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株式日記と経済展望
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尋常でない円安の影響が韓国企業の実績に表れる。世界市場で日本企業
と競合する韓国の業種の収益率が大きく悪化する見込みだ。中央日報
2013年1月24日 木曜日
◆ドル安より恐ろしい“円安空襲”…韓国の20業種のうち17業種で利益減少 1月24日 中央日報
http://japanese.joins.com/article/239/167239.html?servcode=300§code=300&cloc=jp|main|inside_left
尋常でない円安の影響が韓国企業の実績に表れる。世界市場で日本企業と競合する韓国の自動車と自動車部品・情報技術(IT)・化学業種の収益率が大きく悪化する見込みだ。
ウリィ投資証券が100円=1031ウォンの場合の国内主要20業種の敏感度を分析した結果、17業種で利益が減ることが分かった。原材料価格の下落という恩恵を受ける電力・ガスと運送、通信サービスの3業種だけが利益が増えると予想される。一方、1ドル=1000ウォンの場合、20業種のうち15業種の利益が減る。
ウリィ投資証券のクァク・サンホ研究員は「円安のペースが過去に比べてかなり速い」とし「国内産業界はドル安より“円安空襲”により大きな打撃を受けそうだ」と述べた。
自動車・鉄鋼・造船・機械など世界市場で日本企業と競争する韓国輸出企業の打撃は避けられない。自動車業種の場合、1株当たりの純利益が17%ほど減少することが分かった。これを受け、証券業界は自動車・機械関連株の今年の営業利益推定値を3−10%ほど下方設定している。
蔚山発展研究院のイ・ギョンウ副研究委員は「過去10年間のウォン・円為替レートと現代車の輸出台数の相関関係を分析したところ、1%の円安で現代車の輸出は0.96%(約1万台)減ることが明らかになった」と述べた。イ研究委員は今年末まで100円=1031ウォンまでウォン高円安が進めば、現代車の輸出は14万台以上減ると予想した。
部品・協力会社は円安ショックが“二重負担”になることを懸念している。今でも採算を合わせるのが難しいが、大企業が納品単価引き下げ圧力を加えてくる可能性があるということだ。
S金属のキム代表は「為替レート効果は大企業−第1・2次協力会社へと連鎖的に悪影響を及ぼす」とし「(政府の大・中小企業共生政策で)雰囲気がかなり良くなったとはいえ、大企業が隠密に単価引き下げを要求したりもする」と述べた。また「この場合、価格競争力で維持してきた部品・素材会社は、為替レートを防御できる現地生産基地がない限り厳しい」と話した。
◆円安に無防備…月10億ウォン失う韓国企業も(1) 1月24日 中央日報
http://japanese.joins.com/article/251/167251.html?servcode=300§code=300&cloc=jp|main|inside_left
ボルト・ナットを製造するK社は昨年末から月10億ウォン(約8000万円)の為替差損を出している。同社は輸出が売上高の70%以上を占め、赤字を出してでも海外に納品しなければならない。しかし為替変動保険にも加入していないため、最近大きく動いている国際為替レートに無策だ。同社のキム常務は「海外市場では1−2%以内の納品価格で競争しているが、円安ショックのため対処できない状態」と述べた。
日本に海苔を輸出するゴジェンコリアも同じだ。同社は年間単位で輸出単価契約をしているが、昨年は100円=1370ウォンを基準に納品契約をした。しかし最近、一時100円=1200ウォンを割った。これに伴い、20余日間で約1000万ウォンを失うことになった。単価調整を要請する計画だが、日本の会社が応じるかどうかは不透明だ。同社のチャン・オシク担当は「ここまで円安ウォン高が進むとは思っていなかった」とし「KIKO(ノックイン・ノックアウト、オプション取引)で損をした会社があまりにも多いため、為替変動保険に入っている会社は少ない」と話した。
その間、為替レート防御策の準備をしてこなかった中堅・中小企業が、前例がないほどの「円安ショック」に苦しんでいる。大企業も事情がよくないが、ある程度は対応できている。海外生産比率(スマートフォン81%、自動車49%)を高め、世界的競争力を確保した会社もいくつかあるからだ。
しかし中小企業は対応策がない。サムスン経済研究所によると、為替レートの変動で営業に影響を受ける程度は、中小企業が大企業より1.4倍大きい。すでに昨年10月の大韓商工会議所の調査(500輸出企業)で、76%が「為替差損が出た」と答えた。
一部は注文も断らなければならないほどだ。忠清北道忠州で工具を製造するS社は先月から日本からの注文を受けていない。同社のチェ代表は「100円=1400ウォン前後で採算が合うので、今は輸出をあきらめるしかない」と語った。(後略)
(私のコメント)
アベノミクスによる円安が韓国経済を直撃している。とは言っても円は1ドル=89円台であり際立った円安水準ではないのですが、1ドル=100円位が適正な水準だろう。それほどまでこれまでの円高が酷かったのは日銀の通貨政策が酷かったからであり、インフレを恐れるあまりにデフレにしてしまうほど金融を引き締めてきた。
これは相対的なものであり、アメリカのドルやEUのユーロが国債を買い捲って通貨を溢れかえさせれば円が独歩高してしまう。スイスフランも同じように高かったのですが無制限介入をすると宣言してスイスフラン高は止まった。日本は2%のインフレターゲットで無制限の金融緩和を行なうと言う事であり、中央銀行に逆らう投機筋は無い。
このように通貨高に対しては、中央銀行は無制限に国債を買う通貨を発行する事で対抗する事が出来る。これに対して通貨安に対する対抗策は金利を高くする事と、手持ちのドルで自国通貨を買うしかない。もしドルの外貨準備がなければIMFなどからドルを借りなければならない。だから円高と言う事は日本銀行が投機筋に円札を刷りまくって売り向かえば確実に勝つ。
もし円がどんどん下げ止まらずに、1ドル=150円とか200円にまで暴落する事があるのだろうか? 国内産業が無いギリシャとかPIIGS諸国ならともかく、円が安くなれば世界中に日本製品が溢れる事になる。だから世界経済は円安に対して「通貨戦争」と言う言葉で悲鳴を上げてきている。一番悲鳴を上げているのが韓国であり、中央日報の記事に書いてあるとおりだ。中国もいずれ悲鳴を上げるはずだ。
円を安くするには日銀が金融緩和すれば安くなることは分かっていましたが、日銀は日銀の独立性に拘って政府からの金融緩和に対して抵抗して来た。しかし日銀総裁も5年の任期が過ぎれば交代するから、指名するのは政府と国会だから、この時期になれば日銀よりも政府の方が立場は強くなる。だから白川総裁も抵抗する事ができずに2%のインフレターゲットを飲まざるを得なかった。
韓国経済は日本経済とダブルから、円やウォンの水準で経済競争力が違ってくる。日銀の白川総裁と韓国の李明博大統領の人気は5年で一緒だから、白川、李体制で円高ウォン安が5年間続いた。おかげで韓国の輸出産業が好調になりサムスンのテレビやスマホが売れに売れて、現代の自動車もシェアを広げた。この4年間100ウォンが7円前後でしたが、リーマンショック前は100ウォンが13円だった。つまりウォンが半値に下がったまま4年間も続いた。
それだけ韓国の投機筋は、ウォンを借りて円を買って円高ウォン安を進めてきたのでしょうが、日本がアベノミクスで円安に振れると、あわてて円を売ってウォンを返さなければならない。その流れで韓国はウォン高で資金が逆流している。アベノミクスが当分続くと見れば、円を借りてドルやユーロやウォンなどに変えておけば儲かる。
アメリカのドルは、シェールガス石油革命でこれから高くなるかもしれない。それに対して日本は原発が止まって天然ガスの輸入で当分貿易は赤字が続くだろう。だから円を売ってドル預金しておけば確実に儲かるかもしれない。韓国なら近いからウォンに換えておけば韓国で買い物が出来る。今回の円安ウォン高で日本からの観光客が急減しているそうです。逆に韓国からの買い物客が円安の日本に来るようになるでしょう。
◆円安の襲撃…韓国の日本人観光客が急減(2) 1月21日 中央日報
http://japanese.joins.com/article/010/167010.html?servcode=300§code=300
19日晩、中央日報の記者が2時間半ほど仁寺洞(インサドン)を歩いたが、日本語は一言も聞こえなかった。中国人団体観光客ばかり目立った。
日本人客が80%だった韓国民族衣装撮影スタジオもこの日、記者が訪れた時間には日本人が一人もいなかった。マーケティングを担当者(28)は「昨年11月から日本人客が半分に減った」と伝えた。最近は予約メールもなくなったという。中国人顧客は料金が2万ー3万ウォンの撮影をするが、日本人客は6万ウォンの撮影を選択するケースが多いため、売上高への打撃が大きい。
仁寺洞の韓方化粧品専門店も同じだ。日本のテレビや雑誌に紹介され、昨年夏までは日本人の行列ができていたが、この日は客が少なかった。マネジャーは「以前は同じ製品を2、3個ほど買っていたが、最近は製品を見ながら悩み、一つだけ買う人が多い」と語った。
◇明洞の両替店も…
19日、明洞の両替店のチェ・ビョンギさんは「昨年に比べて両替量が半分ほどに減った」とし「以前は日本人1人が10万円ほど両替していたが、最近は為替レートを見ながら1−2万円ずつ両替している」と話した。
明洞で靴や帽子などを売るイ・カンウクさん(38)は「日本人観光客がいないので一日200万ウォンほどあった売上高が90万ウォンに減った」とし「客の半分が日本人だったが、今は20%程度」と語った。
日本人がよく利用する一流ホテルも例外でない。ロッテホテルとプラザホテルの日本人の数は前年に比べて30%減った。ロッテマートソウル駅店も昨年9−12月、日本人客が前年比40%急減した。
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