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<原発輸出>実物見ず審査 経産省「国内向け」と落差 (毎日新聞) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/407.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 22 日 10:24:00: igsppGRN/E9PQ
 

「安全確認」の結果を記録する「調査票」のひな型。機器の品質をチェックする項目は、Y(YES)かN(NO)に印を付けるだけの簡単な書式だった


<原発輸出>実物見ず審査 経産省「国内向け」と落差
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131222-00000007-mai-pol
毎日新聞 12月22日(日)9時43分配信


 原発関連機器の輸出を巡り、国が品質などを調べる「安全確認」と呼ばれる手続きの詳細が、情報公開請求により毎日新聞が経済産業省資源エネルギー庁から入手した文書で初めて判明した。実物の確認や複雑な計算式を使った強度計算など、国内向け機器の場合は実施する調査が行われておらず、簡単な書面審査や聞き取りだけで輸出が実行されていた。官民一体となって原発輸出を推進する中、手続きのずさんさが鮮明になった。毎日新聞は経産省資源エネルギー庁原子力政策課に手続きの詳細を明らかにするよう求めたが、拒否されたため情報公開請求して関係文書を入手した。

 安全確認は、独立行政法人「日本貿易保険」か、政府系金融機関「国際協力銀行」の融資を利用して、1件当たり10億円を超える機器を輸出する際、原発関連機器メーカーが両機関を通じて原子力政策課に申請する。

 入手した文書によると、安全確認は2003年2月に定められた内規に基づいて行われていた。(1)輸出元のメーカーが機器の品質確保や、輸出後長期間にわたり機器の保守補修、関連研修サービスを適切に行うか(2)相手国・地域が安全規制を適切に行える体制などを整備しているか(3)原子力安全条約などの国際的取り決めを受け入れ、守っているか−−の3項目。(1)は経産省産業機械課と原子力政策課、(2)と(3)は経産省旧原子力安全・保安院が実施する、と定められている。

 実際に使う「調査票」の「ひな型」も開示された。(1)に対応する項目は「国際的に認められた基準に基づいて設計、製作、品質保証を行っているか」や「保守補修など安全関連サービスを提供する用意があるか」など。いずれも「Y」(Yes)か「N」(No)に丸を付けるだけの簡単なものだった。

 国内向けの機器なら、原子力規制庁が実物を確認し、さらに複雑な計算式を使い強度などを調べる。一方、関係者によると、安全確認ではメーカーが提出した書類の点検や担当者から聞き取りをする程度で、実物は確かめない。さらに、担当課に複雑な計算が可能な人材はおらず、形式的なチェックにとどまっている。

 原子力政策課は(1)について「安全の確保は国際的に立地国が行うことになっている」として、現状のままで問題ないとの見解を示した。しかし、相手国が途上国の場合、技術者不在で事実上ノーチェックになり、事故があれば、セールスを図った日本側の道義的責任が問われる可能性がある。

 さらに(2)と(3)については、昨年9月に発足した原子力規制庁が引き継ぎを拒否し、実施不能に陥っていることが毎日新聞の報道で明らかになっている。【高島博之、小林直】

 ◇原発輸出と安全確認

 日本貿易保険も国際協力銀行の融資も使わない場合や、輸出額が1件当たり10億円以下なら、安全確認手続きは不要。毎日新聞の調べでは、2012年までの10年間に輸出された原子炉圧力容器などのうち、少なくとも約511億円分は安全確認を経ずに輸出された。一方、情報公開で得た資料によると、安全確認は03年以降、中国など6カ国への輸出時に25件実施され、すべて「合格」と判断された。


              ◇

<原発輸出>制度整備置き去りのまま無責任な売り込み
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131222-00000008-mai-pol
毎日新聞 12月22日(日)9時49分配信

 原発関連機器の輸出を巡り、国が実施する「安全確認」と呼ばれる手続きが、極めてずさんな内容であることが判明した。日本が売り込みをかける多くの国は、自力で原発を購入するには財政的に厳しいため、政府系金融機関「国際協力銀行」の低金利融資が前提だ。融資を受けるには、経済産業省の内規に基づく安全確認を受ける必要があり、この手続きを経ない途上国への輸出は考えられない。

 実際、2011年10月に原発2基の輸出が決まったベトナムと取り交わした文書には「低金利かつ優遇的な融資」と盛り込まれている。経産省関係者によると、トルコ向けの輸出についても、国際協力銀行の融資を想定している。

 原子力以外の分野なら、政府開発援助(ODA)を使うことも考えられる。しかし、原発関連機器は経済協力開発機構(OECD)の取り決めで認められない。過剰な競争を引き起こし、核が拡散しかねないためだ。

 政府はポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーなどにもセールスを展開している。一方、ずさんだった安全確認は、経産省旧原子力安全・保安院の廃止後、1年3カ月実施できない状態のまま放置されている。制度整備抜きの無責任な売り込みが続く。【高島博之】


 

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コメント
 
01. taked4700 2013年12月22日 14:46:53 : 9XFNe/BiX575U : DJ1aB5nqRQ
実際の安全確認手続きが「内規」で決められるという点がミソですね。内規ですから、いつでも変えることが出来るし、国会議員はそこまで調べることを普通はしない。更に、内規だからそう簡単には外部へ知らせないと言うことが出来る。

だから、内規で定めるという現状を変えて、きちんとした法律の一部として、国会での議論の上決める必要がある。もっとも、国会での議論でさえ、実際の法律や外国との条約の中身が明らかにならないまま決まっていく時がある様子だ。

背後には日本の植民地化があり、この頸木から何とかして抜け出さないと、結局、どうしようもない状況にどんどんと追いつめられていくと思う。


02. 2013年12月23日 18:09:16 : JtW399YiA2
検査制度の無い今のうちに輸出しちゃいましょうって話しか・・・。
安倍の言うところの道徳って、こういうの奨励しますってことなんだな。

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