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公害大陸中国その9  黄砂と共に飛んで来る中国核実験の放射性物質(農と島のありんくりん)
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/566.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2014 年 1 月 02 日 09:41:48: 8rnauVNerwl2s
 


農と島のありんくりんから
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-3b87.html

石川県で発行されている「北国新聞」によれば、今年の春、1980年代の中国の核実験からのものだと思われるセシウムが微量ですが、見つかったそうです。
「調査期間中に計8回検出されたセシウムの総量は、1平方メートル当たり0.67ベク レルだった。このうち約70%に当たる0.46ベクレルは、金沢市内で大規模な黄砂が観測された10年3月21日を含む4日間に検出された。」
(「北国新聞」)
この放射線量は、3.11で降下した金沢市内の放射線量を桁違いで上回っています。
このセシウム137は、中国からの黄砂によってPM2.5と共に運ばれてきたものです。
(資料1 硫酸エアロゾル予想分布図)
「石川県保健環境センターは平成21年4月から1年間、金沢市のセンター屋上で10日ごとに降下物を採取し、セシウム137の量を測定した。その結果、計8回検出さたセシウムの総量の7割は、大規模な黄砂があった22年3月の4日間に集中していたことが分かった。
また、福井県の環境監視センターが22年3、4月に試料採取を行ったところ、黄砂が観測された週(3月16日〜23日)のみ、セシウムが見つかっている。」
(資料2 産経新聞3月18日)
この放射性セシウムを日本列島に持ち込んだのは、例の黄砂です。例のというのは、あの黄砂は大陸からのありとあらゆる汚染物質のメッセンジャーだからです。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/03/18/photo_2.jpg

中国西部のタクラマカン砂漠、中国北部から内モンコルにかけてのゴビ砂漠、中国中央部の黄土高原などの三大黄砂発生地域は拡大を続け、今や黄河の源流域を枯渇させ、北京近郊にまで達する勢いです。
「一昨年、中国国家林業局は、2009年時点で、砂漠化した土地が国土の18・03%に当たる173万平方キロメートルと発表した。砂漠化の可能性がある土地は260万平方キロメートル。」(同)
「山本教授は、中国やモンゴルの土壌に含まれるセシウムが砂漠化の進行で黄砂と ともに飛来している」としています。(資料3 北国新聞)
この放射性物質の飛来は、今に始まったことではなく、米ソ中の大気圏内核実験があった1960年代から始まっており、チェルノブイリ事故のあった1986年にピークに達しています。(下図参照)
下の図をご覧ください。折れ線が核実験の回数。黒いドットが今話題のセシウム137、白いドットはなんとストロンチウム90です。
放出される放射性物質もケタが違います。ビキニ環礁の核実験で放出された放射性物質は、甲状腺の内部被曝に換算するとこうなります。
・ビキニ環礁・・・・・200グレイ
・チェルノブイリ・・・50グレイ
・福島浪江町・・・・・5ミリグレイ

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/images/2011/08/13/photo_8.jpg
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/03/18/photo_3.jpg

図 NAVERより引用させていただきました。ありかとうございます。
タクラマカン砂漠に位置するタリム盆地ロプノールは17年前まで中国の核実験場でした。
「ウイグル人の暮らすウイグル地区のロプノールで、中国当局は1964年10月16日から1996年に渡って、0・2メガトン級〜4メガトン級の地表、空中、地下で延べ46回、総爆発エネルギー20メガトンの核爆発実験を行っている。うち、放射線災害として最も危険な地表核爆発を含む大気圏実験を、少なくとも1980年までに21回実施した。」
(高田純 「中国の核実験」)
この中国核実験場が、他国と大きく異なる点は、少数民族居住地周辺で核実験が行われたことです。核実験場は最も近い居住エリアから10キロしか離れていませんでした。
しかもにわかには信じがたいことには、ウイグル族が核爆発を目視できる距離で、なおかつ地表すれすれで爆発させるという方法をとっています。 住民の中には、核爆発の火球を目撃したケースもあります。
これは地上に組み上げたフレームの上で核爆発させるものです。通常の地下核実験は、岩盤を数qに渡って何度か曲げてくり抜き、トンネルを数カ所鉛で遮蔽して実施されるために少ない量の放射性物質しか飛散しません。
しかしこの地表核実験においては大部分の放射性物質は封じ込められず、原爆投下と同程度の被害を周辺地域に及ぼします。
というのは、地表すれすれで核実験をすると火球の中の核分裂生成物が高温に熱せられて溶解しながら地表の土と結びつくので、核分裂生成物が大量に発生するからです。
これにより大気圏内に放出される大量の光線、熱波、そして放射性物質は巻き上げられた大量の砂に混ざってエアゾル化(粉塵化)されて周囲に降り注ぎました。
その上、中国政府は周辺住民に対して、いかなる避難措置はおろか事前通告も行わず抜き打ちで強行したのです。自国民に対して無警告で原爆投下をするに等しい蛮行です。
「中国がかつて実施した最大規模の核実験は4メガトンに達したが、旧ソ連の核実験を上回った10倍の威力だった。実験により大量に落下した「核の砂」と放射汚染は周辺住民計19万人の命を一瞬にして奪った。放射線汚染の影響を受けた面積は東京都の136倍に相当した。」(同)
このようなもっとも危険なタイプの核実験を実に21回くりかえしたのです。これは人類史上空前の犯罪的大量被曝事件であったと考えられます。
ウイグル人医師であるアニワル氏は、こう述べています。
「中国では被曝者が団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治療費も出ない。中国政府は『核汚染はない』と公言し、被害状況を隠蔽しているので、海外の援助支援団体も入れない。原爆症患者が30年以上も放置されたままなのだ。」(Wikipedi)
国連科学委員会の報告によれば、北緯30度から50度の範囲に降下したストロンチウム90は平方メートル当たり2000〜3000bqだそうです。
(高田純 「世界の放射線被曝地調査」)
被害者総数は19万人から75万人とされていますが、未だ闇の中です。それは中国政府に自国の暗部である被害統計を取る意思がそもそもないこと、そして残念なことに国際世論がなぜか無関心でであったことによります。

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/03/18/photo_4.jpg
図 NAVERより引用させていただきました。ありかとうございます。
この放射性物質は土壌中に残留し続け、モンゴル自治区中央部での調査によれば地表下2pのセシウム137が、日本平均値(6.8bq/s)の10倍を越えることがわかりました。(上図参照)
これはタクラマカン砂漠の降雨量がきわめて少ないためで、その為に降雨の多い日本では雨水に流出するものがそのまま半減期を過ぎても多く残留したものと思われます。
調査データを見ると、軒並み1000〜3000bq/uです。もっとも多いチェンシェンバイでは3707bq/uにも達します。ちなみに福島事故以後に定められた日本の暫定規制値は5000bq/uでした。
そしてこの放射性物質は、核実験が終了して30年の後も、中国人と私たちの頭上に降り注いでいるのです。
この放射性物質を乗せた黄砂は、九州を中心に飛来しています。瓦礫反対運動の盛んだった北九州市にも降下しています。
この状況に対していままで執拗に低線量被曝の危険性を訴えてきた脱原発派からの発言はありません。皮肉を言っているわけではなく、この問題に対しても声を上げられることを望みます。

※関連記事 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-cd1f.html
※中国の核実験資料(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%AE%9F%E9%A8%93

■写真 ブルーの蘭です。異様に美しい花です。
         ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
■資料1 硫酸塩エアロゾル(大気汚染物質)の予想分布
(高度0-1km平均値)
http://www-cfors.nies.go.jp/~cfors/index-j.html

■資料2 PM2・5だけじゃない 黄砂は中国核実験の「セシウム137」を運んでくる
産経新聞 2013.3.18
中国で深刻化している微小粒子状物質「PM2・5」が日本にも飛来している。拡散は黄砂が原因とされているが、黄砂が運ぶのはPM2・5だけではない。過去に中国、米国、ロシアなどが行った核実験の放射性物質が西日本を中心に観測され、犯人は黄砂だ。中国ではダイキン、シャープなど日系企業の空気清浄機が売れているというが、室内だけきれいにしても仕方がない。この環境汚染は、国家レベルでなければ解決できないことを中国に認識してもらいたい。
黄砂はセシウムを運ぶ
 石川県、福井県が行っている環境調査で、核実験でしか発生しない「セシウム137」が微量ながら見つかっている。量が半分になる半減期が30年と長い。
 石川県保健環境センターは平成21年4月から1年間、金沢市のセンター屋上で10日ごとに降下物を採取し、セシウム137の量を測定した。その結果、計8回検出さたセシウムの総量の7割は、大規模な黄砂があった22年3月の4日間に集中していたことが分かった。
 また、福井県の環境監視センターが22年3、4月に試料採取を行ったところ、黄砂が観測された週(3月16日〜23日)のみ、セシウムが見つかっている。
 核実験は米国が1945年にニューメキシコ州の砂漠で行った実験で始まったが、米、英、ロシアの3国は1963年以降の地上で実験をやめた。だが、中国が国際世論の圧力で地上実験を中止したのは1980年だった。
砂漠化進行が理由
 近年、日本でのセシウム検出例は減ってはいるが、2000年以降、スポット的に観測されるセシウムと黄砂現象の関連が注目されている。これにはゴビ、タクラマカンなどの砂漠拡大や、国土の砂漠化による黄砂量の増大が関係しているという。
 一昨年、中国国家林業局は、2009年時点で、砂漠化した土地が国土の18・03%に当たる173万平方キロメートルと発表した。砂漠化の可能性がある土地は260万平方キロメートル。近年、植林などで回復の兆しもあるが、依然として深刻だ。
 中国も環境問題の深刻さを早くから認識しており、2006年の環境保護会議で温家宝氏が唱えた「3つの転換」は、いずれも環境保護が経済成長とセットになっていた。
 昨今の濃霧が渦巻く中国の映像を見る度にゾッとする。ひょっとして“何処吹く風”だったのか。
国の判断で解決を
 PM2・5問題以降、中国ではパナソニック、ダイキンなど、日本メーカーの空気清浄機が売れている。価格は高いものの、中国の消費者は自衛に動いているのだ。ただ、室内の空気だけをきれいにしても、黄砂や自動車の排出ガスなどを抑えない限り問題は解決しない。
 中国メディアの報道にも変化がある
中国新聞網など複数のインターネットメディアは、「毒霧の都市封鎖で、謝罪する市長がいない」などとする記事を掲載した。国、行政を挙げての対策の必要性は、中国の国民にも重く受け止められているようだ。
だが、石原伸晃環境相は2日、中国が日本からの技術協力に難色を示していると経過を説明し、中国側の対応を「腰が引けている」と述べた。沖縄県尖閣諸島など各論はあるだろうが、事態は急を要している。中国は人命を守るという1点で判断するべきではないか。
■資料3 黄砂に乗って微量セシウム 石川県保健環境センター調査「人体に影響なし」
北国新聞
大陸由来の放射性セシウムが黄砂とともに日本に運ばれ、春先の石川県内にも降下して いることが、5日までの石川県保健環境センターの調査で分かった。検出されたセシウム は微量で、1980年代以前の核実験で発生したと考えられる。実験から30年以上が経 過していることから、専門家は「健康への影響は極めて小さい」としている。
 県保健環境センターは2009(平成21)年4月から10年3月にかけ、金沢市太陽が丘の同センター屋上で10日ごとに降下物を採取、濃縮乾燥した上で半導体検出器を使いセシウム137の量を測定した。
 調査期間中に計8回検出されたセシウムの総量は、1平方メートル当たり0.67ベク レルだった。このうち約70%に当たる0.46ベクレルは、金沢市内で大規模な黄砂が観測された10年3月21日を含む4日間に検出された。
 4日間の数値を人体が浴びる放射線量に換算すると、1日当たり0.000925マイ クロシーベルトでエックス線検査1回分の放射線量の約6万4800分の1となる。
 東日本大震災による福島第一原発事故に伴い、県内で3月21日〜4月4日に確認され たセシウムと比較すると、1日当たりでは約71倍に当たるが、同センターは人体に影響がある値ではないとしている。
 金大低レベル放射能実験施設センター長の山本政儀教授によると、黄砂で運ばれてくる セシウムは、アメリカや旧ソ連が80年以前に実施した大気圏内核実験で発生したと推定される。山本教授は、中国やモンゴルの土壌に含まれるセシウムが砂漠化の進行で黄砂と ともに飛来しているとし、「半減期である30年以上が経過しており、直接健康に影響を与える可能性は極めて小さい」と話す。
 黄砂にはセシウム以外に硫黄、窒素酸化物など大気汚染物質が含まれており、県保健環 境センターは「セシウムをはじめさまざまな物質で長期的なデータを集めていきたい」と している。


 

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