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夕暮れのいいたてホーム
「線量計はいつも持ち歩く。年間の被曝は20ミリシーベルトまで」って、これ飯館の日常ですか?
http://akiba1.blogspot.jp/2013/12/blog-post_20.html
2013年12月20日 秋場龍一のねごと
朝日「プロメテウスの罠」のきょうの書き出しはこうだ。
【引用開始】
いいたてホームでもっとも若い職員、渡邊美樹(21)は、じいちゃんばあちゃんを置いてはいけないとホームに残った。
放射能が心配ではないのか。
「除染しているからいいっていうけど、大丈夫かどうか。正直いって分からない」
線量計はいつも持ち歩く。年間の被曝は20ミリシーベルトまで。毎月、ホームが積算量を記録する。限度内だからいいのかなと思っている。
(『朝日新聞』「プロメテウスの罠・残ったホーム 11」2013年12月20日
【引用終了】
「20ミリが限度内」って?!
いやいや、完全に限度外。超オーバーだよ。危険に満ちている。
そんなところに立ち入ってはいけない。
20ミリシーベルトというのは、人間というか、生物が生息するのにきわめて不適切な環境だ。
ちなみに、ウクライナでは、年間5ミリシーベルト以上のエリアは「移住義務ゾーン」。
しかも21歳の若い女性が、20ミリなら「限度内だからいいのかなと思っている」というのだ。
これ、政府、原子力安全委員会、御用学者などが流す「20ミリ安全パブリシティ」に完全に洗脳されているよ。
みんな、こんなふうに「放射能安全神話」にダマされているのかな……。
◇
(プロメテウスの罠)残ったホーム:11 2年迷った末、決心
http://www.asahi.com/articles/DA2S10889392.html
2013年12月20日05時00分 朝日新聞
いいたてホームでもっとも若い職員、渡邊美樹(21)は、じいちゃんばあちゃんを置いてはいけないとホームに残った。
放射能が心配ではないのか。
「除染しているからいいっていうけど、大丈夫かどうか。正直いって分からない」
線量計はいつも持ち歩く。年間の被曝(ひばく)は20ミリシーベルトまで。毎月、ホームが積算量を記録する。限度内だからいいのかなと思っている。
でも、安心できない。外ではマスクをした。飯舘で着た服は全部捨てた。通勤用の紫色のマイカーは週に2回は洗う。事故から2年半たって以前より放射能は少なくなったとは思うが、やはり気を使う。
2012年12月、友人の家に誘われた。生まれて半年の赤ちゃんがいる。出かける直前、新品の服に着替えて行った。
結婚はしたい。できれば子どももほしい。その子に万一のことがあったら、と不安になる。「だったらホームをやめるべきだ」と思う。だが踏ん切れない。
やめたら、新しい場所で人間関係を一からつくり直さなければならない。目の前にお年寄りたちがいる。決めきれない。
いま避難している川俣町は、飯舘村よりずっと便利だ。コンビニがいくつもある。DVDの店も近い。
「便利すぎて……。これに慣れたら、飯舘に戻れないなって思う」
今年8月、美樹はとうとう決断した。もう、やめよう。
2年迷ったあげくの決心。きっかけは、彼の父親の死だった。昨年11月、胃がんのため63歳で亡くなる。今年の新盆で線香をあげていて、しみじみと感じた。
「自分の人生もいつ終わるか分からない。一度限りの人生だから。やっぱり時間は大切だと思った」
大切な人のそばにできるだけいたい。お年寄りたちのことはもちろん頭に浮かんだが、結局「自分を第一に」決心した。
介護主任の小林明美(こばやしあけみ)(44)たちに伝えた。「若いしね」。小林は美樹の決心を予想していた。さみしいけれど、引き留められなかった。
美樹はこの9月末、退職した。
9月30日の離任式で、施設長の三瓶政美(さんぺいまさみ)(65)は「飯舘に戻れるようになったら、いつでもホームに帰ってきなさいね」といった。
美樹はありがたかったが、「戻れるようになったら」って、いつになるんだろうと思った。
(生井久美子)
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