一の選挙システムが、なにゆえ1民間企業が全てを独占しているのか。
プログラムをいじれば、簡単に得票数などをいじることが可能だ。その道の専門家の常識に属する。票の運搬・管理の場面での、票の入れ替え・差し替えも可能である。こうした不透明な疑念を抱える選挙システムを、どうして採用しているのか。日刊ゲンダイは初めて活字新聞として報じた。
安倍内閣の正当性が問われる事態に発展しているのである。それゆえに他の新聞テレビは、この重大な疑惑を取材しない。議会も自民党から共産党までが沈黙している。事情通は「東電と似ている。金をもらっている。福田康夫だけではない」と決めつけている。
これを無視できるだろうか。
日本国憲法は前文冒頭に「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」「政府の行動によって再び戦争の惨禍が起こることのないように決意」と明記している。この基本方針に対する疑念に政府・議会・司法は応える義務があろう。「証拠を出せ」は、すり替える議論だ。不正選挙システムを排除することが先決だろう。
日刊ゲンダイは、今回日揮のドンに初めてメスを入れた。筆者を含めて、その存在さえ知らなかった。この事件の不思議さは、被害者の名前をずっと秘匿してきたことだ。
<業界NO1の日揮>
事情通は、日揮が石油精製プラント・液化天然ガスプラント・原子力プラントなど、いうところのプラントエンジニアリング業界の最大手だと教えてくれた。素人の筆者は、京葉工業地帯の石油コンビナートを連想している。
発展途上国が喉から手が出るほど欲しがる施設なのだ。莫大な利益を生む。その最大手というのである。日揮を初めて聞く国民は多かったろう。しかし、業界では、世界の政府関係者の一部にとって日揮は別格なのである。
彼らが手にする情報は、日本の外務省のはるか先を行っている。外交官が頼りにしている民間企業なのだ。
<プラント建設御三家>
この暴利を手にできる業界のランキングを教えてくれた。日揮のあとを、日立プラントテクノロジー、千代田加工建設、栗田工業、東洋エンジニアリング、東芝プラントシステム、タクマ、太平電業、富士古河ECと続く。
業界では「プラント御三家」との俗称があるらしい。日揮・千代田化工建設・東洋エンジニアリングを指す。「千代田は三菱財閥系、東洋は三井系。東洋高圧(現三井化学)の工務部門が発祥」という説明に頷く専門家は多いのだろう。
<非財閥系が三井・三菱を凌駕>
事情通は「日揮は非財閥系。それでいて業界NO1.ここに隠れた何かがある」というのだ。
政界を40年ほど歩いてきたジャーナリストは、議会を操作する官僚機構の存在に驚いた。しかし、闇は深く地底に潜んでいる財閥こそが日本権力の源であることに、ようやく辿り着くことが出来た。
日本の地底の闇構造を何人の日本人が気付いているだろうか。
そうした状況下で、何ゆえに日揮が突出しているのか?「日揮が財閥企業を超えている。ここに事件の深層が隠されている。日刊ゲンダイはそこに踏み込んだ最初の新聞」と事情通は感心して見せた。
<怪物の背景>
日刊ゲンダイは、2013年1月25日付けで「日揮のドン」と命名して報じている。彼は重久吉弘(79)という。慶応OBである。福沢諭吉が創設した慶応は、経済界の御曹司のたまり場で知られる。差別が気になる大学だ。小泉純一郎がそうだった。彼が政権を担当すると、にわかに新聞テレビに慶応OBらが登場した。
余談だが、岳父もそうだった。義母はよく「三田の経済を卒業して東宝映画で働いた」と話していた。戦後の3大争議の一つとなった東宝争議で、会社側の総務部長として働かされたらしい。慶応大学は、東京・港区三田に今もある。三田人脈は経済界の中枢を占めている。
この重久が日揮の総帥と記事は決めつけている。96年に社長、2002年から会長兼CEO、国内外73社を束ねる代表なのだ。
新聞は、彼を外務省政務3役経験者のコメントを載せている。「重久は魑魅魍魎のプラント業界のドン・フィクサー。瀬島龍三のような人物」という。
今回の真相を知る唯一の人物が、マスコミの前に現れない。おかしいと批判する日刊ゲンダイである。日ごろ、仲良く癒着している日経新聞も沈黙している。日経も不思議な新聞である。事情通は「日経はシャープ潰しの元凶」といって今も非難している。「シャープは負けなかった。背後のCIA工作に屈しなかった。太陽光発電以外にもすごい製品を持っている。いま株はぐんぐん上がっていますよ」と指摘した。筆者の知らない世界のことだ。
<アルジェリアでも顔>
日揮のドンの活躍は目を見張るようなのだ。今回のアルジェリアでも、政界の要人との蜜月が知れ渡っている。事件の本質を知る人物が、CIAのほかにもいた、というのだ。
非財閥系の経済人が、業界のドンとして活躍できる?従来は謎めいていたという。世界の資源エネルギー分野で八面六臂の活躍できる理由が、重久にある、と事情通は睨んでいる。
「欧米などの諜報機関との接点がある」との推測を生むことになる。
<戦争ビジネス?>
うがった分析もネット情報に出ている。事情通が知らせてくれた。世の中には悪魔が潜んでいる、という前提に立つと、確かに一笑に伏すことは出来ないだろう。アジアとも関係している事件だ。むろん、直接的には日本の改憲軍拡を急がせることにつながる。
現に安倍や石破から、そうした発言が飛び出している。国防軍・再軍備の声だ。新年度予算で即座に防衛費を引き上げた。日揮10人の犠牲者をテコにして?そうして対中戦争への構えを前進させる?といったらオーバーだろうか。
「アジア人同士の争い」へと日揮事件を悪用する悪魔の諜報機関、それに便乗する極右政権の存在。他方、甘い風を北京に吹き込んでいる政党も?
ここは冷静沈着に、日本とアジアに焦点を当てて思考する必要があろう。ワシントンの大統領や国務長官などを、簡単に操れる諜報機関の存在を忘れてはなるまい。日揮事件のすそ野は広く大きい。
命をかけている自衛隊員も油断してはなるまい。陰謀を見抜く力を市民は持たねばならなくなっている?
2013年1月30日9時55分記
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