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汚染水が漏れる福島第一原発
(プロメテウスの罠)汚染水止めろ:1 復活した対策案
http://www.asahi.com/articles/DA3S10906858.html
2014年1月3日05時00分 朝日新聞
東京電力福島第一原発の地下には、山側から毎日800トンの地下水が流れ込んでいる。
うち400トンは、震災でできた隙間などから1〜4号機の建屋地下部分に浸入。そこで核燃料を冷却した水と混じり、放射能汚染水となる。
汚染水はくみ上げられ、地上のタンクに次々とためられている。たまった汚染水はいま約40万トン。タンクの数は1千基を超えた。
東電は2015年度末までに80万トンを貯蔵できるようタンクを増設する。流れ込む地下水を遮断しない限り、タンクは無限に増えていく。
地下水のうち120トンは、建屋の周囲をすり抜けて海に注ぐ。汚染された土壌を通っていくので、海への汚染水流出はいまも続く。
汚染水の処理を東電任せにしてきた経済産業省は昨年4月以降、にわかに動き出した。経産省資源エネルギー庁が設けた汚染水処理対策委員会は4月以来、11回の会合を開き、汚染水対策を検討してきた。
昨年12月10日、対策委の委員長を務める京大名誉教授の大西有三(おおにしゆうぞう)(67)が経産省本館11階の大臣応接室を訪れた。
この日の委員会で報告書がまとまった。大西が経産相の茂木敏充(もてぎとしみつ)(58)に報告書を手渡すと、茂木は「国としてやる事業はしっかり対応していきたい」と言った。
これまで対策委は、地下水の流入を遮断するため、原発を囲む土壌を凍らせる「凍土方式」の地下遮水壁を造ることを提言していた。カネを出し渋る東電に代わって、国費投入も決まった。ゼネコンの鹿島が東電と共同で工事を担う。
大西が茂木に手交した報告書には、原発敷地の地面をアスファルトなどで覆い、雨水を地下に染み込ませない方法「フェイシング」も提言している。さらに、くみ上げた汚染水を浄化後、なおも残る放射性物質トリチウムを含む水を、海に放出するリスクを検討課題としてあげた。
安倍政権は原発事故対応に「国が一歩前に出る」と宣言した。汚染水に政府が取り組まねばならない。
遮水壁、フェイシング、国費投入、海への放出検討。これらは事故が起きた11年当時、すでに民主党政権時代に考えられたことだった。
中心にいたのは首相補佐官、馬淵澄夫(まぶちすみお)(53)だった。(大鹿靖明)
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福島第一原発の汚染水は、事前に流出を阻止できなかったのか。汚染水処理をめぐる動きを追います。
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