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新基準の適合性審査 6原発10基、合格へ 春に第1号 夏の再稼働、現実味
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140120-00000074-san-bus_all
産経新聞 1月20日(月)7時55分配信
原発の再稼働に向けて、新規制基準の適合性審査を申請した9原発16基のうち、先行して申請があった6原発10基が審査に合格する見通しになったことが19日、原子力規制委員会などへの取材で分かった。早ければ今春には“合格第1号”が出るという。関西電力大飯原発(福井県)が昨年9月に停止して以来、「原発稼働ゼロ」が続いてきたが、ようやく再稼働への道筋が見えてきた。(原子力取材班)
規制委関係者によると、審査合格の見通しが立ったのは、北海道電力泊3号機▽関電大飯3、4号機(福井県)▽同高浜3、4号機(同)▽四国電力伊方3号機(愛媛県)▽九州電力玄海3、4号機(佐賀県)▽同川内1、2号機(鹿児島県)。
関係者は「不合格になる原子炉はないだろう」との見解を明らかにした。
規制委は昨年7月の新規制基準施行後、今月17日までに計69回の審査会合を開いた。半年を目安としていた審査期間は延びているが、提出が遅れていた申請資料が昨年末までに、事業者から続々と提出された。
当初、審査で最も先行していたのは、事故時の前線基地となる「緊急時対策所」を唯一完備していた伊方原発。しかし、斜面が多いという立地条件の下、電源車やポンプ車など可搬設備の運用に難点が生じているため、玄海と川内が先頭集団に変わったという。
高浜や大飯についても、規制委の更田(ふけた)豊志委員が今月実施した現地調査後、「設備や施設に関する指摘はほぼ終えている。(先行する原発に)かなり近づいてきた。(夏の再稼働は)不可能な目標ではない」と話すなど審査が進む。
一方で、泊1、2号機は申請の不備で審査保留。重要設備の運用で地元との調整に難がある東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)も、審査が事実上ストップした。中国電力島根2号機や東北電力女川2号機(宮城県)は昨年末に申請され、審査は始まったばかりだ。
審査終了後も、地元の同意を得る必要があり、再稼働にはなおクリアすべき課題が残るが、電力需要が高まる夏に複数原発の再稼働が現実味を帯びてきた。
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