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小泉元総理ドイツ・フィンランド視察の旅に同行した原発関連企業の思惑12/24報道ステーション前半(内容書き出し) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/467.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 26 日 13:54:00: igsppGRN/E9PQ
 

小泉元総理ドイツ・フィンランド視察の旅に同行した原発関連企業の思惑12/24報道ステーション前半(内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3482.html
2013-12-26(10:44) みんな楽しくHappy♡がいい♪


原発関連メーカーと何が・・・
小泉元総理「原発ゼロ」確信の旅
報道ステーション 2013年12月24日 

housute_koizumimotosourigenpatsuZEROkakushinnotabi 投稿者 soekosan


古舘:
山口豊アナウンサーの取材ですが、ボリュームでいくと今日の大特集ということになりますね。


山口:
はい、そうですね。
テーマは小泉さんの「原発ゼロ」発言です。
で、その小泉さんの原発ゼロ発言のカギを握るのは、
小泉さんが8月に行いました、ドイツフィンランドへの視察の旅なんですね。
そこで一体何を見てないを語ったのか?
徹底的に取材してきました。


古舘:
はい、そこなんですがね、小泉さんは講演では確信的に自信を持っておしゃべりになるんだけれども
マスコミ、たとえばテレビの取材とかを全然受けてくれません。


山口:そうですね。


古舘:
で、興味があるんだけれども我々も悔しいので、山口さんが同じ道筋をたどって
小泉さんと語った方をしらみつぶしに見つけていますよね。それでなんか見えてくるんじゃないかと。


山口:
そうですね、関係者の証言、それから地元に残されました貴重な写真などをもとに、一体現地でなにがあったのか?


古舘:
これはドイツの写真ですよね。
これ、呉越同舟というか、小泉さんは脱原発で原発ゼロになったんですけれども、
行っている方々は、本当に大手の原発をつくっているメーカーの人達と行っていますよね?


山口:その通りです。


古舘:それも不思議でならない。


山口:そうですね、その原発メーカーの方々の思惑についてもできる限り取材してあります。


ーVTR−


小泉:総理がね、決断すればできる権力、それは原発ゼロの決断ですよ。


久々にライオンが吠えた。
原発ゼロを確信させた、ドイツ・フィンランド視察の旅。
小泉氏は何を見たのか?
なぜ、原発関連メーカーを同行させたのか?
小泉氏が見据えた原発の無い社会。
そこには雪山でバナナを育てる博士の新たな構想があった。


原発ゼロ確信の訳と、小泉視察の謎に迫った。


小泉:
原発ゼロなんてやったら、日本の経済成長はできないよと、また日本が貧しい国に落ちていく。
しかしそれは、私なりに勉強した結果そうではないと。
政治が決断すれば、日本は原発ゼロでもやっていける。


この「原発ゼロ」宣言で世間に大きな驚きを与えた小泉元総理。
そのカギを握るのがこの発言だ。


小泉:
フィンランドのオンカロ(最終処分場)を視察に行って、
改めて、これは、この日本は原発ゼロにしなければいかんなという確信を持ちましたね。
8月の上旬ですか、ドイツに4日間、フィンランドに2日間
原発関連企業の幹部のみなさんと一緒に視察に行ってまいりました。


そこでなにがあったのか?
小泉氏が顧問を務めるシンクタンクで同行した原発関連メーカーに取材を申し入れた。


(三菱・東芝・日立)


しかし…
「詳細についての回答は差し控えたい」
「誰が行ったのかも言えない」
メーカー幹部に直接取材を試みたが口は固い。
ますます旅の中身に興味が湧いてきた。


そしてようやくその手がかりを見つけた。
それはあるドイツの新聞社のホームページ。
そこには巨大なタンクの前で説明を受ける小泉氏の姿がー。


即座にドイツに飛んだ。
フランクフルトから車でおよそ3時間
中部のチューリンゲン州にその新聞社はあった。


山口:
ありましたね、これだ。
小泉さんが視察している時の新聞ですね。
この記事を担当したんですか?


ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
私は小泉氏がこの施設を訪問した時に同行し、記事にしました。


他にもいくつかの写真があった。


山口:
これもそうだ。
小泉さんが覗いている写真ですね。


ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
設備の中の様子をみられる窓があって、小泉氏はそれに気付き覗いたのです。


山口:
結構興味深い感じですよね、小泉さんなんかこう、
なんて言うんでしょう「集中してみている」っていうか。
もう、顔をうずめてみていますね。
相当関心をもたれたって言う感じですね。


その現場に向かった。
ありました、あれです。
小泉さんが訪れたバイオマス工場。
あの丸い屋根の建物ですね、したが緑で丸い屋根、あれですね。


小泉氏が訪れたバイオマス施設
最大でおよそ4000世帯への発電が可能だという。
原料はトウモロコシ、雑草、牛のふんなどだ。
今回小泉児が視察したルートを実際に案内して貰った。


こちらがあの小泉さんが覗いていた穴ですね。
写真でこの中、バイオマス工場の中を見ていましたが、
やっぱり良く見えますね。
下の方に液体が溜まっていてボコボコ泡が、泡立っています。
泡立っていますね、大きく。


タンクの中ではトウモロコシなどが発酵し、メタンガスが噴き出している。
このガスでタービンを回し発電。
さらに同時に生まれた熱は、向かいの食肉工場で使用している。
施設の管理はわずか二人。
スマートフォンで遠隔操作もできることに小泉氏は驚いていたという。


視察では小泉氏の周辺に何人もの日本人の姿があった。
なかには小泉氏の強い要望により同行することになった
三菱重工業・東芝・日立製作所という原発関連メーカーの姿も。


視察に同行した バイオクラフィト・ノーラ社 ケルナー社長:
原子力を推進する人々が再生可能エネルギーに関心を持っているなんて不思議に思いました。
だから我々は笑ってしまったんだ。


「脱原発」を唱える小泉氏と原発関連メーカーという、呉越同舟の旅。
立場の違いは次の風力発電の施設であらわになった。


福島第一原発の事故を受け、脱原発を推進するドイツ。
市民が出資する草の根のビジネスが広がっている。


ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
小泉児は大企業では無くとも中小企業や協同組合、
または住民が発電所を経営し、電力を供給できることに興味を持ち、
とても感激していたようでした。


再生可能エネルギーの将来に心躍らせる小泉氏。
一方、原発関連メーカーの興味は違っていた。


ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
話のやりとりの中で三菱重工だったと思うが、
「ドイツに風力発電施設を輸出できる可能性はあるのか?」と質問してきた。


現地の記者もその温度差を感じていた。


ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
メーカー側は懐疑的な態度でした。
この件について批判的な目で見ている感じでした。
小泉氏は自然エネルギーを将来のものとして思い描いているようだったが、
他の人達はとても慎重でした。


そんな彼らになぜ小泉氏は同行を求め、メーカーは応じたのか?
それは、次の訪問地で明らかになる。


千葉木更津(10月16日)
小泉:フィンランドのオンカロを視察に行って、確信を持ちましたね。


高レベルの原発のゴミの最終処分場オンカロ
それを見て原発ゼロを確信したのだという。


我々は確信の地へと向かった
フィンランドの首都ヘルシンキから西へ250km。
沿道の人家もやがて途絶えた頃、


山口:
あ、あちらを見て下さい。オンカロって書いてありますね、看板があります。
到着したようです。
このようなヘルメットを付けて重装備になります。
それから撮影も自由ではありません。
まわりは有刺鉄線、金網に囲まれているんですが、
そういう中をいま、オンカロの入り口に近づいてきました、見えてきました。
こちらが今オンカロの入り口ですね。


いま車が一台オンカロの中に入って行きます。
ちょうど今シャッターが開きました、中が見えますね。
あの奥がオンカロになります。


オンカロとは「洞窟」という意味。
一番深いところは地下400m
核のゴミはここにうずめられ、放射能が無害化する10万年という時を待つ。
それを可能にするのは一帯に広がるフィンランド特有の強固な岩盤だ。


山口:これは巨大な1枚の岩盤ですね?


オンカロを運営POSIVA社 地質担当 トーマス・ベレ氏:
ええ、岩盤はここから60km下まで続いています。


山口:60km?


トーマス・ベレ氏:ええ、マントルの近くまで続いています。


その頃東京でも我々はしつこく取材を続けていた。
この視察に行ったのは何故なのか?


フィンランドに行った
三菱重工 佃和夫相談役


Q:どういった視察で行かれたんでしょうか?
佃:
それは僕はちょっとよく知らないんですわ。
経緯がどうなって、なにがどうなってっていうのはね、僕自身は十分感知しておりません。


やはり明かしてくれない。
さらにしつこく取材を続けた。
すると、何人かの参加者が重い口を開いた。


小泉視察団の参加者:
小泉さんが行くとなればフィンランドの政府要人とも会える。
オルキオルト原発の4号機を発注したくて顔つなぎで参加した。


山口:
オンカロからわずか800mほどの場所です。
あちらを見て下さい、原発が並んでいますね。
あれがオルキオルト原発です。
こんなに近くにオルキオルト原発があります。


現在三つの建屋が並ぶオルキオルト原発
この場所には新たに4号機が建設予定だ。
その受注を狙っているのが


オルキオルト原発 広報担当者:
東芝、日立、三菱重工


まさに小泉氏の視察に同行した3社だった。
フランスや韓国の企業を含めた受注合戦を少しでも有利にするために視察団に加わったというのだ。


小泉視察団の参加者:
小泉さんは総理時代にフィンランドに行ったことのある数少ない日本人総理。
その視察団ともなれば向こうにアピールできる。


山口:
ドイツフィンランドとめぐってきました小泉総理らの一行は、その最終日にヘルシンキ沖に浮かびますこちらの、
かつては要塞だった世界遺産の島の軍関連の施設でフィンランド政府の要人たちとの昼食会に臨みました。


世界遺産スオメンリンナ島。
かつての要塞も今は市民の行楽地だ。
そこに小泉氏の痕跡がハッキリ残っていた。


山口:
ここのゲストブックなんですけれども、
このページ、これには小泉純一郎って書かれていますね。
そしてJ.Koizumi小泉ざんのサインですよ。
やっぱりこの場所に小泉さんは来てたんですね。


その食事会で事件は起こった。
原発を推進するフィンランド。
出席者は原発所管官庁の幹部や首相経験者。
その前で小泉氏はこうスピーチした。(視察参加者の証言から)


「安定して動かない地層なんて日本ではあり得ない。だから原発ゼロだ。
 原発はゼロにしなければいけない。政治はその旗を立てるんだ」


あまりに場違いな脱原発の大演説だった。
その場にいた元首相に聞いた。


試食会に出席した エスコ・アホ元首相:
かなり長いスピーチでした。
小泉氏は日本の原発の将来に大きな不安を持っていました。
彼の非常に個人的な感情の入った考えだったと思います。


なにが小泉氏を駆り立てたのか?
オンカロで小泉氏の目にはある光景が焼き付いていた。
それは水。
フィンランドの固い岩盤をくりぬいたというのに、それでも地下水が侵入していた。


小泉:
日本は400m掘ればね、水が漏れているどころじゃないですよ。
温泉が出てきますよ。
地震があるんですから。処分場建設のめどがつかないから、もう原発は無理だ、ゼロにしろと言っているんです。


メーカー側は反論したという。


原発メーカー幹部:
廃棄物を300年で無害化させる研究が進んでいます。
技術がそのうちに出来ますよ。


原発メーカー幹部:
プルトニウムの処理にも、福島をどうするかにも、数10年間に渡って技術者が必要なんです。
いま脱原発なんて言った瞬間に新しい人材が入ってきません。
それをどう考えるのですか?


原発メーカー幹部:
これだけしっかりオンカロはやっているのです。
これだけやっていれば大丈夫なんだという事でお考えいただくわけにはいかないですかね。


だが、小泉氏はこう引き取った。


「君たちはそれで頑張ればいい。でも、私は違う」


ついに原発ゼロを確信した小泉氏。
では、それに代わるエネルギーは?


後半へ続くーー



小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3483.html
2013-12-26(10:50)


脱石油、脱石炭も?
小泉流「新エネ」とは


16:47〜
小泉氏が語る新たなエネルギー戦略
その可能性を求めてアメリカへ。
するとそこには、雪山でバナナが育っていた。


日本記者クラブ11月12日
ある本を贈られたんです。
アメリカの物理学者エイモリー・ロビンズ博士の著書なんです。


「新しい火の創造」
読んでみたところ、なんとアメリカで脱原発が必要だと説いているんですね。
しかももっと進んでいますよ。
2050年には脱原発、脱石油、脱石炭、脱天然ガス、これも実現できるっていう本ですよ。


これがその本「新しい火の創造」


「エネルギーの不安から世界を解放するビジネスの力」
著者はアメリカの著名な物理学者エイモリー・B.ロヴィンズ博士(ロッキーマウンテン研究所)


彼が小泉氏にこの本を渡して欲しいと、自らも理事を務める日本の自然エネルギー財団に頼んだのだ。


我々はロヴィンズ博士に話を聞きに行った。
博士の自宅はアメリカコロラド州のロッキー山脈の中腹にある(スノーマス)


平野貴人:いやぁ、寒いですね。


マイナス40度にもなる山間部だ。
しかし、暖房設備は一切無いというこの家が博士の研究の象徴だ。


平野:暖かいですね。もうすぐくもっちゃう


なぜこれほど暖かいのか?


ロッキーマウンテン研究所会長 エイモリー・ロビンス博士:
最も重要なテクノロジーは多分スーパーウインドーでしょう。
ガラス14枚分の断熱効果がある。


2枚のガラスの間にガスが注入されている。
優れた断熱効果で日光は通し温かい熱は外に逃がさない。
そのガラスのむこうにあったのは、


エイモリー・ロビンス博士:
これがバナナジャングルです。
ここに建てば49房目のバナナ、あそこには48房目のバナナの房が見えます。


温室のようにもみえるが、通常温室で使われる暖房設備は一切ない。
バナナ以外にも数多くの熱帯植物が生い茂っていた。


窓ガラスだけではなく、内部が真空のドアや、
太陽熱で温めた温水を床に這わす等、様々な省エネ技術が使われているが、
決して最新ものではない。


エイモリー・ロビンス博士:
ここの全ての省エネ技術は1983年(30年前)に既にあったものです。


省エネ設備の費用は暖房費が不要になるなどで10ヶ月で元が取れた。
これらの技術を使えば、熱い地域での夏の冷房も大きく削減できるという。
博士の研究所には90人が在籍し、
さまざまな研究や世界各地で省エネ化も手掛けている。
たとえば、デンバー州にある連邦政府ビルでは70%ものエネルギーを削減。
1931年に建てられたニューヨークのエンパイアステートビル。
外観や機能はそのままで40%のエネルギーをカットする。
(年間4.4憶円削減 3年で改修コスト回収)


エイモリー・ロビンス博士:
新しいビルよりもエネルギー効率が良くなったのです。
日本でも実現できます。


日本は先進国の中でも建物のエネルギー効率が悪いため、大きな省エネが可能だというのだ。
また、研究の結果、莫大なエネルギーを使う
運輸、建物、工業、電力の4部門で大幅な省エネが可能(今ある技術で)だとわかったという。
その結果アメリカでは2050年の消費エネルギーが大きく削減が可能で、
原発はおろか、石油や石炭もゼロに出来ると結論付けたのだ。


主導するのは企業。
利益を追求するれば、おのずとその方向へ進み、経済も成長するという。


エイモリ―ロビンス博士:
アメリカではこの8年、ほぼ100%の建設助成金での新たな原発計画がありましたが、
投資市場は今もその資金を出すことを拒んでいます。
儲けが出るビジネスケースではないからです。
対象的に投資市場は、毎年2500億ドルもの資金を、
近代的な再生可能エネルギーに投じています。
小泉さんは正しいと思います。
ビジネスリーダーも賛同すると思います。
大儲けできると分かっているからです。得意分野ですからね。


小泉(日本記者クラブ11月12日):
さまざまな代替エネルギーの開発が進んでいくと思いますよ。
その技術を日本は、日本企業は持っていると思いますね。
新日石の社長をしていた、JXホールディングスと名前を変えましたが、
社長をされた渡さんね、
「うちはもうENEOSのスタンド、これをガソリンスタンドだけじゃなくて、
 水素供給スタンドを用意している」と


神奈川県海老名市
確かめに行った。


米澤勇:
奥にありますね、水素ステーション。
海老名に水素ステーション、確かにあります。


ここは今年4月にオープンしたばかり。
燃料電池車のためのスタンドだ。


燃料電池車は水素で発電しながら走る。
Co2は出さずに、出すのは水だけ。
トヨタやホンダなどは2年後(2015年)に燃料電池車を発売する予定だ。


水素は水を電気分解するだけでもつくり出せる。
風力発電などの電気で水素をつくり、
それを燃料にもできるのだ。


社長に聞いてみた。


JX日鉱日石エネルギー 一色誠一社長:
水はもっと豊富にあると。ですから、これを有効に使うという事。
それに向けての一つ一つの技術開発。
それから我々のビジネスとして成り立つような形に持っていくと。


次に小泉氏が挙げたのは三菱重工だ。


小泉(日本記者クラブ11月12日):
先日ですが日経新聞に出ていましたね。
三菱重工が石炭火力発電の建設する際に、大気汚染
この大気汚染を防止する技術を開発したという記事が出ていましたね。


早速日経新聞の記事を探した。
先日がいつごろかが分からないため対象を1年分に絞った。


「ないですねぇ」
結局どの記事かは分からなかった。


※大量の新聞紙をめくって人力で探す…Σ(゚Д゚ノ)ノ 
「三菱重工 火力発電の建設 大気汚染 日経」でネット検索d(◕‿-。) ネ❤
↓小泉さんが言ってる記事はこれじゃないでしょうか?


火力発電の排ガス浄化、大気汚染防ぐ新技術
三菱重、水銀除去費用5分の1 水俣条約にらむ
2013/10/8付
日本経済新聞 朝刊


三菱重工業は石炭火力発電所による大気汚染を防ぐ新技術を開発した。
排ガスから有害物質の水銀を低コストで取り除ける。
スモッグの原因となる排ガス中の微小粒子状物質「PM2.5」を減らす技術などと併せ、
石炭火力発電の利用が進むアジア新興国を中心に先端環境技術を売り込む。


安価な石炭は新興国のエネルギー需要に応える重要資源だが、排ガスによる健康被害が国際問題になっている。
排ガス中の水銀もその一つで、10日には排出規制を強化する「水俣条約」が採択予定。
新技術では水銀を従来の5分の1程度の費用で9割以上除去できる。


環境省の推計によると、大気汚染防止装置の市場は2020年に中国とインドだけでも1兆円規模になる見通しだ。


三菱重工は排ガスに塩化アンモニウム水溶液を吹き付けて水銀を回収する。
高価な活性炭を使う従来方法では出力60万キロワットの発電所で年2億円程度の費用がかかる。
世界で年約2千トンの水銀が大気中に排出され、4分の1が石炭など化石燃料の燃焼に由来する。
アジアが排出の49%を占める。


だが三菱重工は液体にCo2を回収させる技術で世界をリードしている。
吸収したCo2は地下深くに埋める計画だ。
実験を行う北海道苫小牧に行ってみた。
そびえたつ櫓の高さは50m


日本CCS調査 金森禎文氏:
そちらはすぐに海になっていまして、すでに、海の海底下に向かって掘削済みの場所です。


今後年間10万トン以上のCo2を埋めるという。
目指しているのへ2020年の実用化だ。
実験を進める会社の社長に聞いてみた。


日本CCS調査 石井正一社長:
次のステップへ100万トン/年規模。
日本でこれだけのCCS(Co2の回収や貯留)が普及しますとね、
東南アジア等を含めた地震国においても、十分私どもの技術を活用できる、
(ビジネスの)大きな展開が可能だというふに思います。


続いて小泉氏があげたのは清水建設。
小泉:
先月、清水建設を見学したんです。
去年新しい本社に建て替えました。
新本社になってから旧本社に比べてCo2の排出量を7割削減したというのです。


さっそく清水建設に行ってみた。
すると本社ビル南側の壁には太陽パネルがびっしり。


しかし、Co2を7割削減するにはこれだけでは足りなさそうだ。
このビルを設計し、小泉氏が見学した時の案内役を務めた荒井部長に聞いてみた。


まず、室内は日光を取り入れ照明を減らすため自動で動くブラインドの開発まで行った。


清水建設設計本部  新井義人部長:
太陽の向きと高さに合わせてこの角度が自動的に変わるようになっています。
で、どういう角度にするか?というと、太陽がブラインドに当たった時に、
ちょうど天井面に反射する角度にこの角度を調整していくと。


照明は全てLED
日光の量に対して明るさを自動調節している。


一般のオフィスで電力の半分が空調だ。
天井には通常のエアコンの送風口は設けず、空調の概念を変えたという。


清水建設設計本部  新井義人部長:
天井面の裏側に配管がくっついていまして、その配管に18℃位の水を供給して、
天井面をだいたい22℃位にコントロールすると、
人間の体表面温度というのは大体31℃。天井面は21〜22℃にすると、
10度の温度差が生じますので、自動的に熱が天井面に奪われていくと。


さらに各デスクの下には外気を取り入れる送風口が設置されている。


山口:
ちょっとさわってみますね。
ああ、ここね、ここちょっとひんやりした空気が出ていますね。
男性の人は暑くてクーラーを入れ過ぎちゃって、女の人は寒いっていう事がありますよね。
これだとそういうことも防げますか?


清水建設設計本部  新井義人部長:
そうです。
これによって一人一人コントロールできるという仕組みですね。


こうした取り組みでCo2の7割削減は出来たのだろうか?


清水建設設計本部  新井義人部長:
1年間で普通のオフィスビリですとこれ位使いますというのを累計で出していまして。
実際に使用しているエネルギーの量がこういったところで、
72%が削減になっているという、実測値ですね。


山口:
実測値!
実際はもう7割を超えているっていう事ですか?


清水建設設計本部  新井義人部長:はいそうです。


総理の座を退いて7年。
小泉氏が立てようとする「原発ゼロ」の旗。
再び日本を動かすのか?


小泉(日本記者クラブ11月12日):
原発建設に向けた費用をそっちに振り向けていけば、
さまざまな代替エネルギーの開発が進んで行くと思いますよ。
自然を資源にする夢のある事業に乗り出したら、
そうすればもう日本は世界からモデルとなるような模範となるような国家として、
また発展できる時間が来るのではないかと。
何事もピンチはチャンスです。



スタジオー


山口:
最後に出てきました清水建設もいってたんですけど、
建設のコストは1割増しだそうなんですけど、
結局光熱費が6割も削減できるので、
5年で元が取れるという事なんですね。
ですから経済的なこういう建物が、これからどんどん増えていくということになる
小泉さんのフィンランドの旅の最後ですが、
そこで象徴的な場所がありまして、


実は一行がヘルシンキの市内にあります地下の核シェルターに向かったんですね。
で、この場所というのは小泉さんにとっては2度目の訪問なんですけれども、
つまりそれは原発メーカーの方々をあえてここに連れていって、説得したかったということだと思うんです。
つまり、フィンランドは、ある規模以上の建物こういう核シェルターがあるんですね。
それが膨大な数で、ほとんどの国民を収容できるともいわれているんです。
つまり小泉さんはオンカロにしても、こういう核シェルターにしても、
「核と向き合うという事は本当に大変な事なんだ」と。
それを原発メーカーの人に分かってほしかった。
説得するための旅だったということも言えると思うんですね。


古舘:
はー、私もこの前フランスの地下500mのハイレベル放射性廃棄物処分場の、
その研究施設に行きましたが、
ほんとうに大変な事なんですよね。
これ、日本で出来るのか?っていうところがありますよね。


山口:
地質学的にも、オンカロの専門家に聞きましたが、
日本では相当地質学的に違うので、相当難しいんではないかと率直におっしゃっていましたね。


古舘:
むこうのね、あの古い地層というのは半端じゃありませんからね。
夢のある話だと思うんですね。
これはぜひ小泉さんですね、毎日新聞の山竹孝雄さんだけじゃなく、私のインタビューも、
この脱原発、原発ゼロについて受けていただきたい来年度、切に願います。


 

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コメント
 
01. 2013年12月26日 20:04:33 : b9lPKaG8Lk
☮20131216 原子力資料情報室 第84回公開研究会 「原発ゼロ社会への道―新しい公論形成のための中間報告」 意見交換会
http://www.cnic.jp/movies/5539
http://www.youtube.com/watch?v=yxNmuXeGK2g&feature=player_embedded

02. 2013年12月27日 13:46:02 : YYsVG1yJcU
------まず、室内は日光を取り入れ照明を減らすため自動で動くブラインドの開発まで行った。

マイコンの発展によってビジネスが変わり、全自動洗濯機なども普及した。その他多くの機械に
マイコンが搭載されている。マイコン革命と言っていいかもしれない。

だが、まだ取り入れられてない分野は多くある。ビルの空調などもそうだろう。今は開発費の
回収などもあって、建設費を高くする面もある。とくにソフトがそうだ。

ソフトはいくらでも複製可能だからどんどん安くなる。またマイコンが非常に安価なこともよく
知られている(物によっては一個数十円とか)。

太陽光パネルは今は安くなったので日当たりがさほど良くない場所でも使える。まさに脱原発の
機運が熟していると言える。


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