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原発の廃炉は本当に可能なのか? 〜核燃料トラブル184本〜
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2014年01月14日 インターネット政党 「ネット des 新党 」 のブログ 天木直人
1月14日の東京新聞朝刊一面は極めて重要である。
全国の原発に保有されている使用済み燃料棒の内、実に184本の燃料棒が穴や膨らみ、曲がりや変形といったトラブルを抱えていることが分かったというのである。
これは要するに、使用済み燃料棒を処分しようと取り出したくも取り出せない状況に陥ることを端的に物語っている。
これらの原発群には当然事故をおこした福島第一原発も含まれており、このようなトラブルを抱えた使用済み燃料棒が83本もあることを東京電力が明らかにしている。
福島第一原発に関して、トラブルを抱えた使用済み燃料棒83本の内訳は次の通りだ。
●1号機:70本
●2号機: 3本
●3号機: 4本
●4号機: 3本
●5号機: 1本
●6号機: 1本
※共用プール:1本
ご存知の通り、福島第一原発4号機では、燃料プールに収められた1500本以上もの使用済み燃料棒の取り出しの作業が始まっている。この作業は極めてデリケートなもので、状況によっては毎分1センチ程度のクレーンの動作で燃料棒取り出しをせざるを得ないような、神経が焼きつくような作業を強いられている。
この4号機に関しても、3本のトラブルを抱えた燃料棒の存在が確認されており、実際問題、現在の作業方法では取り出しは無理だとされている。したがって、この3本の燃料棒のために別途取出し用の容器を造り、作業に当たることが予定されている。
この4号機ですら1、2年で作業を終わらせようといった世迷言を言っている輩もいるようだが、実際の作業工程など神様でも予想は不可能だろう。
しかも、4号機が終了した後は1号機、2号機、3号機が残っているのである。しかも、1号機においてはトラブル燃料棒が実に70本! 加えてこれら3つの原発はメルトダウンを引き起こし、メルトスルーからメルトアウトへと移行しているのは間違いない。しかも、これらの原発では溶解した燃料の今現在まったく不明で、しかも強烈な放射線を出し続けている。
これをして小出裕章・京大助授は「メルトダウン後、溶解した核燃料を取出すのは神様でも無理!」と言い切った。
実は、福島第一原発の使用済み燃料棒のトラブルは今に分かったことではない。その内の何本かは30年以上も前から破損といったトラブルが確認されており、今までズルズルと対応を先延ばしにされてきたのである。――これが原発の実態なのだ。
燃料プールにある使用済み燃料棒ですらトラブルを抱えたものが存在し、事故原発は溶解した核燃料がどこにあるかも分からず、依然として強烈な放射線を出している。
この状況が使用済み燃料棒を始末することを極めて困難にしている。
であれば「廃炉」など限りなく絶望的なのではないか?
金の問題を完全に度外視したとしても、果たしてこれら事故原発の「廃炉」など本当に可能なのだろうか?
この状況はオツムの弱い安倍首相でも認識はしているだろう。
だからこそ!アベノミクスや東京オリンピック、ひいては特定秘密保護法、憲法改正といったまるで原発収束とは無縁な政策を打ち出すことで、世間の目を極力事故原発から逸らしたいのだろう。
そんな稚拙な安倍首相の猿知恵に、日本国民はまんまと乗っているのではないだろうか?
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