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内部被曝回避のための食品選択は、ネガリスト方式よりポジリスト方式のほうがよほど楽なのだが、汚染度の少ないものの検査結果は少ない。
検出限界1ベクレル/kgの精度での測定はずいぶん難しいようだ。東海アマ氏の測定状況を見ているとしばしば30時間かけてバックグラウンドを取り直している。
だが、探せば数は少なくとも低い検出限界での検査結果がないわけではない。まずは、例をあげよう。
1. きのこは、大気圏内核実験やチェルノブイリ事故の影響もあり、セシウム計で1ベクレル/kg前後検出されるのが普通だ。これまでに見た国内産のきのこの最小値は
山形県酒田市産 原木シイタケ 2011/11/04公表 セシウム計 0.66ベクレル/kg
奈良県大和郡山市産 シイタケ 2012/09/24公表 セシウム計 0.7ベクレル/kg など
東日本のきのこの汚染は強く、500ベクレル/kg以上の汚染が検出された例が多いのに、国内産でもこんなに低いものもある。
さらに驚くのは、セュリティ・トウキョウが2012年1月に測定した 中国産 生シイタケ(菌床栽培)検出限界0.05ベクレル/kg未満。
中国の農産物は、大気圏内核実験の影響で概して放射性物質の濃度が高いとされているが、中にはそうとは限らないものもあるようだ。
2. 外国産の農産物は日本産に比べてセシウム汚染が低いという認識は、正しい場合もあるし、そうでない場合もある。
欧州産のブルーベリージャムなどから汚染が見つかっているし、カナダケベック州産のメープルシロップからはグリーンコープの測定で2.81ベクレル/kg、メープルシュガーからはセュリティ・トウキョウの測定で1.2ベクレル/kgが検出されている。
ホットケーキにかけるか、菓子の材料に使われるのだろう。まあ、消費量も知れたものだろうが。
3. ホットケーキに使う小麦粉はどうだろう。日本産の小麦からはセシウムが検出されている。2011年には、福島県で630ベクレル/kg(広野町)、次いで480、320ベクレル/kg、茨城県で160、156ベクレル/kg、栃木県で101、62ベクレル/kg、千葉県で105、104ベクレル/kg、東京都でも東久留米市で73ベクレル/kg。
米国、カナダ、豪州産の小麦ないしは小麦粉の測定データにはまだ接していないが、グリーンコープの2013年の検査では、常温加工品ミックスマカロニ(小麦カナダ産 2012年8月〜10月頃収穫)でセシウム134、137の検出限界0.91、1.15で検出限界未満、常温加工品サラダスパゲッティ(同)でセシウム134、137の検出限界0.98、1.16でともに検出限界未満という測定例がある。
4. 米国産米の測定データもある。セュリティ・トウキョウの2013年9月の測定で、カリフォルニア州の米が0.07ベクレル/kgの検出限界未満。
一方、国内産では2013年福島県の検査で福島市産玄米からセシウム計110ベクレル/kg、宮城県栗原市産の米から49ベクレル/kg、栃木県那須町産の玄米から19ベクレル/kg、群馬県渋川市産の玄米から4.5ベクレル/kgなど。これらは県庁による検査結果だ。
いずれ追記するが、汚染地帯から外れれば1ベクレル/kgの検出限界未満の米もたくさんある。
とにかく米に関しては選択の幅が広いことはこの上ない。そしてその選択の手がかりも、混米、産地偽装などが加わってスリルに満ちたものとなっている。
5. 日本茶は汚染が長引いている。グリーンコープの2013年検査分で静岡産の有機静岡深むし初摘み新茶茶葉からセシウム137、2.79ベクレル/kg検出。
これは低いほうだろう。茶産地は土壌汚染が相対的に低くとも、人口動態の悪化が見られるところがあり、私は地元産茶葉の飲茶習慣が影響していると見ている。
では、外国産の飲料は? 紅茶などのデータがないがコーヒー豆ならある。グリーンコープの2013年検査分でエチオピア、ブラジル、コロンビア産コーヒーは、セシウム134で 1.54ベクレル/kgの検出限界未満、セシウム137で1.79ベクレル/kgの検出限界未満となっている。
6. 肉類はこれまた選択の幅が広い。
千葉県の豚肉からセシウム計1.1ベクレル/kg、神奈川県産の豚肉からセシウム計0.94ベクレル/kgが検出されている。どちらも2013/11/08公表分。
鶏肉では検出限界2ベクレル/kg未満で検出限界以下のものもあるが、実測値は見当たらない。
牛肉は、2013年の検査で、宮城県大崎市産33ベクレル/kg、登米市産31ベクレル/kg、白石市産28ベクレル/kg、
栃木県那須町産31ベクレル/kgなどの検出例がある。
牛肉の汚染が強くなるのは、牧草を食べているためで牧草が過去の降下物を吸い上げている限り、汚染は継続する。牛は豚のように濃厚飼料だけで飼育することはできない。
牛肉も、飼育場所を移せば産地はいかようにでもなる。国産和牛は確かにうまい。だが、私は食べたくない。
豪州産、米国産ビーフの検査結果がほしいが眼にしていない。
7. 野菜は、フォールアウトが大きく減じた今時点では、全般に汚染度は低い。水分が多いことも要因。
千葉市の検査で、茨城県土浦産レンコン セシウム計29ベクレル/kg、千葉県産サツマイモ 5.4ベクレル/kg、群馬県産キャベツ 1.2ベクレル/kg検出。2013/11/27公表。
2013年検査分で神奈川県横浜市のサツマイモ 1.4ベクレル/kg、群馬県沼田市のサトイモ 7ベクレル/kg、栃木県大田原市ヤマノイモ 7ベクレル/kg。
厚生労働省発表 2013/5/31測定分 横浜市産コマツナ 3ベクレル/kg。
29ベクレル/kgのレンコン、7ベクレル/kgのサトイモ、ヤマトイモは避ける人もいるだろうが、1.2ベクレル/kgのキャベツや5.4ベクレル/kgのサツマイモは、その旨の表示がないとはいえ、買い物客は次々と手にとっていく。
健康維持のためには、偏った食生活はむしろセシウムより怖いという面は確かにある。
だが、2013/9/26 柏市持込品測定 かぼちゃ 62.8ベクレル/kg、2012/9/2 同 サツマイモ 55.1 ベクレル/kg。ヤキイモ一個で10ベクレルも摂取することもありうる。
関東への生鮮野菜の供給は、圧倒的に関東が多い。野菜こそが選択の手がかりがないものの筆頭に上げられるかもしれない。
(追記予定)
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