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動くメドない核再処理施設の安全審査を申請した日本原燃の“思惑”
http://gendai.net/articles/view/newsx/147096
2014年1月8日 日刊ゲンダイ
日本原燃が7日、青森県六ケ所村に建設中の使用済み核燃料の再処理工場など4施設について、稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請した。核燃料サイクル施設の申請は新基準では初。原燃は過酷事故に備え、安全対策に約300億円を投じるという。
原燃は今年10月にも再処理工場の完成を見込んでいる。しかし、これは捕らぬたぬきの皮算用だ。そもそも、93年に着工した六ケ所村の再処理工場は、当初は97年に完成する予定だった。ところが、トラブル続きで完成時期は20回も延期され、中断したまま。この間、8000億円と見込んでいた建設費は膨らみ続け、すでに2兆円を突破している。20年経っても動かないポンコツ工場を今さら動かしてどうするのか。
「再処理工場は使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出す施設です。仮に稼働すれば1年間に約8トンのプルトニウムが生産されることになるが、プルトニウムを燃料で使う高速増殖炉『もんじゅ』は止まっているし、ウランとの混合燃料を使う『プルサーマル』計画も頓挫したまま。つまり、使い道のないプルトニウムが工場内にたまり続けるわけです」(化学ジャーナリスト)
■施設内の配管は腐食や劣化
プルトニウム8キロで核爆弾1発をつくれるというから、毎年、1000発の核爆弾を工場内に抱えるようなものだ。そんな危険極まりない工場をなぜ強引に稼働させようとするのかといえば、安倍政権が「核燃料サイクル」を今後の原子力政策の中核施設と位置付けているからだ。しかし、そのメドは全く立ってない。
原子力資料情報室の澤井正子氏(核燃料サイクル問題担当)はこう言う。
「六ケ所村の南には三沢基地があり、再処理施設の真上を米軍機や自衛隊機が頻繁に飛んでいます。過酷事故対応とは本来、そういった軍用機の墜落も想定する必要がありますが、原燃は対策を取っていません。いい加減なのです。何よりも再処理工場は建設から20年経ち、施設内の配管の腐食や劣化もあるでしょう。燃料プールには使用済み燃料が3000トンもある。これは原発30基分です。事故が起きれば福島事故とは比べものになりません。我々のシミュレーションだと、甘く見ても東京まで被害は及びます」
福島事故を上回る大事故がいつ起きてもおかしくない工場の稼働なんて、絶対認めてはダメだ。
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