http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/663.html
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(日本原子力学会HP掲載資料から引用)
またウソ言う安倍「世界最高水準の新しい安全基準」!!
http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-1023.html
2014-01-07 原発隣接地帯から: 脱原発を考えるブログ
安部首相は6日、三重県伊勢市で年頭記者会見を行ったとのこと。で、また言ってます、ウソ。
「独立した原子力規制委員会によって世界最高水準の新しい安全基準が策定されました・・・略・・・/まずは、厳格は新安全基準を乗り越えた原発についてその再稼働を判断していく」(msn産経ニュース 1月6日)
メルトダウンが起きた時、日本の原発はどうなるのか。炉心溶融物を受け止めるコアキャッチャーがないので、炉心溶融物は圧力容器や格納容器を溶かして外に漏出、「メルトスルー」します。まずは水素爆発に至る可能性があります。そして、ここで再臨界なんぞ起きれば目も当てられませんが、再臨界を起こさなくても炉心溶融物は建屋のコンクリートと反応します。ここで発熱ひどければ、コンクリートも溶かして建屋を抜け、外部へ漏出「メルトアウト」となります。こうなると、福島の「最悪シナリオ」なら、250km圏、アウトです。当然、東京放棄です。
それというのも、コアキャッチャーがないせいです。ちなみに、ヨーロッパの原発の多くはコアキャッチャー装備済みです。
つまり、コアキャッチャーを義務付けないということは「世界最高水準の安全基準」ではないということです。
コアキャッチャー、何の事はない、炉心溶融物が一箇所に固まらず広がるように流れる先を作り、その炉心溶融物受けの裏にはCPUクーラーみたいな放熱器貼り付けといて熱を逃がそう、ってだけのものです。ただしファンレス←ここ重要!!
「世界最高水準の」と言うからには、この程度のもの、義務付けて当然でしょう。
でもしません、原子力規制委員会。なぜなら、上の図みたいなもの作ろうとしたら、原発、最初から建設しなおさなければならないからです。
でも、「これいらない」、と言って済ませるかというと、そうゆうわけにも行かなくて、やっています、資源エネルギー庁の方でこっそりと研究、既存原発にも設置可能な「薄型コアキャッチャー」だそうです。
「平成24年12月4日 平成24年度発電用原子炉等安全対策高度化技術基盤整備事業(薄型コアキャッチャーの開発に向けた基盤整備)の一般競争入札について」(資源エネルギー庁HP)
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/nyusatsukekka/1212/121204d.pdf
落札価格、19,180,427円(消費税込み)で東芝の落札です。
入札のための仕様書には書いてあります、
「シビアアクシデント発生時に炉心が溶融し、原子炉圧力容器を貫通することとなった場合には、溶融炉心とコンクリートの相互作用により不凝縮性ガスの発生が懸念される。そのような事象の発生を防ぐ観点から、溶融炉心を受け止めるコアキャッチャーの必要性が指摘されており、技術開発が進められている。コアキャッチャーを既設炉へ導入することを考えた場合、限られた空間で施工し設置する必要があり、技術的課題が多いと考えられる。/こうした背景を踏まえ、既設炉への導入を念頭に置き、施工性の高い薄型のコアキャッチャーの開発に向けた基盤整備を行うことを目的とし、本事業を実施する」。
やっぱり必要でしょう。必要のないものでしたら、国費をなんで投入するのかという話にもなります。
で、具体的な事業内容について、次のように書いてあります、
「既設炉に確保可能な設置スペースについて調査のうえ、施工性を考慮した耐熱材のサイズを決定するとともに、内部に冷却材を通した際の伝熱・流動解析及び流動評価により耐熱材料及び流路構造について評価を行う。併せて、耐熱材流路の熱水力条件を模擬した局所試験装置による熱伝達評価と、実長試験装置を用いた流動性能の確認・評価を行うこと」
ん!! 冷却水だかなんだか知りませんが、内部に冷却材を通す構造だそうです。ダメでしょ、これ。福島事故は、全電源喪失で起きた事故です。冷却材を流す必要があったら、ポンプ動かす動力はどうするのでしょうか。上に図を載せたコアキャッチャーの優れたところは、ファンレスで機能するところです。いっさいの動力を必要としていません。
「世界最高水準の安全基準」を標榜するならば、当然、いっさいの動力を必要としないコアキャッチャーの装備が必要です。
ウソ言うな安倍!! ちゃんと言っただけのクオリティの基準にしろ原子力規制委員会!!
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