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The PAGEから
http://thepage.jp/detail/20130926-00000001-wordleaf
福島第一原子力発電所のタンク付近の観測井戸の水から、高濃度の放射性物質「トリチウム」が検出されています。混迷をきわめる「汚染水」問題で、突如浮上してきたトリチウム。警鐘をならす専門家もいますが、現状におけるその危険性はどれほどでしょうか。
法定基準値を超えたが
東京電力は9月14日、観測井戸から1リットル当たり15万ベクレルのトリチウムが検出されたと発表しました。8日の検査では同4200ベクレルだったといいますから、5日間で約36倍、トリチウムの濃度が上昇したことになります。これは法定基準値の6万ベクレルをはるかに超える値です。また、すでに8月19日には、同原発にごく近くの海で採取された海水から同4700ベクレルものトリチウムが検出されたと報じられていました。
トリチウムとは「三重水素」ともいい、水素の放射性同位体で、放射線の一種であるベータ線を放出します。ただそのエネルギーはセシウムなどに比べて低く、細胞を突き抜けることもできないので、外部被曝を考慮する必要はほとんどありません。生物の体の中にもある水として存在することなどから、問題になりうるのは内部被曝です。
福島第一原子力発電所周辺の海で、海水におけるトリチウムの測定が行われたことがあるのは、現在約250カ所ある測定ポイントのうち20カ所です。やや少ないのが気になりますが、現在のところ原子力規制委員会を含む関係者や専門家たちの多くはトリチウムを、セシウムなどほかの放射性物質ほど重要なものとみなしてはいないようです。
「健康に影響が出るとは考えられない」
トリチウム汚染に関して考えなければならないのは、重要なのはその広がりと摂取量です。「まず、これまでのデータを見る限りトリチウムによる汚染は、原子力発電所の敷地内あるいはそのごく近傍にとどまっているようです」と酒井一夫・放射線医学総合研究所放射線防護センター長は指摘します。
そのうえで重要になるのが、どれくらいの量を被曝するか、ということです。水産庁によれば、魚介類の体に含まれるトリチウムを測定することは技術的に困難で、現在のところ継続的な測定はなされていないとのことですが−−。
酒井センター長によれば、トリチウムは化学的には水と同じなので濃縮されることはありません。したがって魚介類の体内に海水以上のトリチウムが蓄積されることは考えにくいと思われます。
しかし仮に、海水と同じく1リットル当たり4700ベクレルのトリチウムが含まれる魚介類を1年間で60キログラム食べたとすると、0.005ミリシーベルトの被曝となります。同じ濃度の水を飲むとしても0.051ミリシーベルトです。どちらにしても「健康に影響が出るとは考えられないと思います」と酒井センター長は言います。
ちなみに日本人は年間1.53ミリシーベルトの自然放射線に被曝し、胸のレントゲン写真を撮られると0.05ミリシーベルトのエックス線に被曝します。
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