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みなさん、福島原発事故を甘く見すぎているのではないだろうか。
何かこう書いて、非常に唇さみしい感じがする。つまり、さっぱり真相が理解されていかないからだ。しかし、現実はかなり過酷であり、ある意味、日本は既に手遅れと言ってもいい状態にある。そう判断せざるを得ない理由を以下に述べる。
1.被曝影響はチェルノブイリ原発事故に比べてもずっと福島の方が深刻だ。理由は、関東地方や東北地方のセシウムなどの汚染状況とチェルノブイリ原発事故の汚染状況を比べると、同等の汚染状況、つまり、1平方メートルとか土壌1kgあたりのベクレル数が同じようなところが、チェルノブイリに比べてずっと人口密度の高い地域、つまり関東や東北一帯に広がっているからだ。
2.低線量被曝による影響の主なものは急激な老化だ。急激と言っても本来10年が1年になるというようなものではなく多分老化のスピードが確率的に数割増加しているということだ。このことについて、一つ僕自身の体験を書いておきたい。自分は2012年11月末から12月初めにかけて鹿児島県庁前で原発事故についての街頭演説をやっていた。内容は「監視カメラ映像が隠ぺいされている。安定ヨウ素剤が配られなかったり、スピィーディのシュミレーションデータが公開されなかったのは、地震による放射能漏れが3月11日当日に発生していて、その被曝影響を隠すためにわざわざ水素爆発での被曝をさせたという解釈が出来る」というようなものだった。その期間自分は普通に過ごすことが出来たのだが、多分数か月程度経ってから、自分の両足首に黒いあざが出来てきた。それがどうもベータ線熱傷というものと似ていた。そして、その黒いあざのようなものは1年以上経過した現在でも未だに治っていず、夜寝ているとときどきかゆみを感じ、かくと皮膚がボロボロと剥がれ落ちる。多分この症状もベータ線熱傷と同じだ。僕の身の回りでは2003年、つまり、埼玉県で教員をしていたころから放射性物質を車のシートなどに仕込まれるという事態が発生していて、この足首のあざはほぼベータ線熱傷であることに間違いはないと考えている。多分、鹿児島県庁で朝街頭演説をした後、市内の銭湯に入っていたときに靴に仕込まれたものだろう。言いたいことは放射性物質そのものが消えてしまった後でも人体に対する影響は残るということだ。ある程度以上被曝すると遺伝子そのものが壊され、壊れた遺伝子をもった状態で細胞分裂が起こり続ける。今の日本の住民の多分9割以上は程度の差はあるだろうが、被曝していて、壊れた遺伝子を持った状態の細胞が体内で分裂を続けているのだ。遺伝子異常が固定されていると言ってもいい。
3.昨年末の福島県議会で質問通告をしたうえで甲状腺手術の明細を聞く質問がされた。その一つが摘出手術で取った甲状腺は左右全葉なのかそれとも右か左の片葉だけなのか、それとももっと小さい部分だけなのか、その内訳を聞くものだったが、なんと個人情報だからと一切回答を拒まれたのだ。甲状腺摘出の手術をした人数は公開されているのだから、全葉か片葉と言った情報を公開してもそれが個人のプライバシー侵害に当たるとは思えないが、公開されない。更に、摘出した甲状腺の被ばく検査(確か遺伝子検査という言葉が使われたはずだが)を行ったかということについてはしていないということだった。このこと自体がそもそもかなり異常であり、明らかに被曝影響があるためにそれを隠しているのだが、こういった質問がされ、回答が拒否されているということ自体が多分全く報道されていない。
4.つまり、少なくとも福島県下は既にかなりの程度被曝影響が出ているのだ。それが単に隠されているにすぎない。多分、あと数年もすれば関東地方も東北地方も相当程度被曝影響が表面化するはずだ。脳血管障害や心筋梗塞、肺がんなどの各種の癌、原発(原爆)ブラブラ病などを始めとした精神疾患などだ。ただ、これも確率的にしか表面化しない。1年で100人に一人程度が倒れていくという程度だから、なかなか実感しにくい。ただ、たとえば小学校の6年間で30人学級の内2人が亡くなるという状況を想像をしてみればこれがかなりの被害だということが分かるはずだ。しかも、こういった状況が短くても数十年は続く。このことは既にチェルノブイリ原発事故で証明されている。
5.プルトニウム239の場合半減期が約2万4000年だ。セシウムの半減期は約30年とされている。同じ1ベクレルの放射性物質の量が存在しているとして、ごく単純に原子の数を推定すると、プルトニウム239はセシウムの24000÷30=800倍の数の原子がそこに存在していることになる。しかも、プルトニウムの場合、微粒子で体内に存在することが多いので、その微粒子に含まれているの周りの細胞が長期間、つまり、1ベクレルならかなり代謝が盛んな人であっても数年間は毎秒毎秒1回アルファ線がその微粒子の周りの細胞に対して放射されることになる。セシウムの場合はカリウムと同じでほぼ原子単位で分散して体内に存在しているはずであり、数千ベクレルが数年間にわたってあっても、同じ細胞が何度も短期間に放射線を浴びることはない。なお、「1 Bqのセシウム137は、半減期が長く30年ですから、同じように計算すると約14億個」(http://radphys4.c.u-tokyo.ac.jp/~torii/lecture/UT-Komaba-physics-radiodoc.pdf)ということなので、1ベクレルのプルトニウムがあるということは1兆個以上のプルトニウム原子が存在するということであり、これを計算すると毎秒一回の放射線が約44年間出され続けることになる。(プルトニウムの微粒子が肺に吸い込まれた場合、数年程度で微粒子が排出される場合があるという話だ。自分はこれがどうも信じられない。微粒子と言ってもいろいろな大きさがあるはずで、肺胞の奥に到達した微粒子は永遠にそこにとどまるのではないだろうか。)
6.原発事故の影響がないというのなら、いろいろな形で隠ぺいされている情報をもっと公開するべきだ。今の状況はみんなでうそをつきあい、大規模に目をそむけているだけで、被曝影響を隠しているだけだ。このまま行くと、その内、政府統計さえもウソだらけということになると思う。実際、チェルノブイリ原発事故ではそう言ったことが起こっている。そもそも、福島第一原発事故直後の対応をされたというFukushima50と言われる勇敢な人々はどこにいるのだ。なぜ、事故後3年が経過しようという現在もその実態が一切明らかにならないのか。こういったことだけを考えても大規模に情報操作がされていることは明らかだ。そして、情報操作がされているということは事故の実態が相当に苛酷であるという意味だ。
2014年1月22日23時25分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:41750
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