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【原発】被爆と甲状腺癌の因果関係は本当にないのか? 〜「専門家意見交換会」〜
http://blog.goo.ne.jp/humon007/e/6424628f510109bcb29b5a21c8919878
2014年01月12日 語られる言葉の河へ
(1)福島県民健康管理調査で、58人の子どもが甲状腺癌、あるいは癌の疑いがあると診断された。
子どもの甲状腺癌は、原発事故が原因なのか?
予防や治療体制は、どうすればよいのか?
(2)「放射線の健康影響に関する専門家意見交換会」が、2013年12月21日、白河市で開催された。主催者は環境省と福島県、事務局は原子力安全研究協会だ。
しかし、専門家の意見が分かれ、健康対策、治療体制の充実に関する意見は深まらず、県民が抱く疑問はちっとも解消されなかった。
(3)福島県民健康管理調査は、福島県立医科大学が行う。
今発見されている子どもの甲状腺癌は放射線被曝とは関係がなく、原発事故前から既にできていたものと思われる。超音波機器は、チェルノブイリ原発事故当時よりもずっと高性能で、小さな結節なども見つかるようになっていて、子どもでも早期に発見されたスクリーニング効果の可能性が高い。【鈴木眞一・福島県立医科大学教授(外科・甲状腺内分泌学)】
この、原発事故との因果関係を否定する意見に対して、反論がある。
100mSv以下の被爆でも放射線による癌は増加するが、「癌が出ない」、安全である、というような「雰囲気」が作り出され、建設的な意見を阻んでいる。因果関係はまだわからないが、発生率と有病割合の関係から、スクリーニング効果を考慮しても、多発といえる。今は治療体制を早急に議論、整備することが必要で、その対応を否定する理由はない。【津田敏秀・岡山大学教授(疫学)】
(4)主催者は、当初、メディアに対し、「冒頭撮影のみ」と動画取材を規制した。
前夜にはオープン取材になったが、開催前に環境省が、「誹謗中傷対策を取る」との文書にサインをしなければメディアを会場に入れない、とする一幕があった。
知る権利や報道の自由に制約を加える主催者、「放射線の健康影響に関する専門家意見交換会」の問題点が露呈した。
□藍原寛子(ジャーナリスト)「原発事故の被爆と甲状腺がん 因果関係は本当にないのか?」(「週刊金曜日」2014年1月10日号)
- 病院幹部に文科省と厚労省から通達「原発被害を受けた地域への健康診断や調査は、許可なしにするな」 てんさい(い) 2014/1/12 10:05:00
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