汚染水を海洋に放出せよと書いた読売の社説
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/17e46ce4230729291a4b76fd1802b117
★「天木直人氏の視点ー（2013/12/17）」★　：本音言いまっせー

　安倍首相を取り込んだ経済産業省の官僚たちが猛烈な勢いで脱原発の流れを逆行させようとしている。

　最近の一連の動きを列挙するまでもないだろう。

　とうとう１２月１６日の読売新聞の社説が汚染水を海に放出せよと書いた。

　もちろんそのまま垂れ流せとは書いていないし、さすがにそれは書けない。

　しかしこう書いている。

　どんなに対策を講じても汚染水流出をゼロにすることは不可能だ。

　汚染水を封じ込めるタンクも限界だ。

　汚染水問題の抜本解決は海洋への放出しかない。

　基準値に基づくところまで放射能除去をした後でならば、海洋放出は全く問題ないはずだ。と。

　問題は何が安全な基準値であるかだ。

　見ているがいい。

　そのうちＩＡＥＡが発表するだろう。

　汚染水はこの程度の数値では海洋に放出しても大丈夫だと。

　ＩＡＥＡ調査団が長期間日本に滞在して数々の調査をしていたはずだ。

　ところが何を調査して、その結果がどうなったのかを知らせてくれる報道は皆無だ。

　団長が、１ミリシーベルトにこだわると除染作業は終わらない、帰還できる場所は無くなる、
と発言したことがあったが、報道されたのはそれだけだ。

　ＩＡＥＡのお墨付きを得て、日本の原発維持は大手を振って復活することになる。

　汚染食品の輸入規制は科学的根拠がないと言う事になる。

　きょう１２月１７日の読売が小さく報道していた。

　原子力規制委員会は福島原発沖合いの海底汚染調査を始めたと。

　その結果を来年３月までにまとめ、放射性物質の状況変化や魚介類への長期的な影響に対する評価に生かす、と。

　もはや原子力規制委員会は民主党政権下でつくられた原子力規制委員会ではない。

　民主党政権下でつくられたあらゆる政策を否定するのが安倍政権だ。

　原子力規制委員会は米国の助けをかりて原発維持政策をふたたび国策とする経済産業省の道具にさせられようとしているのだ。

　この国の権力構造は原発事故でさえも微動だにしないということだ。

　小泉脱原発発言がそれを覆せるとでもいうのだろうか。

　　　　　　　　　　◇

福島汚染水対策　浄化後の海洋放出は不可避だ（12月16日付・読売社説）
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131215-OYT1T00840.htm

　東京電力福島第一原子力発電所の汚染水封じ込めへ、取り組みを加速する必要がある。

　政府の汚染水処理対策委員会が、汚染水発生を減らし、漏出を防ぐための追加対策をまとめた。

　汚染水の元は、壊れた原発建屋に流れ込んだ地下水だ。対策委の分析によると、この地下水は、原発敷地内に降った雨水が地中に浸透したものとみられる。

　浸透防止のため、敷地を舗装するのが追加対策の柱だ。１日約４００トンに上る汚染水の発生が、大幅に減ることが期待される。

　政府と東電は原発建屋への地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」設置も急いでいるが、前例のない工事だけに、トラブルも起き得る。追加対策と併せ、二重三重の手立てを講じるのは重要なことだ。

　対策委は、汚染水を貯蔵している敷地内のタンクの壁を二重にするなど、安全強化も求めた。

　現在のタンクは接合部が緩いといった欠点がある。接合部から汚染水が漏れ出す事故もあった。漏れた汚染水が排水溝伝いに海へ流出した可能性もある。

　原発周辺の海で放射能はほとんど検出されていないとはいえ、地元の不安軽減のため、追加対策を着実に実行すべきだ。

　問題は、対策を施しても汚染水の発生はゼロにならない点だ。貯蔵中の汚染水は既に４０万トン近い。タンクは約１０００基に及び、２〜３年で設置場所がなくなる。

　地震などでタンクが連鎖的に壊れれば、ダムの決壊のように、大量の汚染水が流出しかねない。

　国内外の専門家の多くは、汚染水を浄化して海に放出するよう提言している。しかし、対策委は放出を「今後の課題」とし、別の専門家チームを設けて検討するよう求めるにとどまった。

　懸案の先送りでは、リスクを放置しているのと変わるまい。

　東電が運転中の放射能除去装置を使えば、水素の一形態であるトリチウム以外の放射性物質は、ほぼ取り除くことができる。

　トリチウムは通常の原発運転でも発生する。国内の他の原発や、韓国など原発利用国は海に放出している。水素と同じ性質なので、放出後すぐに拡散し、魚など生物に蓄積する恐れもないからだ。

　リスクが高くないため、欧州連合（ＥＵ）は排出基準すら設けていない。日本は一定の排出濃度基準を定めており、それに基づく放出であれば、問題ないのではないか。汚染水問題の抜本解決のため、前向きの議論を求めたい。

コメント
01. 2013年12月17日 21:16:34 : quBz4pxBxM ゴミウリからゴミステ新聞にまで成り下がりましたかね。媚だけは売り続けますか？
02. 2013年12月17日 22:09:34 : 9ITwkpWAm2 観念論で原発を導入するという部分にリスクの要因がある。汚染水がコントロールされているという虚偽発言もそこから出てきている。メディアも概ねそれを否定しない。何かあると亀の甲羅のように閉じこもろうとする保守政治家の短所をもっと責めてもいいのでは？
03. 2013年12月18日 01:04:23 : 1ioo7h1uY6 ■『日本人絶滅作戦』遂行中！
04. 不乱坊 2013年12月18日 04:53:03 : kbTBOGSw0930o : 6KhjPbV5vj ＞汚染水問題の抜本解決のため、前向きの議論を求めたい。 読売の場合、前向きというより、原発再稼働に「前のめり」だろう。 ＞東電が運転中の放射能除去装置を使えば、 動いてもすぐ止まる。ついこの前、本格運転は来年4月以降というニュースが流れたばかり。 ＞懸案の先送りでは、リスクを放置しているのと変わるまい。 できるはずのない最終処分場なんていうものを作るふりをして、まだ原発再稼働を やろうとしている政府は、リスクを放置どころか拡大させようとしている。 それを後押ししている大手メディアの言うことか。やれやれゴリッパですこと。
05. 2013年12月18日 07:11:21 : gNaY5VJEIw 新聞社ごときに日本を汚されるのは迷惑千万、この売国新聞社は国民の手で焼き討ちしなければならない。 ナベツネなんて糞ジジイはキムジョンウンと何ら変わらないキチガイだ。日本国家のためには為にならない野郎だ。早く地獄に堕ちることを深く深くお祈りしている。 トリチウムが流れ出てきたことはストロンチウムも続けて流れてくることである。時間差があるのである。 流れ出たストロンチウムは海洋に出てきてからプランクトン・小魚・中ぐらいの魚・大きな魚・人間というように どんどん濃縮されていく、そして病気になってあの世行きだ。
06. 2013年12月18日 07:28:24 : TGZNIITuoU 01へ 座布団1枚！！笑えました。
07. 2013年12月18日 09:32:58 : SfJARe3pmE >>04. 不乱坊 kbTBOGSw0930o : 6KhjPbV5vj さま ＞最終処分場なんていうものを作るふりをして、まだ原発再稼働をやろうと ＞している政府は、リスクを放置どころか拡大させようとしている。 政府が「何処に最終処分場を造るかは勝手に決めさせてもらう」とか言って、要するに強制的に決めちゃうって事でしょ。 そんなもの強制的に造られたら困るよ！ 「何処の人間なら要らないかを政府が強制的に決める」って事に他ならない事だ！ まして強制的にその最終処分場を決めたとしても何で元のウランの一億倍の毒素になってしまうという使用済み燃料を今以上に増やす必要があるんだ？ その使用済み燃料を再処理工場で処理すればその工場は又とてつもない放射能を出す事になる。 当たり前だ！ 元の一億倍にもなった使用済み燃料を事もあろうに細かく砕いて硝酸の中で攪拌して燃料を再生しようと言うのだから！ それに再処理の際にはとてつもない放射能を放出するばかりで無く核爆弾の材料になるプルトニュームも毎日出来てしまうし猛毒の劣化ウランも出来てしまう。 全く呆れて物が言えないよ。 こんな法案ばかりを、国民の支持もないのにドンドン決めまくっているのだから！ 特定秘密法保護法も癌登録法もTPP参加も消費税増税も辺野古も福祉切り捨ても法人税減税も軽自動車税増税も何もかも国民いじめばかりじゃないか！ その上原発を再稼動だの新しい原発ももっと造るだの・・・ 一体何を考えているんだか！ 原発爆発の責任も誰もとりもしないで！ 　　　　　　こんなに日本に原発を造ったのは自民党じゃないか。
08. 2013年12月18日 13:06:51 : hWEzsNFKJk これでも読売新聞を購読し続けますか？ 早く購読中止したらいかが
09. 2013年12月18日 15:16:47 : 7wJCqOq2nZ ゴミウリ新聞を筆頭にしたマスゴミを外洋に垂れ流すのが今必要なことである。
10. 2013年12月18日 22:27:29 : ARPqnfsBvs 安倍と一緒に暴走する原子力村に読売新聞。しかし。 やがてそれが彼等の命取りとなる。失った信用信頼はもう二度と回復しない。

11. 不乱坊 2013年12月19日 04:52:01 : kbTBOGSw0930o : FIlsHSI1bw ＞07　要するに強制的に決めちゃうって事でしょ。 私は「最終処分」などできないと思っています。でもそれらしいもの、大規模な施設を作るでしょう。 なぜなら、「もうかるから」。公共事業なるものと同じで、なにか名目を挙げて、国民から吸い上げた 税金を大企業に大量に流す、それが自民党ー霞ヶ関の政治だと思っています。 でも、施設の建設予定地が決まったら、その時こそ住民は立ち上がる……かなあ。 「なんちゃって最終処分場」に過ぎないと思うけど、核廃棄物は持ち込まれるだろうから、危険なのだけど、 多分反対運動の盛り上がりにくいような過疎地が狙われるんじゃないかと思う。 一部地域の問題ではなく、地球の問題、国の問題として、国民的に考えられないだろうか。 ＞こんなに日本に原発を造ったのは自民党じゃないか。 ホントにねえ。猪瀬知事が辞職の意向を固めたニュースが流れましたけど、 昨今の都議会くらいの手厳しい追及をして、自民党を追い詰めることができたらいいのですが。 具体的に目に見えるような危険が迫らないと無関心を続ける国民性なんですかね。
12. 2013年12月19日 13:13:20 : 4WBlyyVJiQ 放出するつもりはなくても、今でも1日6兆ベクレル漏れてるわけで、すでに汚れてるから多少放出してもよしとするしかないかもね｡現実的にあと何百年もタンクつくり続けるのはむりだろ。新しいタク作ったそばから過去に作ったタンクが劣化して中身は移動するの繰り返し。

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