http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/149.html
Tweet |
(La guerre des monnaies : RFI)
http://www.rfi.fr/emission/20130123-guerre-monnaies
2013年1月23日水曜日
通貨戦争
記者 ドミニク・ベヤール
REUTERS/Truth Leem/Files
日本政府が円を供給し続けるという決定をしたために、「通貨戦争」という言葉が再び現れた。
確かにバーチャルな戦争だが、日本は刀をさやから抜いた。経済に酸素を与えるために、インフレのコントロールを少し忘れて通貨印刷機を回すよう、日銀に命令したのだ。日本の新政権の狙いは、円を切り下げて輸出競争力を高めることだ。そして、それは回った!今のところ、言葉の力が十分効いている。11月に日本の保守勢力が勝利してから、日銀が大規模な円売りを始めたことはなかったが、円は対ドルで10%、ユーロと比べても14%、価値が下がった。日本の自動車メーカーはもみ手をしたが、その競争相手たちは不平を言い始めた。たかが為替手形のことで競争に晒されるのはずるいと考え、アメリカ人たちは連邦政府に対策をとるよう求めた。貿易戦争は通貨戦争に移行し、おそらく終わりなく高値が付けられることで、これは勢いを増すだろう。
なぜ、円の切り下げに出たの?
もし、日本政府がこの通貨兵器の使用に訴えたとするなら、それは日本に他の手段があまり残っていないからだ。今回の危機の状況では、投資を制限して企業の価値を改善するよう産業界に求めるのが難しい。それというのも、成長を取り戻すためには、まさにその投資を増やすことが必要なのだ。ましてや、経済危機のために購買力が既に蝕まれているのに、賃金を絞るのはもっと難しい。国内的な解決策として、痛みを伴わない唯一の武器として、円の切り下げが現れた。この解決策ならば財政にも痛みが伴わない。なぜなら、円を売りたいだけ売る力を持っているのは、円を創造する元である日銀だからだ。
この手を使うのは日本が最初じゃない
スイスとデンマークは、ユーロ圏を怖れる投資家たちが押し寄せると考えて、1年前から、それぞれの通貨にかけられる圧力を落とすための措置を講じた。人為的な切り下げを最も祝福した国は、そこから最大の利益を得た。それは中国だ。そのうえ、中国は平然とした態度で、日本の政策を厳しく批判した。通貨戦争のリスクに対して、中国の当局は敵国日本を警戒しているのだ。
ユーロは被害者の側
ユーロの価値については、今のところまだ憂慮すべき問題になっていないと、マリオ・ドラギ氏は考えている。ユーロの威信は低下しつつあるが、ユーロ圏経済の脆弱化が進んでいることの方が問題だ。この単一通貨を強化しても、スペイン経済が競争力強化の取り組みを始めれば、消えてしまう。それどころか、ドイツやオーストリアは強いユーロに持ちこたえている。さらに、全世界が通貨印刷機を回し始めたなら、本当の危機が世界に広がる。浮遊する資本の塊の上に、新たなバブル経済が形成されることが危惧されている。なぜなら、中央銀行総裁や財務大臣たちは、口では華々しい戦争の言葉を出すが、通常、よりテクノクラート的な隠語を笠に着ることの方を好むからだ。
------------------------------------------------
(投稿者より)
RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
「第2次通貨戦争を日本が始める」、でも、「第1次」は日本だけが参戦しなかった。内政の不手際もありましたが、根本的には、円だけが異常に上がったのはそのためでした。 その歪みをいま解消している、という理解を私はしています。
「1ドル100円まで下がらないと厳しい」という声を個人的に聞いています。市井は景気に敏感です。ましてや、場所によって、いまはリーマン・ショック以上の不景気です。雇用が回復する程度の円安を望みますが、「日本はわがままだ」と見られるのも困るので、これも難しい問題です。
最終的には、輸出に依存しない経済の仕組みを作らなければならないのだと思います。ただ、日本は食費と光熱費がドル建てですので、この分だけは外貨を稼ぐ必要がありますが、海外進出した企業の収益で賄えないのでしょうか?
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 経世済民79掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。