http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/360.html
Tweet |
この委員会は患者を単にデーターとして捉えていて、病気が発見された本人やその家族が、どうこの調査を思っているか?との視点は一切なさそうですね。前回の会見で座長が預かった1ー20ミリシーベルトの事も1ヶ月後のこの席で始めて議題とされるとは、結論ありきか、アルバイト感覚かと錯覚します。(本当は100との思惑も透けて見える)
第 13 回福島県「県民健康管理調査」検討委員会議事録
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/20131127gijiroku.pdf
のページ24ー27抜粋
井坂晶 委員 ありがとうございます。それと、直接関係あるかわかりませんが、今回の集約は 1-3の
実効線量推計結果の評価というところにあると思うのですが、実は原子力規制委員会でも 健康被害について出されていて、新聞にも大きく出たばかりでして、11 月 9 日の福島民報 に規制委員会の方では年間 20mSv 以下であれば、健康への大きな影響はないという結論を 出したような形になっているんですね。こういったことは、私どもの検討委員会の意向と 規制委員会の見解とか、色々な分科会がありますけれども、ある程度一定に統一できない かと、バラバラに意見を出されると、非常に国民の問題になると思うんですね。 今日は放射線の専門の先生が来ていらっしゃいますから、やはり統一した上で進めていか ないといけないと思いますので、明石先生や稲葉v先生に、一言、ご意見があったらいかが でしょうか。
星北斗 座長
はい。この 100mSv と書いてある件についてお願いします。
明石真言 委員
はい。放医研の明石でございます。 新聞に書いてあるのは、その新聞の記者の見解というふうに書いてあると、私は理解し
ておりまして、20mSv は当然 100mSv に含まれておりまして、1mSv~20mSv で帰還を今 後進めるということが、すなわち 100mSv より低い線量でないと健康への被害ないという ことをいっている訳ではないと私は認識をしております。つまり、100mSv 未満について、 ここに書いてある UNSCEAR がいっていることとは、より低い線量で 20mSv 未満で健康 影響がないということが、100mSv 未満でも健康影響が確認されていないということと矛盾 しないと私は認識をしております。
稲葉俊哉 委員
稲葉でございます。
基本的な考え方は、明石先生とまったく同じですけれども、1 つ追加させていただいます
と、何 mSv 以下で大丈夫かということに関しては非常に難しい問題で、科学(サイエンス) の部分とやはり政治的な部分が出てまいります。お考えでは、統一という話が出ましたけ れども、私自身はあまり統一というふうにはあえてしなくてもいいのではないかと思って おります。統一となると、どうしても色々な価値、政治的な価値、科学の価値、経済的な 価値など色々と混じったものを合わせるということを恐れておりまして、ある場合、ある 場合でベストな考え方で数字を出していく感覚で良いのではないかと考えております。以 上です。
星北斗 座長 はい。昨日の規制庁の会議でも話題になりましたが、線量の評価というか単位等の取扱
いとか数値というのが十分に理解されていないというのが背景にあって、色々な使い方を していて、20mSv だとか 100mSv だとか、という話が出てくるので理解が阻害されている というのは井坂先生ご指摘だろうと思います。
ですから、この報告書の中で統一見解が云々ということや、他の団体に対して我々がと やかく言えるかという話もありますが、少なくとも言えることは、この線量についても県 民的な理解を得る努力をもっとすべきだ、ということはたぶん言えるだろうと思うんです ね。ですから、この委員会としては理解が進むような手立てについても、基本調査の結果 がきちんと読み解かれるように、あるいは、今でいえば帰還する云々という話があります けれども、その場合にもきちんと届くような、そういう配慮を求めたいということで井坂 先生いかがですか。
井坂晶 委員
ちょっと心配したのが、検討委員会で 100mSv 以下までは健康被害がほとんどなかった
と、これは結果ですけれども、それと今度、これを取り上げられちゃうと、ごちゃごちゃ してくる心配が出てきますよね。今まで、1 年間で 1mSv までと国が進めてきたのが変わっ たということがあって、今度は 20mSv まで大丈夫というところと、またこの 100mSv まで どうのこうのというのがあり得るのかもしれないということを心配しているだけです。
星北斗 座長 それは今、説明があったように、政治的なというと変ですが、科学的なことで共通の認
識で 100mSv 以下では有意な健康影響がない、それについては、統一的な理解ができてい る。しかし、その後の 5mSv とか 10mSv とか 1mSv とかわかりませんが、そういう話につ いては、政治的といいます、ある種の付加価値が入ってくるという意味において誤解を生むというのがまさに井坂先生の真意で、その誤解が生じないような取扱いを我々はすべき だ。あるいは理解するための努力をするべきだと私は捉えたいと思います。
他に何かご発言はありますか。
春日文子 委員 座長がまとめられたご趣旨は非常によく理解できますし、私もそのとおりだと思うので
すけれども、前回の記者会見の時に、ここの表記については随分ご意見がありました。そ の時に、一度座長が引き取られて、検討委員会の中で文言についてもう一度吟味します、 とおっしゃったかと思うのですけれども、その後私もご連絡するのを怠りましたし、特に ご連絡も受けなかったので、もう一度改めてここの書き方については県立医大からのご報 告のまま受け取らず、改めて検討委員会としての文言をご提案するということで、少しや りとりをしたらいかがでしょうか。
星北斗 座長 はい。ご発言の趣旨、理解しました。その旨、今、お二方からご意見をいただきました。
他に、この表現に誤解が生じやすいから、もう少し改めようというようなご意見が検討委 員会の中からあればお伺いしますが、どうでしょう、村先生なにかコメントございます か。
村昇 委員 基本的には、明石先生、稲葉先生の意見と全くいっしょで、このもの自体は疫学調査を
踏まえた結果ですとか、疫学調査よりというのが主語にきておりまして、先ほど話が出た 20mSv というのは、ある種の災害が起こった時の防護の話をしている訳ですから、そうし ますと違う話をしているということですので、このまま私はこれでよろしいのではないか というふうに思います。
星北斗 委員
この 100mSv というのは、何を指しているというふうに理解したらいいんですか。年間
のことなのか、累積なのかということが書かれていないので、ここで言うこれまでの疫学 調査でという話は、その理解をより進めるのだとすれば、単位のところの期間であるとか 単位の持つ意味がごちゃごちゃになってしまうと、大変理解が進まないという話があった と思いますが、それは何かご発言あるでしょうか。
春日文子 委員 これまでの疫学調査というのは、海外の疫学研究報告なのか、それともこの UNSCEAR
の報告なのか、それとも福島県での疫学調査なのか、これも曖昧ですし、おっしゃった100mSv の単位も曖昧ですし、断定的に確認されていないとか、明らかなという文言の使い 方にも若干疑問があります。ですので、この場ではもう少し扱っていただいて色々と検討 した方がいいんじゃないかと思うのですけれども。
明石真言 委員 放医研の明石ですが、もともとは母集団の多いデータとしては広島・長崎の原爆のデー
タが基本になって、こういう疫学調査のデータがほとんどだと私は理解しております。基 本的には原爆の場合には、1 回の被ばく線量ということで評価しているので、ここは原爆の データをほとんど採用したということを基本にすれば、1 回の被ばくで 100mSv 以下では 影響が確認されていないというのが、正しい考え方ではないかというのが私の理解であり ます。村先生何かありましたらばお願いいたします。
星北斗 座長
何かありますか。よろしいですか。 多分このことはですね、やはり皆さんの誤解を受ける大元になっていると、私も理解を
しております。ここで文言の修正、その他について議論する時間もありませんので、私と しては、今回この報告をこの形で前回の議論を踏まえて修正して出していただいたものと 我々として受け止めて、もし今後、理解を進めるために必要な変更があれば、その時点で、 変えるなら変える、変えないなら変えない、ということにさせていただきますが、よろし いでしょうか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素35掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。